キルフェボンのケーキ。
こないだ栄でケーキを食べて帰ったのですが、
キルフェボンに行ったのです。
ここで、赤いベリーのタルトと、アールグレイをいただきました。
タルトの生地がさくっさくっで、
フルーツのあまずっぱさが、フレーーッッシュ。
そして、アールグレイもすっごくいい香り。
いい香りー。
癒されました。とっても。
写真には、ちょっとしか写ってないけれど、
テーブルクロスも花柄でかわいいし、
店員さんはみな、すばらしく感じがよかった。
笑顔のすてきなメンズがいました。
目の保養になりました。
松坂屋にある名古屋のキルフェボンは、
壁一面がガラスばりになっていて、
大津通りというメインストリートが一望できます。
オサレーな若い男女が闊歩するのを眺めながら、
ぼんやり雨をながめてました。
話は変わりますが。
北海道に住んでいたころ、
わたしはとても田舎者だったので、しょっちゅう東京に行ってました。
雑誌などで見るすてきそうなお店は、北海道には全然なかったからです。
何しろ、わたしの街には、いまだに無印良品すらないのです。
それくらい田舎なのです。
東京には、心から「すてきだー」と思えるお店がたくさんあって、
行くたびに、心がときめいたものでした。
コンランショップとかのインテリアショップや、
マディとかの雑貨やさんも、
パラビオンとか、キッドブルーとかの服やさん、下着やさんも、
(この2つは、いまは札幌にあるけどね)
スープストックトーキョーとかお手軽カフェーですらも、
みんなあこがれでした。
キルフェボンも北海道になくて東京にあるあこがれのひとつで、
まだ若かりしころ、銀座に行ったときにここのケーキを食べて、
「うわー、これは都会の味だわー。」
と、フルーツもりだくさんのケーキにときめいたものでした。
だって、わたしはそれまで六花亭の素朴なケーキで
育ってきたんですから。
そう、わたしは典型的な田舎者なのです。
名古屋には、そういうわたしがあこがれていたものが、全部あります。
電車でぴょろっと走ったら、すぐ手の届くところに、
いつでもいけるところにあるのです。
そうすると、
いままであこがれだったものは、全部現実になりました。
それは、悪いことではないけれど、
あのときのわくわく感をもう味わえないのは、すこし残念。
キルフェボンのケーキを食べたら、
たしかにおいしかったけれど、
あのときの感動はありませんでした。
今ここで改めてこのケーキを食べている自分は、
いまだに田舎者だけれど、
あのころから、すごい時間が経ったんだなーって、
大人になったんだなーと、実感したのです。
おいしい甘いケーキを食べながら、
なんとなく切ない気分になりました。
雨を見ながら、紅茶をすすり、静かな気分でいるのは、
なかなかにいい時間でした。
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