ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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佐藤多佳子「しゃべれども しゃべれども」

以前までの本を選ぶ基準は、
芥川賞や、直木賞だったのだけれど、
今は、断然「本屋大賞」だ。
さすが、本屋さんたちが選ぶだけあって、
ベスト10の作品は、どの年でもおもしろいものが多い。
この賞をつくってくれたひとに、拍手を贈りたい。



けっこう厚めの本だったのに、一気に読みました。
いろんな要素がつまって、おもしろかった。

たとえば、主人公は、熱い落語家、三つ葉。
彼のまわりに、落語を習おうと、4人が集まる。
かっこよいのに、プレッシャーに弱い男。
きれいなのに、意地っ張りな女。
孤独に戦う小学生。
過去の栄光を背負った、元プロ野球選手。
みんなてんでばらばらのキャラクター。
だけど、心を通わせていく。
その過程には、いろんな要素がつまっていて、
誰が読んでも、共感できる部分があるはずだ。

特に、小学生の村林は、すごくいいキャラクターだった。
クラスで孤立する村林が、
落語とふれあうことでどう変わっていくのか、
落語をどういうふうに利用して、クラスのボスに挑むのか、
ここは、読みごたえがあったなあ。
このキャラクターが小学生だったからこそ、
心があたたまるいい話になったんだろうと思う。

あと、三つ葉の熱い心意気もよかった。
それがこのストーリーの根底にあると思うんだけれど。
そういう熱さ、最近ちょっと忘れてたよ。
昔は、わたしも相当暑苦しい女だったのに。
今は一気に冷めきっちゃったからな。

読んだあと、やる気が出ました。
映画も見てみたい。

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4 Comments

むらさき says..."あああ。。。"
だ、ダメじゃん…原作先に読んでから映画は…(笑)太一を先に見せるんだった!と、意味もなくあわてましたよ(笑)私はとーってもいい映画だと思ってるんだけどさー。
(原作読んでないけど、ネットで検索した時に原作ファンにボロクソな言われ方してたからさぁ…苦笑。)
2008.05.06 02:14 | URL | #- [edit]
ナルセ says..."私も"
映画だけ観た派です。
たしかに,小学生などは原作で想像するのとは違うかもね。香里奈ちゃんもいい演技だとは思うけど,小説の中で「美人」を想像するのと,実物が目の前にあるのとではまた違うかと。
でも,国分太一君の落語の演技はすごくいいと思うよ。DVDには映画では少ししか使われなかった寄席でのシーンがまるまるはいっているらしいし。
2008.05.06 05:03 | URL | #EzYRtWeM [edit]
ずず says..."私も、"
本屋大賞派です!(笑)
佐藤多佳子さんは今、自分の中で好きになりつつある作家です。
今まで読んだのは「黄色い目の魚」と「サマータイム」ですが、
どちらも凄く気に入ってしまいました。
けれど、この「しゃべれども~」はまだ未読です。
読んでみたいのですが、みなさんのご意見によると、映画が先の方が
良いのでしょうか。。。
迷うところです。
2008.05.06 16:58 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
みなさん映画は見ているみたいですねー。
どうやら、本とは、内容がちょっとちがうみたい。
映画では、綾丸良も出てこないみたいだし。
別物と思ってみてみればいいのかも。

むらさきさん、
映画のサイトをみたんだけど、
なんとなく、雰囲気よさそうでしたよ。
見てみたいなー、って思う。
国分太一も、三つ葉にあってると思うな。

ナルセさん、
うーん、たしかに、十河は、かりなってイメージじゃないかもね。
かりな、猫っていうか、犬っぽいからな。
DVDの落語シーンに期待します。

ずずさん、
どちらにせよ、もうキャストが公開されていて、
登場人物とキャストがリンクすると思うので、
もうどちらでもよいのでは。
実際、わたしが読んでいるあいだも、
キャストを想像してしまいましたからね。
さとうさん、うまいなーと思います。
ひとりひとりの人物に、愛情がこもっている書き方っていうか。
ほかの本も読んでみよう。
2008.05.06 23:13 | URL | #1jxB54a6 [edit]

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