退職。
3月30日、とうとう退職日がやってきた。
半年も前から待ち望んでいた日だった。
閉店後、会社のひとたちが、お別れのセレモニーを開いてくれた。
わたしはそこで、絶対に泣かないと思っていた。
けれど、わたしの上司は、まともに話せないくらい泣いていた。
つきっきりで指導をした後輩も、涙をこぼして泣いていた。
同期も目がうるうるしていたし、先輩も涙を流していた。
とても、ありがたかった。
この会社にとって、わたしは役に立っていたんだなー、と、
この三年間のうちで最も実感したひとときだった。
みんなにつられて泣くのは、とても簡単なことだった。
けれど、わたしはどうしても泣きたくなかった。
わたしにとって、退職はお別れではなくって、
あたらしい出発なのですから。
「ぜったいにがんばって、りっぱになってやる」
という決意をこめて、わたしは泣かなかった。
みんながお菓子やら、お花やら、いろんなものをくれた。
この会社にいて、よかったなーと心から思ったし、
こんなにあたたかく見送ってくれたひとたちのために、
何が何でもがんばってやると思った。
すごくやる気が出た。
さて。
そんな決意を胸に、わたしはこの二日間、
思いっきりだらだら過ごしています。
今までは、「せっかくのおやすみなんだから、何かしなくちゃ」
とアクティブに動き回っていたのだけれど、
いまは、明日も明後日もおやすみなので、
わたしはいま、心の底から自由で、とてもリラックスした状態です。
とてもしあわせなことです。
こんな貴重な時間をもつことができて、
わたしは心の底から退職してよかったなあ、と思いました。
あとわずかのこの自由な時間を、
ゆっくり、且つ有効に使っていこうと思います。
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