手紙がきた。
ゆみちゃんから、お手紙がきた。
そういえば、わたし、以前お手紙出したんだった。
お返事を期待していたわけではなかった分、
「わー、ちゃんと書いてくれたんだー」
とうれしい気分になった。
お手紙をもらうのは、とってもひさしぶり。
やはりうれしいものだわね。
すてきな便箋、かわいらしい文字から、
送り手がいる空気も伝わってくる。
この手紙のやりとりの最初は、
ゆみちゃんと、長電話をしたことだった。
それはそれは、濃い内容の電話だった。
ほとんどわたしが一方的にしゃべっていたような気がするのに、
それでも、あの電話で、彼女にすこしでも光をあげられたようだった。
その会話のなかで、
「手紙書きたいなー」
とぽつりと言っていたので、
じゃあ、わたしから書くよ、
ということになり、
約束した以上は書くわよー、と、
ひつじちゃんの便箋を買ってきて、
喫茶店でカフェオレを飲みながら、書いた。
手紙を書くのって、けっこうむずかしいよ。
メールとちがって、手紙って、後に残るし、
何回も読まれるであろうことを想定して書くし、
ボールペンで書くから、気軽に修正できないし。
いろいろ考えて書いたわりには、
なんだか支離滅裂な決意表明みたいになってしまって、
でも、せっかく書いたから、出すしかない。
おもしろいことに、ゆみちゃんも同じように思っていたみたいで、
そんなかんじのことが書いてあった。
ほら、手紙を書くのって、むずかしいんだから。
集中力を使うし、いろんな道具
(便箋だの、封筒だの、ペンだの、シールだの、切手だの)
にこだわれる分、ていねいなことをしている気がして、
気が引き締まる思いがしますよ。
お手紙の最後に、
ゆみちゃんがそれを書いているときにきいていた
音楽とアーティストの名前が書かれていた。
Marc Broussard。
渋い。渋すぎる。
こういうのを聞きながら書いていたのかー、
と思うと、またちがった読み方ができるのでおもしろい。
粋な記述だと思いました。
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