ひさしぶりのオフィスワーク。
あたらしいお仕事が、ついにスタート。
わたしの所属するのは、とある企業の海外部門。
輸出入の管理をするので、
英語の資料がどっさりとファイリングされ、
英語のメールが、がんがん送信されてくるし、
まわりのひとたちは、英語で電話のやりとりをしている。
あわわわわ。
うれしいことは、毎日の生活が規則正しくなったこと。
退社時間が、17時半なので、明るいうちに外を歩けること。
通勤がらくちんになったこと。
困ったことは、仕事がのんびりすぎること。
最初だから、っていうのもあるかもしれないけれど。
眠くなって、こまる。
それにしても、この会社、余裕がありすぎる。
いろんな意味で。
まず、社内の雰囲気が、ものすごくいい。
おとこのひとも、女のひとも、とてーもやさしい。
切羽つまっているかんじがなく、
みな、余裕で仕事をこなしている。
オフィスには、加湿器がセットされ、
更衣室はとっても広く、窓が大きく、
休憩中も靴を脱いでくつろげるようになっている。
事務用品も、自由にいろいろもらえる。
初日には、パソコンの使い方やら、
ISO(企業のエコ活動の資格)についての研修やら、
いろいろな予定が組まれていた。
パソコンは、まだしも、ISOの研修なんて、はじめてよ!
さらに、びっくりしたのが、パソコンだ。
わたしのデスクには、うすーくてちいさーいノートPCが置かれ、
さらに、でっかい液晶モニタがセットされていた。
これを両方使って仕事をしてよいらしい。
周りを見ると、ほかの人のデスクにも、
液晶モニタが2個設置されていたりして、
みな、2画面で作業している。
うへーーー。すごーいねーー。
きっと、この会社のひとびとに、
わたしの今までの待遇を話したら、
相当おもしろがられるにちがいない。
さて。
わたしはいつもぼんやりしている。
できることがないのだ、本当に。
なので、電話くらいは取ってみよう、と思った。
頻繁に電話がかかってくるのだが、
みな、出るのが早い。
電話が鳴って、とろうとすると、すでにほかのおんなのこが出ている。
すばやい。忍者のごとく。
電話なら、わたしもとれるはず。
組織表をばっちりプリントアウトして、呼び出し音にそなえた。
どんと来い。
1本目。
「×※☆~¥@」
何を言っているのか、わからない。
唯一わかったのは、日本人からの電話だ、ということだ。
「恐れ入りますが、もう一度お名前をお願いできますか?」
ときくものの、やっぱり何を言っているのかわからない。
Oh my god....
ワタシハ、日本語ワカラナクナッテシマッタノ?
3回もきくなんて、はしたない。
仕方がないので、
「…○○さん、すみません、お電話ですが、
どなたからなのか、聞き取れませんでした…」
という、世にも情けない電話のとりつぎをしてしまった。
くやしい。
しかし、向かいの席の女性が、
「そのひとはねー、何言ってるのか、本当にわからないから、
ニュアンスで判断するしかないのよー」
とフォローしてくれた。
そうか、わたしのヒアリング力の問題じゃないんだな。
自信を取り戻す。
2本目。
今度は大丈夫だぜー。
「Hello?? May I speak to モクゥ?」
え、英語だーー。
モクゥ、ってだれ?!
「Sorry?」
と聞き返すも、モクゥを連発される。
どうしよう。てんぱる。
どうしよう。まいった。
仕方がないので、先ほど迷惑をかけた○○さんにSOS。
すると、それは、「トモコさん」宛てのお電話だった。
…そうか、ファーストネームで呼んでいるのか…。
それは、盲点だった…。
明日こそは、まともに電話をとるわよ、と、
ものすごく地味な闘志を燃やしつつ、
今日の勤務を終えたのですが、
いつになったら、この恵まれた環境になじむんだろうか。
まだ、自分自身を出せていません。
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