才能ないみたい。
またまた休日。
この仕事、連休じゃないので、
しょっちゅうお休みがあるんですわ。
というわけで、
サンドイッチ屋さんでハンバーガーと、
カルピスオレンジをいただきながら、
雑誌を読む。
そこは、おそらく主婦のたまり場なんでしょうな。
平日の午後3時、ほぼ満席。
そして、置いてある雑誌もこんなの。
でも、この雑誌は、侮れないよ。
すっごく役に立つ情報がいっぱいなんだからー。
そのなかでも、思わずメモしたのが、
「板チョコ1枚でバレンタインチョコ」
っていう企画。
ものすごーく簡単なチョコレートのおやつレシピがいっぱい!
これなら、不器用なわたしでもできるかもしれないー。
わたしのチョコレート中毒は相当なもので、
ほぼ毎日おやつを買ってしまうので、
それならいっそ、手作りしたほうが安いじゃないか、
と思ったのだ。
というわけで、板チョコと、マシュマロと、ビスケットを用意。
マシュマロを刻み、ビスケットを砕いて、
溶かしたチョコレートと混ぜ、冷やし、固める。
これだけ。
これなら、わたしにもできる。
いや、できないと、ちょっと困る。
さて。
ビスケットをくだくまでは、うまくいった。
が、
マシュマロを切ろうとすると、
なんだかぶにょぶにょして、切りにくい。
しかも、包丁や、ほかのマシュマロさんたちにくっつく。
この時点で、いらいらし始める。
次に、チョコレートを溶かす。
わたしはホワイトチョコレートがすきなので、
ホワイトチョコバーに、勝手にアレンジ。
とけやすくなるように、板チョコを細かくきざんだ。
ふつう、チョコレートは、湯せんでとかさなくてはならない。
だが、わたしはなぜかレンジでチンした。
たしか、
「レンジか湯せんで溶かす」
と主婦の友に書いてあったような気がしたのだ。
1分がすぎたころ、焦げ臭いにおいが立ち込めたため、
あわてて取り出すのだが、
わたしの目の前に現れたのは、
見事な「炭」であった。
ホワイトチョコレートを黒くメタモルフォーゼさせてしまったのだ。
わたしは魔法使いになれるかもしれない。
それでも、生き残っている部分があったので、
黒い部分を除去し、
残った部分を、心を新たに湯せんにかけてみる。
しかし、焦げたときの余韻は消えることなく、
ぶつぶつは残った。
でも、まあ、チョコはチョコだ。
固まれば、それなりに食べられるかもしれない。
と思ったのだが、そんなにうまくはいかないものだ。
混ぜ合わせようと思っていたビスケットの量が、
チョコレートの量に対してはんぱじゃなく多く、
混ざらない、固まらない。
ホワイトチョコレートは、ビスケットの山に吸収され、
跡形もなく、消えていってしまった。
わたしは完全にふてくされた。
こんな簡単なおやつもつくれないなんて!!
女として、どうなんだ!
わたしは台所から、恋人の名を叫び、
走ってやってきた恋人に事の顛末を打ち明けた。
恋人は、
「明日、おれがチョコレート買ってきて、
ちゃんとつくってあげるから」
と言った。頼もしすぎる。
おやつは作れなくても、料理なら作れるし、
ちゃんとフォローしてくれる恋人もいるもん。
と、自分自身に言い訳をした夜でした。
- 関連記事
-
- おにぎり。 (2008/02/03)
- いつになったら。 (2008/01/31)
- 才能ないみたい。 (2008/01/29)
- 自分の胸に合うブラジャー。 (2008/01/20)
- 王子からの年賀状。 (2008/01/17)