書道有段者の恋人。
お店で、「のし」を書く機会がある。
前のお店はプリンターで、つるーん、と出てきたが、
今のお店は、筆ペンで、手書き。
そんなに字が汚いほうではない、という自負があったけれど、
いざ、のしに向かってみると。
書けねぇ、
見事に、
こりゃあひどい。
というわけで、早速、のしを書く練習。
仕事だけじゃなくても、
今後、使う機会があるだろうから。
練習を始めようと、筆ペンを取り出すと、
恋人が過剰に反応した。
そして、おもむろに、彼の名前を書き始めたのだ。
驚いたことに、それが、なかなかにうまい。
「ふえー、うまいじゃん」
と言うと、
「おれ、書道初段なんだよね」
と言う。
なんだよー、それを早く言えよ。
練習用のお手本を書いてもらおうと思い、
「じゃあさ、内祝、って、書いてよ」
と言うと、
「おう、まかしとけ」
と、たのもしいお返事。
わくわくしながら、仕上がりを待つ。
お手本があったほうが、上達が早いだろうしね。
さて。
ジャングルさんが書いたお手本は、こちら!
へ、へたすぎる。
書道有段者なのに、どうしてよ、
名前はあんなにちゃんと書けてるのによ。
アンバランスすぎるだろうよ。
恋人も、
「なんか、呪われそうだな」
とつぶやいていた。
うん、そうかもしれないね。
その後、恋人は、
「あー、内って書いたら、肉って書きたい!」
という、意味のわからないことを叫んでいた。
お前はキン肉マンか。
なーんだ。
すごい特技があるじゃーん、と思って、
ちょっと期待してたのに、
そこはさすが、一筋縄ではいかないのね。
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