ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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「ジョゼと虎と魚たち」を見た。

ようやく、見ました。



なんでもっと早くに見ていなかったのかしら、
と思うくらいに、
ものすごーーーくいい映画でした。
かなりがつんときました。
見始めたら、止まらなくて、一気に最後まで見てしまった。
邦画でいちばんすきな映画は、
「かもめ食堂」だったのですが、
それと同じくらい、すきな映画。
永久保存版。
小説よりもいい出来だったなー、
と思いましたね。

これを見ると、ものすごく恋人がほしくなります。
フリーのひとは、
「よし、恋人をつくろう」
という気になると思う。
たとえ、切ない思いをするのだとしてもね。

映像がものすごくきれいだったのはもちろんのこと、
ストーリーも、ものすごくよかった。
ありがちな、
「ピュアーな純愛ラヴストーリー」
ではなく、
ちゃんと、現実的な感情を描いていて、
だからこそ、こんなにがつんときているんだろうと思う。

いいシーンとか、いいせりふがありすぎる。
ときめきます。
それにくるりが音楽を担当しているだけあって、
音楽がとってもすてきだし。

これを見て、妻夫木聡のことを
すきになってしまいましたよ。
こんなにかわいかったのか、彼は。

それに、池脇千鶴、がんばりましたね。
まさか、脱いでいたとは。
まさか、あんなに濃いチュゥをしていたとは!

上野樹里は、眉毛が濃すぎると思う。
ちょっと野暮ったく、健康的すぎて、
なんとなくあの役のイメージに合わなかったのでは。

あとは、板尾創路がいい味だしてた。
どうして彼はあんなにうさんくさいんだろうか。
たぶん、そのうさんくささが計算されて、
あの配役になったんだろうけど、
それにしても、うさんくさすぎなんじゃないか。

ここからは、とってもネタバレ。



わたしはふたりがお魚の館にいったときのシーンがすき。
お魚の照明がぐるぐるとまわり、
ベッドが貝になっているやつ。
すごく気になったので、ミクシィで調べてみたら、
新横浜のラブホテルに実際にあるのだそう。
でも、もう閉館になってしまったんだって。
がっかりーーー。
ぜひ見に行ってみたかったのに。
そこでのジョゼのせりふは、とても重いですね。
彼女は自分と恒夫の距離感をよく理解していた。
あのお魚とのCGも、すごくきれいで、
とてもよかった。

あとは、ジョゼがドライブに行ったとき、
トンネルのなかを走っているシーンもすき。
トンネルの照明にかざしたジョゼの手が、
あまりにも細くて、
あまりにも弱々しかったのが、
とても印象的でした。

あと、最後。
泣くね。
恒夫とジョゼが背負っていたものの重さが
あのシーンでよくわかった。
恒夫がだめな男だとは思わない。
ただ、彼がジョゼを見守るには、
若すぎたのだと思う。

とにかく、また見る。
すごくいい映画だった。
妻夫木聡のことも応援する。

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5 Comments

shingo says..."観ましたね~^^"
これ、
僕の中で一番好きな映画なんです。
将来はしっかりした映画作りたいと思っているんですが、
この作品はその中でも大きな指針です。

タイトルが、音が、映像が、役者が、自分も、
全部つながってしまいます。
見終わっても頭の中は取り残されてしまいます。

限定版のDVDお世話になっている方に貸してから
もう数年返って来ていませんが^^;

でも今観れて良かったですね。
まだこれを見ていない人達は山ほどいますから。

何回でも観たくなる本当に良い映画です。

あえてお勧めとかはしたりしないので、
まだの人には気持ちに余裕がある時に見てほしいですね。
2008.01.25 00:54 | URL | #- [edit]
miki says...""
わたしもこれで妻夫木聡がすごいんだって
思い知らされたよ。
特にあの最後のシーンなんかは。
あのラストがあるからこそ、の映画な気がするよね。

くるり、よかったでしょ?
2008.01.25 14:42 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
shingoさんは、映画をつくるひとになるの?
すてきねーー。
見たい見たい。

おっしゃるとおり、すべてがうまい具合にリンクしてるかんじよね、これ。
みんなうまいし、画はきれいだし、
音楽がすごくいいしさー。
どうしても感情が入っちゃう。
だからこんなにも
「やられたー」
って思うのでしょうね。
限定版、ぜひぜひ取り返してください、
「知り合いにどうしても貸してって頼まれたんですよ」
みたいに。

mikiちゃん、
うん、たしかに、彼はすごいね。
そして、ラストが最重要ですね。
あのジョゼのあっさり感と、恒夫のじっとり感のコントラスト、たまりません。

くるり、いいよ。
前からいいって知ってたよ。
ずっとCD持ってたんだよ。地味に。
2008.01.25 23:41 | URL | #1jxB54a6 [edit]
すがのまる says...""
私も邦画の中では上位に入る映画かも。
うまくいえないけど最後は多分こうなると思いながら見てた。
うまい具合にリアルな現実とひと時の幸せと紙一重の中を過ごしていく若者が眩しくて、壁に当たって
恒夫が徐々に離れてしまう気持ちが痛いほどわかって
とりあえず切ない中にも正直に恋がしたいと思ってしまう。

私もネタバレだけど、最後恒夫と離れた後クライマックスでジョゼが懲りずに台所でご飯作って台からドスンと降りるところで私は泣いたよ。
日常をただ見ただけだけど、本当に両方の気持ちがわかるから切なかった。
本当、いい映画です。
男子女子に沢山みてほしいと思うよ。

ばあちゃん衝撃的だったけどね(笑)
2008.01.26 01:42 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
確かにばあちゃん、衝撃的でした。
あんなに退廃的な女優さんがいたのねー。

いろんな部分がリアルでしたね、
ほかの映画に比べて。
大学生って、そんなかんじだったよなー、
とちょっとなつかしく思いました。

あと、最後のどすんにきたひとが、けっこういるみたいですね。
ミクシィのコミュニティで見た。
あのときのジョゼの大人びた表情だけで、
せりふなしで、
恒夫を通して、ジョゼがすごく大人になったんだな、
ってことがわかった気がします。

わたしは特に女子におすすめしたいです。
男だって、こんなに繊細なんだぜ、
っていうのを見ていただきたい。
2008.01.28 00:33 | URL | #1jxB54a6 [edit]

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