ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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「ノン、アルコール」なもの。

ある日、お店が閉店したあと、
社員さんにエクセルの使い方の講習会を開いてあげた。
あまりに非効率的な仕事の進め方をしていたから。
その子は、とっても素直なので、
わたしが見せる技、ひとつひとつに感動してくれ、
「今、入社してから、いちばん感動しているかもしれません!」
とまで言ってくれた。

なので、調子をぶっこいていたら、最寄駅に帰ってきたのが、
夜中近くになってしまったのだった。

この日は大雨。
でも、恋人はちゃりんこで、駅までお迎えにきてくれる。
その日一日何も食べていないという恋人が不憫だったので、
「ラーメン食べて帰るか」
と、近所のラーメン屋につれていくことにした。

このラーメン屋は、駅から家までの途中にも関わらず、
今年の夏まで行ったことがなかった。
見た目的に、ちょっとさびれたかんじがするので、
勇気が必要だったのだ。

でも、前回、あまりの空腹に堪えかね、入ってみると、
これが、なかなか素朴な味で、悪くないのだった。
夜遅くまで開いているから、いつもお客さんが入っているし、
お店のおばちゃんが、とても愛想がよい。

ただ、たまに、「おや?」という部分もあるが、
それもこの店の味なのだ。
たとえば、和風ラーメンには、かつお節がふよふよと浮いている。
(のっかってるんじゃなくて、スープに浮いてる。)
春巻きを頼むと、ケチャップが添えられている。
店に入ると、一番入り口に近い席で、
おぢいちゃんがテレビを見て、
おばあちゃんがスポーツ新聞を読んでいる。
そういうのも含めて、この店をつくっている、というかんじがする。

テレビを見ているおぢいちゃんは、
やたらとチャンネル変えたがりなひとのようで、
ぴこぴことリモコンをいじっていたのだが、
結局「恋のから騒ぎ」に落ち着き、
「ぢぃちゃんも、からさわぎしたいのかあ。」
と思ったら、笑いを堪えるのに大変だった。

いつもはふつうの醤油ラーメンのくせに、
その日の恋人は相当空腹だったらしく、
チャーシューメンと、小ライスと、鳥のからあげも頼んだ。
肉祭りですね。
そんな恋人の肩越しに、とあるメニューが飛び込んできた。

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ノン、アルコール。

ビールなのか、カクテルなのか。
というか、マーボナスのとなりに貼ってあるので、
そもそも飲み物なのかどうかも定かでない。
なんだろう、このふしぎなメニューは。

ひとしきり考えたが、結論が出なかったので、
恋人と「冬のラーメンは、いいね」
と言い合って、帰路につきましたとさ。

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