まちがいすぎる恋人。
先日、毛染めの集いを行って、
ふたりとも茶髪になり、
ちょっとちゃらちゃらしたかんじになったのですが、
お互いに、だれにも気づかれません。
全員に
「髪染めた?」
ってきかれるのは、それはそれでつらいものがありますが、
だれにも気づかれないのも、それはそれでいじけたくなっちゃいます。
さて。
恋人は、今日はよっぱらっていた。
会社の飲み会で、アメリカ人と話す機会があり、
テンションがあがっていた。
彼は、最近わたしから英語をならっており、
be動詞を理解し、疑問文が作れるようになったのだ。
それをなんとか生かそうと興奮し、
しかも以前よりもなんとなくわかるようになったらしく、
自分の成長ぶりに興奮していたらしい。
帰ってきて、しばらくごろごろしたあと、
彼は、すっくと立ち上がり、
「カップラーメンを食べる」
と言い出した。
飲み会で食べてきたんじゃないのかね。
「おれねー、ラーメンすげーすきでねー、
今日も帰ってくるときに名古屋駅のラーメンの屋台を見てね、
すげー食べたくなってね、 屋台のおっちゃんに
”ラーメン1こ”
って頼んだら、おっちゃんが”ウェーイ”って言ってね、
でも、帰りたくなったから、
”やっぱいらなーい”
って言ったらね、おっちゃんに
”どうしたの”ってきかれたから
”ばいばーい”って言って帰ってきたの。
どうしたのって言われたって、しょうがないじゃんね」
ラーメンがすきなら、しかも注文までしたなら、食べてこなくちゃいけないだろうし、
ラーメンは1こではなく、1杯だし、
「どうしたの」という問いかけに対し「ばいばーい」は会話が成立していない。
その後、カップラーメンを作ろうとキッチンにたった恋人は、
わたしがお土産にもらった紅茶のティーバッグを発見した。
そのお茶は、「British Morning」という名前だったのだが、
恋人は、自信満々に
「ブリトニー!!」
と言っていた。
…スピアーズ?
わたしだったら、そんなお茶は飲みたくない。
さらに、
「おれは、今日はカップラーメンを菜箸で食べる」
と宣言しながら、割り箸を取り出しており、
「それは、わりばしだよ」
とおしえてあげると、
「だって、菜箸も割り箸も、おんなじ木だよ」
と言った。
恋人の言うことには、時々妙な説得力がある。
さらにそのカップラーメンは、相当しょっぱかったらしく、
その後、恋人は夏のあいだの犬のように、
舌を出したままゲームに熱中している。
その顔があまりにまぬけすぎて、かわいそうになってきたので、
わたしはウーロン茶をあげましたとさ。
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