ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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カーマンのこと。

わたしのホストファミリーは、とてもいいひとだ。

特に、ホストマザーは29歳なので、ともだちみたいなかんじで、
毎日いろんな話をします。
「今日は、クラスにかっこいいひとがきたよ」
とか、
「今日の仕事は大変だったわー。」とか。

彼女の名前は「カーマン」といい、マレーシアの出身です。
同じアジア出身なので、とても話しやすいし、
明るく、軽い下ネタがすきで、とてもたのしい。

初めのうちは、わたしは彼女の英語をよく理解できず、
(発音がネイティブとちょっとちがうので、
 うまく聞き取れなかったのです)
さらに、わたしの言いたいこともうまく伝えられず、
もどかしい思いを味わっていましたが、
同じアジア出身だし、年齢も近いし、すぐになかよくなりました。

日曜は、いっしょにマーケットやスーパーに行き、
たくさんの食料品を買い込みます。
そして、アジアンレストランでお食事をします。
わたしが知りたいのは、
イギリスに住んでいるひとたちのリアルライフなので、
スーパーやマーケットに行き、
ふつうのひとたちの買い物をウォッチングするのは、
観光やショッピングよりも断然興味深いのだ。

買い物の道すがら、わたしたちはいろんな話をする。
彼女の仕事の話、彼女の出身国マレーシアの話、ロンドンの話。
こうやって、ホストファミリーといろいろ話せるのは、
学校よりも有意義だ。

カーマンの仕事はビューティシャンです。
マッサージをしたり、眉を整えたり、
いろんなトリートメントをしているそうです。
なので、お肌はつるつる、髪もつやつや、そして、スリム。
本当に肌はぴかぴかで、しわも、しみも、吹き出物も皆無。
うらやましすぎる。

こないだ、セントラルロンドンで待ち合わせをしていたとき、
彼女は少し遅れてやってきた。
「ちょっときいてー。
 道で突然女のひとに話しかけられたのよ。
 化粧品何使ってるのかっていうの。
 彼女に15分もつかまってたのよー。」
なるほどね。
でも、それも納得できるほどに、彼女の肌はぴかぴかです。

彼女は週に6日、サロンに勤めているほか、
休日や仕事が早く終わった日は、
プライベートでトリートメントをしているのだそうです。
つまり、自分自身のお客さんを持っていて、
わたしたちのお家のリビングや、お客さんのお家で
トリートメントをするのだそうです。
お休みの日、ほとんどないじゃないか。
でも、彼女いわく、プライベートのトリートメントは、
自分自身のたのしみとして行っているものなのだそうです。

……。
わたしが日本にいたとき、週に5日、8時間しか働いていなかったのに、
それでもいっぱいいっぱいだったのに、
なんて働き者なのか、このひとは。

でも、マレーシアにいたころは、もっともっと働いていたらしい。
なんと、彼女は自分のサロンを持っていたのだそうだ。
そして、今のだんなさんは、そこでのお客さんだったんだって!
でも、あまりに忙しすぎて、ビジネスをほかの人に売り、
ロンドンに来たのだそうだ。
「自分でサロンを経営していると、 
 トリートメントだけじゃなく、
 いろんなことを考えなくちゃならないでしょ?
 だから、とても大変だったの。」
なるほど。おっしゃるとおりです。
でも、これで彼女の気配りとタフネスの理由が理解できました。
わたしはいつも彼女からたくさんのことを学ぶことができる。

ある日曜、彼女は
「今日はお客さんが来るのー。
 リビングでトリートメントするから、
 知らない人がきててもびっくりしないでね。」
と言い、終わる時間をおしえてくれたので、
お客さんとカーマンが集中できるよう、
その間わたしは近所を散策することにした。
しばらくふらふらした後、ちょうど終わるころを見計らって、
お家に戻ってみると、
リビングルームはリラックス空間に整えられていた。
ヒーリングミュージックとキャンドルのやわらかな灯かり。
カーマンが、
「あらー、帰ってきたのね。
 じゃあ、眉毛を整えてあげましょう。」
と言い、眉毛をきれいにしてくれました。
ワックスのようなものでうぶ毛をばりばりと抜き、
さらに毛抜きで抜く。
痛い、痛いぞー。
でも、あっというまに終了。恐るべし早業。
野放しだったわたしの眉は、ものすごくきちんと整えられた。
すごいー。手に職って、本当にすてきね。

どうしてそんなにハードに働けるのかきいたら、
「こどもができたら、お家を買いたいの。
 郊外の静かなところに住んで、リラックスして過ごしたいから、
 その未来のために、今はすっごく働くの。」
と言っていた。
未来のため、かー。
わたしも常に未来のことは考えていたつもりだけど、
実際に努力していたのか、って言われると、答えられない。
彼女はとても身近なわたしの目標です。
わたしも彼女のように働き者で、自立した女にならなくては。

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