のんびりしています。
ロンドンにきてからというもの、わたしはなーんにもしていません。
家事はホストファミリーがやってくれるし、
おともだちもまだいないので。
学校も午前中だけなので、自分の時間が無限にあります。
日本にいたとき、わたしはとても矛盾していました。
きちんと家事をしなくてはならない、
イギリスに行くための準備をしなくてはならない、
休日をどうやって有効に過ごすか、考えなければならない、
でも、疲れ果てて、何もしたくない。
いつもいつも「しなくてはならないこと」に囲まれていたけれど、
考えれば考えるほど逃げたくなって、
結局、何もしないでいました。気持ちだけが空回っていました。
でも、いまはちがいます。とてもニュートラルです。
余計なことに煩わされることがないので、
すべての時間を自分のしたいことだけに費やすことができます。
これはものすごく贅沢なこと!
そして、時間はたっぷりとあります。
こんな開放感、今まで味わったことがありません。
今までの人生で、いちばん充実している時間です。
それに、英語を勉強するのがとてもたのしいです。
英語に触れる濃度は、日本とはくらべものになりません。
もちろん、ぺらぺらしゃべれるようになったわけではないので、
たのしいと思う気持ちと同じくらい、
話せないもどかしさも感じているのですけれど。
日本にいても英語の勉強はできますが、
それを必要とする機会はほとんどありません。
でも、ロンドンでは、英語を話せなければ生きていけません。
必死になります。逃げ道ありませんから。
英語に興味があるのならば、
ある程度話せるようになったら、
長めの滞在を体験してみてほしいと思います。
特にロンドンはおすすめです。
イギリス人の国民性に呆れ果てることは多いのですが、
英語を勉強することだけを考慮すれば、最適な場所だと思います。
1つめの理由は、ブリティッシュイングリッシュは、
とってもクリアでききやすい、ということ。
アメリカ英語は、単語がつながってるので、聞き取りにくいのですが、
こちらの英語は、1つ1つの単語をとてもはっきりと発音します。
2つめの理由は、イギリスが、ヨーロッパで唯一英語を話す国なので、
ヨーロッパ各国からやってくるひとが多く、
とにかく多くの国のひとたちと話す機会を持てること。
わたしのクラスメイトの出身国は、
トルコ、ポーランド、スペイン、イタリアなどヨーロッパ各国のほか、
コロンビアなどの南米やアジア、など、多種多様です。
3つめの理由は、語学学校が豊富にある、ということ。
本当に、ぴんからきりまであります。
選択肢が広がれば、
それだけ自分の希望にあう条件の学校を探しやすくなります。
そんなわけで、ロンドンを選んでよかったなー、と実感しています。
物価が高いのが痛いけど…。消費税、17.5%だからね…。
でも、それを考慮しても、世界中からひとびとが集まってくる。
それほど強い引力を持っています、ロンドンという街は。
ただし、全然しゃべれないひとには、
いきなり海外に滞在するのは、おすすめしません。
とってももったいないし、危険だからです。
こっちでの授業は、もちろん英語です。
最初のうちは、日本語で英語を習い、
基本的な考え方を身につけたほうが効率的です。
特に、文法は日本語で習っておいた方が理解しやすいです。
それに、日本国外では、トラブルはつきものです。
誰でも、絶対にトラブルに見舞われます。
そういうとき、自分の意思をちゃんと伝えられないと、
自分の身を守れません。
特に、ヨーロッパは治安が悪いうえ、感じわるいひとも多いからね。
あと、全然英語を話せない状態で、
外国人のクラスメイトやホストファミリーと
なかよくしようと思っても、
それはなかなかにむずかしいです。
「ことばより、気持ちだぜ!」
というのもわかりますが、言葉の壁は想像以上に高いです。
勢いだけでは越えられないこともあります。
「どうしても、いま行かなくてはならない」とか、
「お金のことは気にしないわよ」
というひとたち以外は、
「自分のしたいことをきちんと相手に伝えられるかどうか」
ということをしっかりと考えてから飛びましょう。
わたしは、ベストな時期にこられてよかったなと思いました。
わたしは27歳だけれど、全然遅くなかった。
学校にはわたしより年上のひとたちもたくさんいるし、
年齢で躊躇することは決してありません。
むしろ、大人になってからの方が、
メリットはたくさんあるように思います。
大人になったからなのか、目的があるからなのか、
語学力が向上したのか、ロンドンが都会だからなのか、
なんだかわかりませんが、
アメリカに滞在していたときよりも、
ものすごくたのしくて驚いています。
不安や孤独やいらいらも、日々感じていますけれど、
そんなのはカルチャーショックの刺激で忘れてしまいます。
ホームシックになることもなく、
日々があっという間に過ぎていってしまいました。
とにかく。
焦らず、あわてず、毎日をだいじに過ごそうと思っています。
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