「マーフィー 言葉の力で人生は変わる」
その日暮らしを始めてからというもの、
すっかり何もかもに自信をなくしてしまったわたし。
「こんなんじゃいかん、なんもできん」
と、思い立ち、ついにこんな本に手を出しましたよ。
なぜ、この本を読むことにしたのかというと。
それは、先日逃避行したときのこと。
「運のいい女、悪い女の習慣」という本を読んだのですが、
そこで、ジョセフ・マーフィーというひとのことを知りました。
もともとは、牧師さんで、薬学を学んだ後に、哲学を学び、
キリスト教を独自に解釈しながら、
人々を成功へと導くための潜在意識のあり方を説いていったひとです。
こういうふうに、超ポジティブシンキングを、
きちんと本気で研究していた博士なので、
「このひとはいったいどんなひとなんだろう」
という興味がわいたのと、
「世界的に有名な博士が書いたものなら、
きちんと信用できるのではないかしら」
と思ったのです。
こういう自己啓発本というのは、
「えー、そんなの、信じろって言われてもむりよー」
みたいな曖昧なことが書いてあることが多いからです。
でも、いきなり彼の翻訳本を読もうとしても、
学術的な観点から述べられているであろうことは明白だったので、
とりあえず、マーフィー博士のことばをわかりやすく説いた本、
というポジショニングのこちらを選んでみることにしました。
わたしの予想通り、これはとても読みやすい本であり、
さらに、ほかの自己啓発本よりも、はるかに具体的で、
わかりやすい事例がたくさん書かれていました。
さすが、博士。
ネクラでうしろむきで、自分を卑下する傾向が強いわたしには、
とても価値のある本でした。
要するに、自分の潜在意識の力は無限で、
気持ちの持ちようによって、どんな願いもかなえることができる、
というものです。
極端な話、
「じゃあ、野球選手になりたい!と思ってたら、プロになれるの?」
というひとがいるとします。
マーフィー博士が言いたいのは、
「ただ強く願えばかなう」という安易なものではなく、
潜在意識に働きかければ、自ずとベストな方策を見出せるよ、
ということです。
たとえば。
ほかの本に書いてあることは、かなり抽象的です。
「まわりにいるひとを大事にしなさい。
そうしたら、あなたも大事にされますよ」
みたいな。
でも、この本は、具体的にどのように大事にすればいいのか、
というところまで書いてあります。
「人間には、他人に認められたいという欲求があるので、
相手を立てて、その存在感を認めてあげればよい。」
というようなことが、論理的に書いてあります。
ほめまくればいいわけです。
あー、なるほどな、とわかります。
そして、次のページには、どのようにほめればいいのか、
ということが書いてあります。
また、なるほどな、と思います。
一時的な作用に過ぎないかもしれないのですが、
この本を読むようになってから、とても調子がよいです。
規則正しい生活を送れるようになっているし、
時間をうまく使うことができているし、
あんなに悩んでいた仕事もスムーズになりました。
効果が絶大でびっくりしています。
すべてのページがポジティブすぎる内容ばかりなので、
1冊おうちに置いておくのもいいかなと思います。
ネガティブからポジティブに方向転換したいとき、
お試しください。
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