吉田修一「パークライフ」
なんとなく、表紙がめにとまったので、初挑戦。
芥川賞を受賞した作品なのだそうです。
「パークライフ」と「flowers」という正反対な作品が収められてます。
おもしろいかどうか、といわれたら、おもしろくはなかったなー。
でも、このひとの描く世界の空気感、というのかな、
世界観はなかなかにすてきだなと思いました。
また読んでみてもいいかな。
ただ、どこがどのように芥川賞を受賞したのか、その要因は理解できず。
1つめの作品は、偶然電車のなかで出会った女性と
公園を舞台になかよくなっていくストーリー。
たしかに、公園って、いろんなひとたちの生活が交錯してて、
なかなかに特殊な場所だと思います。
ひとびとが、素のままでひとときを過ごす場所。
そこにあるドラマのひとつひとつは小さいけれど、
それぞれが興味深いのだ。
別に、恋愛ものではないので、
結局何を言いたいのか最後までわからず。
でも、彼の作品の愛読者たちによると、
そのあいまいさこそが彼の作品の魅力なのだそうです。
そこを理解できなくて残念だわ。
2つめは、会社の強気な同僚との関係を描くもの。
1作目とは、がらりと雰囲気が変わり、
男っぽいなー、と感じた作品でした。
ほかにも、「東京港湾」や、「7月24日通り」など、
映像化された作品があるようなので、
そのあたりを読んでみたいと思います。
- 関連記事