ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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田辺聖子 「ジョゼと虎と魚たち」

ミクシィの江國香織のコミュニティで、
「江國作品以外は、どんな本を読んでいますか?」
というトピックをみつけた。
その中で、何度も上がっていたのが、この「ジョゼと虎と魚たち」。
ちょうど、映画もすてきそうだったので、読んでみることにした。
(映画はまだ見ていないのですが。)
初めて読む田辺聖子の本。



超ベテラン作家さん(1928年生まれ)の本なので、
どうかしらね、と思いながら読んでみたら、
短編集ということもあってか、とても読みやすかった。
それぞれの短編のタイトルのつけ方が、とてもすてきだと思った。

このなかで、「うすうす知ってた」という物語には、ちょっとびくっとした。
若い女性にありがちな妄想体質を描いたお話なのだが、
だれでも、深層心理でこういうようなことを思っているのではないかしら。
自分の心のなかだけでの自分勝手な妄想、葛藤、こだわり。
わたしたちは、みな、それがおかしなことだとわかっているのに、
止めることをできない。
それを垣間見られたような気分になって、ちょっとどきっとした。

そして、「恋の棺」。
すごくすてきな響きだ、と思った。
この物語のなかで、主人公は「二重人格」だと別れた夫になじられるが、
女はみな、二重人格の生き物なのだとわたしは思う。
わたしは二重どころではなく、三重くらいあるかもしれないとも思う。
自分で自分を把握しきれないし、
それぞれの状況に合わせてちがう自分がいる。
そして、それぞれの人格をうまくコントロールできるかどうかが、
女としての魅力に比例しているのかもしれない、と考えたりした。

表題作の「ジョゼと虎と魚たち」では、
ジョゼの独特の感性に納得した。
これについては、書くとネタバレになってしまうので、
ぜひこの本を読んでみてくださいな。
ちなみに映画のHPを見てみると、写真がとてもきれいでした。
しかも、音楽はくるりが担当しているみたいです。
きっと、すてきな作品なのだろうと思うので、
今度はビデオを借りてきて、見てみようと思います。

田辺聖子、あまりにも多くの著作があるために、
つぎはどれを読んだらいいのか、迷ってしまいますが、
また読んでみようと思いました。

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6 Comments

華子 says..."こんにちは"
この本はわりと衝撃的だったのでよく覚えています。
さすが上手いなぁーと唸るくらい良かったな。
いろんな女性が出てくるけど、どの要素も少しずつ自分の中にある気がして、妙にどぎまぎするというか…。
わたしはだいぶ昔に「むかしあけぼの」という本を読んだっきりだったんだけど、あれもなかなか面白かった記憶があります。
ちなみにジョゼの映画も上手いこと作ってましたよー。
2007.04.11 03:01 | URL | #- [edit]
shingo says..."ジョゼ虎"
こんにちわ。
僕、
珍しいと言われますが本を読むと言う習慣がありません。
かなり読むのが遅いので一冊小節読もう物なら1年越しです^^;
本を読まないと言う事はかなりもったいないな~とは感じているんですがね。


そのかわりに映画を良く見ます。
でその中でも僕の好きな映画ベスト3に入ってくるのが
犬童監督の「ジョゼと虎と魚たち」です。
あまり期待も変な予想もしない空っぽの心の状態の時に
ぜひ一度は観てもらいたい作品です。

ちなみに「さくらん」まだ見ていません。
先日の「さくらん」の感想見ないようにしていましたが、
基本的に映画としては多くは求めようと思っていないので
画的な物仁木対して近々観に行こうと思っています。
2007.04.11 12:12 | URL | #- [edit]
葵 says...""
ジョゼ、映画を見たことあります。先入観なしで見たのですが、けっこう気に入っている映画の一つです。なんていうか、気持ちがわかる!っていうのとも違うし、かっこいい!というのとも違うのですがとにかく映画全体が印象に残ってます。2回見てしまったほど。うむむ・・感想をいうのが難しい映画です;でもとにかく好きです。わかりにくくてごめんなさい^^:
2007.04.11 12:25 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
華子さん、おひさしぶりです。
わたしも遊びに行くのにブランクあいて、ごめんなさい。
このひとの本、女性の深層心理をすべて、
あますことなく表現してしまうひとですよね。
すごいと思いました。
「むかしあけぼの」ね。古典ものかな?
このひと、著作が多すぎて、何から読めばいいのか、
ほんとうにわからないので、
本屋さんでさがしてみますね。

shingoさん、
本、読まないのですねー。
たしかに、もったいないかも…。
本を通して、すごくたくさんのことを知ることができるのよー。
でも、わたしもつまんない本を読んだときには、
おそろしくペースが落ちます。
逆に、おもしろい本を読んだときは、
3日間くらいの通勤時間のみで読めちゃいます。
東野圭吾というひとの短編集なら、
一気に読めるんじゃないかしらー。
あのひとの本、時間の経過を奪うから。
話は変わって、
「さくらん」期待せずに見に行くとたのしめると思いますよ。
映像はすごーくきれいでした。
わたしとsihngoさんの出会いの記念作品ですからねー。
たのしんできてくださいね。

葵さん、
わかります、わかりますよー!
かわいい葵さんがそうおっしゃるなら、
きっとすてきな雰囲気の映画なのでしょう。
写真も佐内正史がとってるし、
きれいで、ピュアな映画なのだろうねー。

みなさんが口を揃えて
「映画もいい」
とおっしゃるので、
わたしも見てみようとおもいます。
たのしみです。
2007.04.11 22:54 | URL | #1jxB54a6 [edit]
ずず says..."この本、"
少し前に読んでいたのですが、うさぎさんのコメントを読んで
再読してみました。
女性の心理描写が上手いですよね。
「こういう人、いるいる!」とか、
「その気持ち、わかるな~!」とか、うなづきながら
読みました。
そして関西弁のリズミカルなノリもこの作家の好きな
ところです。
似たようなタイプの作品では「孤独な夜のココア」という
短編集がおすすめです。

遅くなって申し訳ありませんが、川上弘美さんの作品で
おすすめなのは「物語が始まる」(中公文庫)、
「蛇を踏む」(文春文庫)、「ニシノユキヒコの恋と冒険」
(新潮文庫)などです。
うさぎさんに気に入っていただけたら嬉しいです。

ところで東野圭吾さんの「短編集」でおすすめの作品があったらおしえてください。
長編がどうも苦手で、できれば短編集で読みたいのです。
よろしくお願いします。
2007.04.12 14:22 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
孤独な夜のココア、ね。
すてきなタイトルですねー。
読んでみます。ぜひ。

ちなみに、川上弘美さんの本、手に入れましたよー。
わたしは初めて読む作家さんを選ぶとき、
何かしらの受賞作を選ぶようにしてるので、
芥川賞をとった「蛇を踏む」にしました。
なんか、賞をとった作品って、
そのひとのいちばん勢いに乗ってる作品、
っていうかんじがするのです。

今、東野圭吾作品を読んでるので、
たぶんすぐに読み終わると思うので、
読んだら、感想をまたアップします。

東野圭吾の短編のおすすめは、「怪笑小説」。
これを読んで、このひとの才能にほれました。
わたしはミステリーものがすきじゃなかったので、
このひとに興味をもてなかったんですけれど、
これは、笑えるお話ばかりの短編集です。
「超たぬき理論」というお話には、思わず
「ほーぅ」というためいきがでました。
傑作です。ほんとに。
2007.04.12 23:11 | URL | #1jxB54a6 [edit]

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