いきどまり。
わたしの胃痛は、めでたく1週間を迎えることになった。
とうとう食欲がなくなり、食べ物を食べなくても空腹を感じなくなった。
背筋を伸ばすと苦しくなるので、猫背になっているし、
無意識に腹をさすってしまう。
恐ろしいことに、恋人も同じタイミングで精神的に胃を痛めており、
食べ物を受け付けなくなったので、
わたしたちは、なかよく同じ胃薬を飲んでいる。
「ニッポン人は、胃腸が弱い」
という歌があったが、わたしたちはまさに、典型的な日本人である。
どうやら、わたしには、周期的にそういう時期がめぐってくるらしい。
わたしのカラダのサイクルのひとつとして、
そういう時期がプログラミングされているのだろう。
初めて胃の痛みと闘ったのは、就職して初めての冬だった。
ひたすら真面目で堅かったわたしの脳に、
「仕事と酒は、切っても切れねえ間柄である」
という事実がつきつけられたことがショックだったらしい。
あの頃は、軽くかわす余裕なんてなかったし、そんな術も知らなかったから
現実逃避するしかなかったのだけれど、
それは周囲から見れば、ただの怠慢にしか見えなかった。
それでますますわたしは行き詰まった。
結局、胃カメラを飲んで、血の滲んだ自分の胃を見て気持ち悪くなり、
「もう二度とカメラなんてのまねーやい。」と思ったし、
さすがに2ヶ月近くも胃が痛い状態に疲れ果てたので、意地で持ち直した。
さて。今回はいつまで引きずるのだろうか。
短期決戦で決着がつくことを切望する。
胃が痛い原因を考えてみた。
どんどんネガティブになるけれど、
精神的要因をつきつめないことには治らないのだから、仕方がない。
1つめは、日々ネガティブな言葉をぶつけられつづけていること。
言葉にはすべて魂が宿っているので、発したら、それはエネルギーを持つ。
だから、わたしはなるべく安易にネガティブな言葉を使わないようにしてる。
けど、言葉をぶつけてくる奴らは、それを知らないんだね。
わたしがいくら気をつけてても、周りには常にそういう言葉が漂ってるので、
ものすごく消耗してしまうのだ。
なんとか回避策を考えなくては、ほんとにいやな人間になっちゃうよ。
でも、これは自分が発し続けたネガティブな言葉が返ってきているんだわ、
と思って、自業自得だと耐えることにします。
2つめは、どうしてもこの土地になじめないということ。
とじこめられているかんじがするのです。ものすごく。
家の周りは田舎すぎて退屈だし、中心部は何もかもが密集しすぎて息苦しい。
どこにいったら、ちょうどいい安息の地があるのか、
いまのわたしには見当もつきませんが、
これは自分のやる気しだいでクリアできる余地がある。
恋人さえいれば、満足すると思ってたのに。そうじゃなかった…。
3つめは、生活をきりつめすぎてしまったこと。
日本脱出が近づくにつれ、貯められるお金の限度が見えてきたのだが、
留学プラス起業となると、どう考えてもお金が足りないので、
給料の半分近くを貯蓄し、とにかくお金を使わないよう生活している。
洋服なんて、買うことはおろか、見ることもやめた。
ほとんど外食もせず、自炊の日々。
買い物も外食もしないとなると、外出してもすることがなくなってしまった。
ぬおー。つまんない女!!
たとえ行動する力があったとしても、体がついていかないのは、
なかなかに悲しい。
でも、これが治ったら、わたしはきっと、もっと大人になるんだもん。
本当は明日は三重まで足をのばして、
温泉&アウトレットモール&イルミネーションの予定だったのに、
久しぶりの遠出だったのに、ふたりとも、そんな状態じゃないぜー。
急遽予定を変更して、名古屋市内のホテルでぼんやりすることにしました。
お家にいると、頭と気持ちの切り替えができないから。
胃薬持参で、作家でもないのにホテルにカンヅメ予定のわたしたち。
ちょっとでもよくなるといいんだけど。いってきます。
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