「かもめ食堂」。
水曜は恋人が残業をしない日、であり、
スーパーの定休日でもある(毎週ではないけど)。
だから、この日はわたしもお休みの日なのだ。
ってなわけで、昨日の晩ごはんの残りものをつつきながら、
かもめ食堂を見た。
おともだちのゆきちゃんが、
「すごくいいからー」
と言って、DVDをくれたのだ。
彼女の言うことには、かなり影響を受けているので、
早速見ることにした。
予想通り、これはものすごくすばらしい作品だった。
恋人とともに、フィンランドのかもめ食堂にいた気がした。
そこまで現実逃避できるほどに、この世界にひきこまれたし、
終わった瞬間、ふたりで、
「えー、もうおわりーー??」
とびっくりしたほどだった。
最近見た映画のなかでも、かなり気に入った作品です。
もう、永久保存版。
ストーリーは、小林聡美がフィンランドで開いた日本食の食堂を舞台に、
片桐はいりや、もたいまさこなど、個性的な人物が集まり、
だんだん食堂がもりあがっていく、という、
とってもシンプルなストーリー。
ストーリーは、特にない、と言ってもいい。
淡々とかもめ食堂の毎日が描かれている。
でも、3人の女性たちの演技が、個性が、自然で、軽やかで、すばらしい。
特に、もたいまさこの登場シーンは鮮烈で、
わたしと恋人は吹きだした。
3人とも、ものすごく存在感があって、オーラがあるのに、
それがうまく調和してて、ぶつかってない。
見てて、とっても気持ちがよかった。
小林聡美みたいな女性になれたらいいのに。
そして、景色が、光が、小道具が、何もかもがすばらしい。
かもめ食堂みたいなお家に住みたい!住みたい!
淡いブルーの壁、ガラスの花瓶にさりげなく生けられた白い花、
シンプルかつ洗練されたデザインのキッチン用品、
そして、素朴な日本のごはん。
あー、なにもかもがすばらしいよ。
フィンランド、行ってみようかな、と思いました。
英語、通じないのがこわいけど…。
でも、あの森をおさんぽしたいのだー。
エンディングに井上陽水のうたが流れてきて、
「うわー、やられたー」
と思った。
こんなところまで小技がきいているなんて、侮れないな。
とにかくいい映画です。
心があったかくなるし、
がんばってみよう、っていう気になるし、
自由に生きていいんだって、おしえてもらえるし、
何より、女に生まれてよかった、って思える。
いい作品にめぐり合えて、よかったです。
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