言いたいことは、言ってもいいの。
今の会社に入社して、半年以上が過ぎ、それなりに居場所もみつけた。
いろんなひとと、気軽に話をすることに慣れた。
すると、みんな共通の不満を抱えていることがわかった。
どんなひとでも必ず、会社での人間関係に不満を持っている。
その規模に差異はあれど、
「ひと」と「ひと」とのコミュニケーションがうまくいってないのだ。
わたしは彼女らにいつも
「あなたがそう思っていること、ちゃんとそのひとに伝えたの?」
と尋ねる。
すると、たいてい
「言ってない、言えない。」
と言う。
自分の気持ちを伝えないで、相手にわかってもらおうと思っても、
それはむずかしいでしょう。
それで悩むのはもったいない。
悩むべきなのは、「どうやってそれを相手に伝えればよいか」であって、
それならば、「そうかー、いっしょに考えようかー」
とお互いに前向きになれるのに。
わたしはたいてい、自分の気持ちや要望をほぼすべて伝える。
なので、恋人にも、家族にも、同僚に対しても、
ためこんでいる不満は、ない。
たぶん、がまん弱い性質であることが最大の理由であるけれど、
お互いに不満を持ったままの状態って、ひどく不健康だし、
自分がだれかの悪口や陰口を言うことで、汚れたくないから。
もちろん、いつも自分が正しいと思っているわけではないから、
相手の気持ちを尊重できるように、最大限の気を使う。
自分の言うことが正しいかどうか、きちんと考えて、
伝わりやすいように、慎重にことばを選んでから伝えるし、
相手の気持ちをできるだけ尊重できるよう、可能な限り譲歩し、
相手の方が正しいと思えば、きちんと納得するよう努める。
そして、感情的にならないようにする。
けんか腰になったり、弱気になってはだめ。
常に一定に、淡々と、伝える。
この「感情的にならない」ということに気づくのに、時間がかかったので、
まあ、いろいろとあったこともありました。
生意気な奴だと思われても仕方がない。
けれど、わたしにとって、うわずみだけの人間関係は
煩わしい以外の何ものでもないし、
すべてのひとから好かれるのは不可能なことを知っている。
これがわたしの生きる道なのだと思っている。
自分の気持ちを伝えやすいひとと、そうでないひとはいる。
でも、ただ避けているだけなのと、
歩み寄ろうとがんばったけど、だめだったのとでは、
気持ち的にちがってくると思うのだ。
「だめだこりゃー」って確かめたら、すっぱりあきらめがつく。
味方をいっぱい増やしてそのひとたちを大切にしたり、
誰も何も動いてくれないのなら、潔く捨ててしまってもいい。
努力さえしていれば、いつか必ず自分の場所がみつかるのだから。
けれど。
何もしていないのに「やだやだー」と言われても、
わたしには「それ、伝えなくちゃだめよ」としかおへんじできない。
だまってお話をきいてあげることはできるけど、
わたしはひとの気持ちを自分のものにしてしまうことがあるので、
精神衛生上あまりよくない。
言えない、と思うのは、
自分のなかで、その不満を冷静に分析して、消化できていないからなのだ。
自分が正しいかどうか、自信がないのなら、
客観的に物事を見られるひとに、答えを導いてもらえばいい。
「あなたは正しいよ、決してまちがっていないよ、
だから、そう思っていることを、ふつうに言ってもいいんだよ」
と、みんなに言っても、納得してくれるひとはいないので、
長々と書きつづってしまいましたよ。
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