コーチングを学ぶ。
わたしが所属している派遣会社では、
専門学校も運営しており、
無料でいろいろなセミナーを開催している。
どうせだから、いろいろ利用してやろうと思い、
興味のあるセミナーを、かたっぱしから申し込んでみた。
その1つが、「コーチング」のセミナー。
学んだことを忘れないためにも、内容を書き留めておく。
「コーチング」とは、ひととのコミュニケーション方法の1つ。
質問すること、話をきくこと、
相手を承認すること、という、3つのスキルから、
クライアントのなかにある答えを引き出す、というもの。
コーチ、というと、ブランドのバッグや、
もしくは、スポーツの指導者、というようなイメージが先行する。
もともと「COACH」という言葉は、「馬車の幌」という意味を持っており、
あのブランドのコーチも、その馬車の幌を作っていた企業だったのだそうだ。
馬車は、モノやヒトを、目的のところまで運ぶという役割を持っているため、
目標へのサポートをする、という意味も持つらしい。
そんなわけで、コーチングは、自己実現や、人の成長をサポートするための
コミュニケーション方法なのである。
似たようなものに、「カウンセリング」と「コンサルティング」があるが、
それぞれ、ちがう性質を持っている。
カウンセリングは、心理的問題解決及び治療であり、
コンサルティングは、専門分野に特化したビジネスツールであるのに対し、
コーチングは、そのひとの主体性や、行動の指針となるものを導く。
さて。
とてもおもしろかったのは、コーチングのなかでの
「聴く」
というスキルの意味。
これは、ただ話を聞くだけではない。
漢字をよく見ると、「聴」という文字には、目と、心という字が入っている。
相手の状態をまず、目で見て、
その話を心で聞く、ということなのだそうだ。
そして、その状態や、相手の感情をすべて認めなくてはならない。
自分の主観、価値観や、否定はすべて排除し、
相手に起こった事実と、抱いている感情をすべて認める。
それによって、安心感が生まれ、信頼につながっていくのだそうだ。
たとえば、具体的にどうするのかというと、
「仕事が忙しくて、11時まで残業だったのよー」
という話に対し、
「わたしなんて、12時まで残業したりするわよ」
とか、
「そんなに働いてどうするの?」
などといった主観的かつ否定的なことを言うのではなく、
「そうなの、夜遅くまで大変だったのね。」
と、相手の言う状態を認めてやる、ということ。
なーんだ、かんたんじゃん、って思うでしょ。
でも、すべての会話に対して、相手を承認するってことは、
実際にやってみると、むずかしいのだ、これが。
いかに、常時他人の話を全然聞いてないか、ってことが、
よーーーくわかってしまった。
でも、そうやって相手を認めることによって、
相手は心を開いて、気持ちよく話をすることができ、
そうやって話したことのなかから、
相手は、自分の探していた答えをみつけることができるの。
いちばん興味深かったフレーズは、
「そのひとが必要としている答えは、そのひとの中にある」
ということ。
あたりまえのことなんだけど、
そっかー、そういうことだったんだ、
と、思い切り納得してしまった。
そう、すべてはなんてことないことで、
特別なことなんて、何もないのだけれど、
そういうふうに、考え方をちょっと変えるだけで、
コミュニケーションは、ものすごくスムーズになる。
コーチングは、おもしろい分野だなあ、と思った。
機会があれば、また本やセミナーで勉強してみたい。
みなさんにもおすすめです。
かならず新たな発見を得られると思いますよ。
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