胃腸かぜに悩む恋人。
ここのところ、毎日飲んでいる。
もうすぐこの地を離れるので、
おともだちとかたっぱしから会っておこうと思ったら、
スケジュゥルがぎゅうぎゅうづめになってしまっていた。
自分でも笑ってしまうよ、この強行スケジュール。わはは、わはははは。
これまでほぼ毎日更新していたこのブログも、
これからは不定期更新になり、
さらに皆様のブログにあそびにいくのも、
頻度が低くなる見込みです(天気予報みたいだな)。
うーん、とても残念ですけれど、
今までの更新ペースが、ネクラ街道まっしぐらすぎたからな。
これくらいアクティブなのが、本来のわたしだったのだ。
今までは、がまんしておとなしくしてたのだ、これでも。
そんな風にわたしが「七夕だ、酒だ、わーい」と遊びほうけているあいだ、
恋人は大変なことになっていた。
彼が、ある日の電話で、
「おれ、いままでにないくらい、おなかをくだしてるさー」
と言っていたのだが、
わたしもそのころ同じくらいの勢いでおなかをくだしていたので、
そんなに気にしていなかったら、
次の日に
「早退してきた」というメールが。
さすがにびっくりして、「どうしたの」ときいてみると、
「病院に行ったら、胃腸かぜ、だって。
菌がおれのおなかのなかで暴れ回ってるんだって」
という。
おなかが痛すぎて眠れなかったのだが、
どうしても責任ある仕事をしているので、
仕事をした後、病院に行ったらしい。
なかなかやるね、きみ。
さらにびっくりしたことには、
「ごはんを食べると、もっとおなかが痛くなるので、
3日間は何も食べるなといわれた」
という。
ぎょえー。たいへんじゃないか。すごいじゃないか。
ごはんを3日も食べないなんて、
わたしゃ生きてる意味を見失っちまうよ。
わたしは、自分が断食を命じられたかのように、かなりへこんだ。
次の日、恋人は勇ましく会社に行ったらしい。
お昼ごはんにヨーグルトを食べ、
夜は、どうしてもがまんできずに、うどんを食べたらしい。
そんな日々が何日か続いたある日のこと。
彼が突然つぶやいた。
「おなかいっぱいごはんが食べたいよぅ、
ふやけてないごはんが食べたいよぅ…」
おまえは戦時中のこどもか。
めったに弱音をはかない彼がもらしたその一言は、
わたしにとって爆発的におもしろく、
申し訳ないけれど、虫のように笑ってしまった。
いや、彼が相当苦しいのはよくわかる、
けれど、あまりにインパクトが強かったので、
ずっと脳内にリフレインし続け、それがエンドレスに笑いをもたらした。
わたしが笑っていると、恋人も力なく笑っていた。
これが恋人以外の人間だったら、本気でわたしにキレるだろうが、
いっしょに笑ってしまうところが、恋人の長所かつ短所でもある。
そんな弱音を吐いたあとは
「おれ、週末にサーフィン行ってさ、
海で焼肉食うんだよ、それを絶対食べたいんだよー」
と、鼻骨折時を思い出させる無茶を言い出した。
「おまえは、どうしてそう無茶をするのか」
と説教すると、
「それくらいたのしみがないと、やってけないんだよーー」
と言い返された。そうかもね、それは納得。今度は笑えなかった。
さて、週末がやってきた。
恋人は朝5時に起きて、サーフィンへ行き、夕方まで波に乗りながら、
これ以上無理だというほどに日焼けをし、
海辺でバーベキューをしたらしい。
ついこないだまで断食を命ぜられていた人間のすることとは思えない。
だから、アクティブすぎるんだってば。
「おれねー、おとなしくお家で薬飲んで寝てるよりも、
がーっと遊んでがーって食べたほうがいいみたい。
もう全然おなか痛くないもん」
と言っていた。
さらに、iwasakiさんのくれた人工エラ情報に、よろこんでいた。
ありがとう、iwasakiさん、感動しました。
奴は本当に人間なのかなあ。
もしかしたら宇宙人かもしれないなあ。
客観的に見ても、やっぱり彼はふつうじゃないように思う。
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