サーティーワンアイスクリーム。
近頃わたしが気に入っているものは、サーティーワンアイスクリームである。
わたしの町で幅をきかせているスーパー「いちまる」のいくつかの店舗に店をかまえており、
おともだちと遊ぶとき、どこに行こうか迷うと、ついつい引き寄せられてしまう。
色とりどりのアイスクリームがぎっしりと並ぶショーケースは、
まるで魔法の国に来たみたいで、とってもわくわくする。
ふつうの食べ物では考えられないようなどぎつい色のアイスクリーム。
ものすごく体に悪そうでぞくぞくする。
ショーケースの前に立つと、どのフレーバーを選ぶかで、軽く5分は迷う。
ただでさえ種類が多いのに、季節限定ものが必ず数種類展開されているので、
何度行っても迷ってしまう。
そして、やっとの思いで決めるのだが、その後もわたしはもじもじと迷う。
そんなわたしの心を見透かしているかのように、
店員さんは、アイスクリームのてっぺんに、ちがうフレーバーのアイスを一口分、
ささやかにのせてくれるのだ。
一度で2種類の味をたのしむことができ、おトクな気分でさらにうれしくなってしまう。
まさに、サーティーワンの戦略に踊らされっぱなしのわたしなのである。
わたしのようないい歳した大人が奇妙奇天烈色のアイスクリームをわしわし食べていると、
必ず子供がアイスクリームのショーケースに寄って行き、中をのぞきこむ。
そして、彼らは両親にアイスクリームをねだるのだ。
わたしはサーティーワンアイスクリームの広告塔としての役割を、微力ながら果たしており、
「今日も新たに親をひとり困らせてしまった、いひひ」
と、自己満足に浸るのもまたたのしい。
一度恋人を連れていったことがあるのだが、
普段甘いものに興味がないにも関わらず、
カラフルなアイスクリームの魔力にやられた。
恐るべし、奇天烈アイスマジック!と思っていたのに、
昨日連れていった父は、他のアイスには目もくれず、
即決で
「バニラ」
と言い放った。
うおおおお、父よ、たとえカラフルなアイスを目にしても、選択肢は常に1つなのね。
さすが、自由人…。
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