村上春樹 「羊をめぐる冒険」
「ひつじ」は、なんとなく、いい。
なんか、こう、おだやかで、
のほほんとした雰囲気がある。
わたしは羊年なのだが、
(年齢がばれる)
そのせいもあるのか、
やたら羊ものがすきなのだ。
というわけで、タイトルを気に入って、
読んでみることにした。
おともだちもみな、おもしろいと言ってたし。
はっきりいって、わたしには、ちょっとむずかしかったぞ、これ。
シュールすぎて、終盤は、全然ついていけなかったな。
mikiちゃんの解説がなければ、
一体どういうラストを辿ったのか、全然わからなかったぞ。
羊男にも、なんかむかついちゃったし。
わたしがおかしいのかしら。
うーーーん、疑問だらけ、謎だらけだわ。
主人公が、ある写真に写っている羊を探せという指令を受けて、
羊をさがすために旅にでるの。
前半は、そんな、写真1枚から、どうやって羊を見つけるのだー、
と、本気でわくわくしてたのしくって、
あっという間に読み進んでしまったのだけれど、
羊男に出会うあたりから、
ほんと、文字通り、ちんぷんかんぷんだったわよ。
でも、なんとなく深い印象が刻み込まれた作品でした。
なんでかな。
あまりにも村上春樹の描く羊ワールドが深かったから?
よくわからないけれど。
羊男の絵のせいかな。
わたしはmikiちゃんに、
「これは読者をばかにしてるのか」
と、本気で彼女に対し、作者の意図の解説をお願いした。
が、それでもわたしは理解できなかったぜー。
頭硬いのね…。
このひとの作品は、いつも、哲学的ではあるけれど、
わたしには、それがとてもまどろっこしく感じてしまうなあ。
いや、読み始めると、とまらないんだけれどね。
でも、ときどき、そのエピソードが、物語において、
どういう役割を果たしているのか、
そこで、このひとは、何を伝えようとしているのか、
ってことが全然見えないときがあるの。
わたしには、むずかしすぎるのかもしれないな。
でも、またこのひとの本を読むけど。
- 関連記事
-
- 三浦綾子 「氷点」 (2006/07/05)
- 加藤ゑみ子 「気品のルール」 (2006/06/24)
- 村上春樹 「羊をめぐる冒険」 (2006/06/20)
- 村山由佳 「星々の舟」 (2006/06/08)
- 小川洋子 「博士の愛した数式」 (2006/06/06)