ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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村上春樹 「羊をめぐる冒険」


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icon 「ひつじ」は、なんとなく、いい。
 なんか、こう、おだやかで、
 のほほんとした雰囲気がある。
 わたしは羊年なのだが、
 (年齢がばれる)
 そのせいもあるのか、
 やたら羊ものがすきなのだ。
 というわけで、タイトルを気に入って、
 読んでみることにした。
 おともだちもみな、おもしろいと言ってたし。

はっきりいって、わたしには、ちょっとむずかしかったぞ、これ。
シュールすぎて、終盤は、全然ついていけなかったな。
mikiちゃんの解説がなければ、
一体どういうラストを辿ったのか、全然わからなかったぞ。
羊男にも、なんかむかついちゃったし。
わたしがおかしいのかしら。
うーーーん、疑問だらけ、謎だらけだわ。

主人公が、ある写真に写っている羊を探せという指令を受けて、
羊をさがすために旅にでるの。
前半は、そんな、写真1枚から、どうやって羊を見つけるのだー、
と、本気でわくわくしてたのしくって、
あっという間に読み進んでしまったのだけれど、
羊男に出会うあたりから、
ほんと、文字通り、ちんぷんかんぷんだったわよ。

でも、なんとなく深い印象が刻み込まれた作品でした。
なんでかな。
あまりにも村上春樹の描く羊ワールドが深かったから?
よくわからないけれど。
羊男の絵のせいかな。
わたしはmikiちゃんに、
「これは読者をばかにしてるのか」
と、本気で彼女に対し、作者の意図の解説をお願いした。
が、それでもわたしは理解できなかったぜー。
頭硬いのね…。

このひとの作品は、いつも、哲学的ではあるけれど、
わたしには、それがとてもまどろっこしく感じてしまうなあ。
いや、読み始めると、とまらないんだけれどね。
でも、ときどき、そのエピソードが、物語において、
どういう役割を果たしているのか、
そこで、このひとは、何を伝えようとしているのか、
ってことが全然見えないときがあるの。
わたしには、むずかしすぎるのかもしれないな。
でも、またこのひとの本を読むけど。

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6 Comments

miki says..."おっ"
あの羊男の絵は変だったねー。
君と羊男の相性が悪かったのかな。
ってか、私もうまく説明できなくてごめんね。
こう熱い想いがあるんだけど、どっちかというと
感覚でずんときたりする方だから、説明できないの。
次は…ぜひ、短編集をどうぞ。
でもまた混乱するかなぁ。
2006.06.20 22:53 | URL | #- [edit]
まこ says..."はじめまして。"
うさぎさん、はじめまして。
突然のコメントで失礼します。
saboさんのところから何度かお邪魔させて頂いてます。
うさぎさんはとても自然体でコメントされいて、
いつも楽しく拝見させて頂いてました。
今回はお題の村上春樹、しかも羊!というだけて
飛びついてしまいました^^;
私は村上ワールドにはまったタイプですが
これは上手く説明出来る自信がありません^^;
シリーズで「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」があります。
一度で二度おいしい作品なので、気が向きましたら脳トレ代わりにどうぞ!


2006.06.21 00:31 | URL | #- [edit]
JJ says...""
僕もちょうど最近、ファンタジー系の小説「なつのひかり」を読みましたよ。またまた江國さんですけど(笑)

村上春樹さんの小説は、まだ2,3冊しか読んでないんですが、かなり哲学的で固い印象を受けました。エッセイを読んだときは、妙に納得させられた経験があります。今度、「羊」も読んでみますね。
2006.06.21 11:07 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
mikiちゃんには、これを読んだのが、
かなり以前のことだってのがばれちゃうわねー。
mikiちゃんの説明で、やっと理解できたのよ、
あなたがいなければ、本当に謎の小説だったわ、これ。
たしかに、村上春樹ワールドは、感覚的なものだと思うので、
理論的に説明するのは難しいわね。
文体はすきなので、これからも読んでみるわ。

まこさん、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。これがわたしの生きる支えです。
また書き込んでくださいね。
わたしのは、自然体、というか、自由すぎますよね…。
自分でも結構反省していました。

羊ワールド、やっぱむずかしいですよね。
その世界に入り込むには、もう一度読み直さなくては。
世界の終わりは、上述のmikiちゃんもおすすめしてたので、
ぜひ読んでみようと思います。
脳トレ、って…、またむずかしいのかしら。どきどき。

JJさん、
「なつのひかり」、あれもシュールですよね!!
わたしはやどかりがすき☆
そろそろ夏がくるから、また読み返してみようかな。
村上氏のエッセイは、かなりやわらかいですよね。
すごく読みやすくて、納得できるんだけれど。
小説はむずかしいぜ。
でも、彼の作品は、グローバルスタンダードになってるみたいなので、
がんばって読むわー。
2006.06.21 21:39 | URL | #1jxB54a6 [edit]
ずず says..."村上春樹"
このシリーズの前作にあたる「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」は
読んでいますが、この「羊を~」は本は買ってあるのに未読です。

前記の二作は軽くてエッセイみたいですんなり読めましたが
この作品は随分シュールなようですね。
村上氏の作品はシュールすぎてわけわからなすぎて惹かれてしまします。
この人の魅力は一言では言い表せませんね。
シュールすぎる作品では「夜のくもざる」や「カンガルー日和」なども好きです。

どちらかというと彼のエッセイの方が好きです。
エッセイではのほほんと暮らしているようにみえるのに、
この人の頭の中には色々詰まっているのだなぁと想像すると
不思議な感じがします。

ところで好きな人と好きな鎌倉へ行ったことと、iwasakiさんに会えたこと、
すごくうらやましかったです!
2006.06.22 12:23 | URL | #- [edit]
うさぎ says..."あらら。"
未読、ですか。
それはもったいない。
ぜひぜひ読んでみてくださいな。
シュールですけれど、なぜかすんなり世界に入り込めますよ。
あ、わたしは最後の羊男には、なじめなかったのですけれど。

村上氏のエッセイは、雑誌などでちらっと読んだことがあるのですが、
そのときの文章がとても脱力系だったので、小説とのギャップに驚きました。
今度はエッセイを読んでみよっかな。

鎌倉は、本当にたのしかったです。
3回も行ったのに、まだ足りないです。ほんと、住みたいです。
なんでこんなにすきなんだろな。
あと、iwasakiさんが、帰りの電車のなかで
「あ!ずずさんに写メール送ってって頼まれたんだ!」
と思い出し、
写真を撮ってもらったのですが、
電車内が揺れていて、クリアな写真がとれなかったのですよ。
残念。
まあ、顔は見ないほうがいいでしょう。
イメージ崩れちゃったら困るゥ。
2006.06.22 23:20 | URL | #1jxB54a6 [edit]

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