江國香織 「東京タワー」
ついに手に入れました、「東京タワー」。
もちろん本ですよ。
本物の東京タワーも欲しいけど、わたしは小林輪じゃないのでね。
(ぼく地球を読んでいるひとじゃないとわからない。マニアック。)
さて。
結論から言いまして、
「期待していたほどではなかったなあ」
というかんじでした。
映画は見ていないけれど、そのキャスティングが
完全にインプットされてしまい、
うまく感情移入できなかったのが原因かもしれませんが。
詩史のことを、それほど魅力的だとは思えなかったし、
ふたりの男の子のことも、それほどかわいいとは思わなかったの。
あえてすてきなひとを思い浮かべるならば、
こうじくんの彼女のゆりちゃんですね。
素直で、健気で、とってもかわいい。
ああいう女の子に生まれればよかったのに。
それにしても。
若い男の子は、まあいいとして、
彼らと関係を持つ年上の女性たちは、一体何を考えているのかしら。
いくらフィクションとは言え、
喜美子と詩史に、まったく共感できる部分がなくて困った。
もっともっと大人になったら、理解できるようになるのかな。
わたしもそういうふうに若い男の子にときめくようになるのかしら。
たしかに。
異性との関わりについて考えたとき、
肉体的関係はかなりだいじなポイントであるとは思う。
やはり、どちらかが我慢しているというのは、ぜったいによくない。
けれど、それが2人の関係をつなぐ、
「いちばん重要な理由」ではありえないな、わたし的に。
気持ちがないままでは、単なる動物的本能でしかなくて、
美しくもなんともないじゃないか。
それにしても。
詩史の自由さは、とてもいいなと思った。
わたしも比較的自由なほうだと思うけれど、
あそこまでの自由と落ち着きはうらやましい。
わたしも手に入れたいわ。
今度は映画を見てみます。
映画を見たことのある方は、ぜひ感想をきかせてくださいね。
わたしは、明日から人生初の「出張」にでかけます。
なんと、今月3度目の札幌よー。
明日は超早起きをしなくてはならない。
起きられるのかしら。心配。
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