脳はバカ腸はかしこい
この本を紹介したブログを読んで興味を持ち、読んでみました。
タイトルからしておもしろそうな本だなあと思ってましたが、ほんとにおもしろい本でした。
ただ、下品な話もたくさんありますので、真面目に読むとイラッとくるかもしれないです。
この本には、「脳よりも腸こそが人のからだを優秀なコントロール役を果たしている」ということが一貫して書かれています。
脳は勘違いをしたり、意志薄弱だったりしますが、腸はそんなことはありません。
生物には、初めに腸ができたそうで、脳ができたのはずっと後なのだそうです。
脳死状態にあっても腸の生命は終わりにならないのに、腸が完全に死んでしまうと、脳の働きも完全に停止してしまうそうです。
そして、腸のはたらきは、消化することだけでなく、人間の感情や気持ちを決定する物質はほとんど腸で作られているというのです。
腸内細菌をバランス良く数多く存在させることで、幸せ物質セロトニンとやる気物質ドーパミンが作られると書いてありました。
「幸せを作っているのは腸だというわけです」
という一文を読んで、
ああ、腸を大事にしたい!と強烈に思いました。それだけで、この本を読む価値がありました。
また、著者の子育ての経験も興味深かったです。幼児期には「感覚的体験」が必要である、という部分は、今までの自分のこどもとの接し方を考え直そうと思うきっかけになりました。
最後のほうは、糖質制限の話になります。書いてある事すべてを鵜呑みにすると、かなり混乱してしまいそうですが、ピンポイントでおもしろい視点がたくさんみつけられる本でした。
非常におもしろかったです。
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