ちょうちんそで 江國香織
コーチャンフォーに行った時に、買ってきました。
ひさしぶりに江國香織が読みたくなった。
引っ越ししてから数ヶ月経つんですが、
つわりとか、いろいろあって、まだ本の整理をしていないのです。
出産までにやらなくちゃ。
この人の本を読むと、やっぱりその世界にどっぷり浸かってしまいます。
この作品も江國ワールド全開でした。
最近の作品は、昔のとはちょっとちがうなと感じてましたが、
この本は、すごく気に入りました。
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いろんな登場人物が出てくるのですが、
その関連性がわかってくると、よりいっそうおもしろくなります。
今回は、年配の人たちがたくさん出てくるのですが、子供も出てきます。
やはり、この人は、子供の気持ちを書くのがうますぎる、と思いました。
子供のときの記憶がほとんどないんだけど、
この人の文章を読むと、いろいろ考えていたことが、少しだけよみがえってきます。
ただ、これはネタバレになってしまうのですが、
最後は、
「え、もうおわり…??」
と、ぽかーんとしてしまいましたので、
読んだあとに、しばらくモヤモヤしてしまいました。
江國ワールドにがっつり引き込んでおいて、どっぷり夢中にさせておいてから、
突然放り出される、みたいな。
もう少し続きを読みたかった。
気になって仕方がないです。
それぞれの登場人物のエピソードが、ぐっと動き出したところで終わってしまうんだもの。
そのあたりは自分で想像するしかないんだけど、
わたしの平凡な想像力では到底結論が出そうにないです。
この人の本を1冊読んでしまうと、他のもどんどん読みたくなってしまうし、
他の作家さんの本では物足りなくなってしまうので、
がんばってダンボールを掘り起こして、他の本を発掘しようと思います。
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