デート。
本を読みに、モスバーガーに行った。
ライスバーガーの「海鮮かきあげ(塩だれ)」が、
発売からずーっとお気に入りです。
で、黙々と一人で読んでたら、
すぐ隣のテーブルに、高校生らしきカップルが着席した。
そういえば、もう夏休みだものね。
ラジオを聴くことにしたのだけれど、テーブルが近かったので、
聞きたくなくとも、二人の会話が耳に入ってきてしまう。
どうやら、2人はまだ、親しくなって日が浅いらしい。
そして、このあと映画を観にいくらしい。
さらに、男の子は、相当テンパっている模様。
やたら声が大きい。
「お、おれ、話したいこといろいろあるんだけど、
女の子と話すとき、何しゃべったらいいのかわかんなんだよね。」
と言っている。
そんなこと、言わなくてもいいんじゃないか?
と、思ったが、女の子は大人でやさしい。
「えー、何でも話していいよー」
と答えていた。
わたしなら、
「何言ってんの!?」
と喝を入れてしまうところだが、
となりの女の子は、女神のようにやさしい。
わたしは男子を応援する気持ちになっていたのだが、
その後、あまり会話は盛り上がっていないっぽい。
そりゃそうだよね、男の子が思いっきりテンパってるんだもん。
と、思ったら。
「お、おれ、女の子と話すの苦手なんだよね…」
って、また言ってる!
だからね、それは言わなくてもいいんだってば!
女の子は女神のようにやさしいじゃないか。
緊張せず、もっとリラックスして!!
と、わたしが一生懸命応援していたら、
女神様は、
「ねえ、時間大丈夫?」
と、問いかけた。
どうやら女の子はもう食べ終わって、
男の子はまだ食べてるらしい。
「ごめん、ごめんね、おれ、食べるの遅いんだよね」
って言い訳しながら、さらに焦りまくる男子。
女子より食べるの遅いって…、相当のんびりやさんなのか!
がんばれ、急いで食べるんだ!
がんばって映画に間に合わせるんだ!!
なんとか食べ終わり、映画館に急ぐ2人。
男子はトレーを持って、女神様の後ろを歩いていく。
モスバーガーは、そのままトレーを置いたままでいいんだよ!
片付けなくてもいいんだから、早く映画館に急いで!!
と、わたしが心のなかで激しくつっこんでいたところ、
女神様が気づいた。
「トレーは置いたままでいいんだよ」
と、教えてあげる女神様に対し、男子はびっくりして、
せっかくカウンターまで持っていったのに、
「あ、そうなの?」
と言って、また席まで持って帰ってきた。
トレーなんて、カウンターに置いておけばいいんだから!
急いで!映画館に急いで!!
と、歯がゆい気持ちで男子と女神様を見送った。
ここまで読んでもらったのに、オチがなくてすみません。
ただ高校生を見ていただけなのに、
わたしはとってもハラハラして、とっても疲れた。
昔の要領が悪い自分を思い出したからだと思う。
何もかも要領が悪かったくせに、
やたら自信満々だった自分を思い出して、
ものすごく恥ずかしい!と思うことが、今でもある。
男子がそんな頃の自分と重なって、なんとなく複雑な気分になった。
昔にくらべて、今は生きるのがとてもラクだと感じる。
うるさすぎず、テンパりすぎないジャングルさんがいるし、
ぷくぷくイチゴさんに癒されるし、
いろんなことを経験して、まるくなった。
大人になって本当によかった。
イチゴさんも、学校に通って、自分の要領の悪さを知り、
悩みながら大人にならなきゃなんないのか、
と思うと、今から心配になる。
ジャングルさんに似て、とにかく「ぽわーん」と、生きてほしい。
- 関連記事
-
- 新生活スタート。 (2013/08/20)
- 里帰り終了。 (2013/08/11)
- デート。 (2013/08/05)
- 関係なくない。 (2013/08/03)
- ルーキー。 (2013/07/26)