出産への覚悟。
妊娠、出産には、タイムリミットがあるのはわかってる。
ともだちが妊娠したり、出産したら、なんか焦るけど、
でも、今じゃないんだよな…。
という気持ちは、
30代に突入した既婚女性なら、みんな思ってると思う。
わたしが実際にそうだった。
だから、妊娠したことがわかったときには、
それはそれは動揺した。
こどもがいたら、おいしいレストランにも行けなくなるし、
宝塚とかコンサートも行けなくなるし、
遠出も難しくなるし、
せっかく勉強してたこともゼロになっちゃうし、
自分のしたいことが制限されるなんて、ありえない!!
と、思っていたから。
それに、「こどもをもたない人生」という選択肢がなくなったのも、
なんとなく、残念な気分だった。
自由で、余裕のある生活もいいって思ってたから。
妊娠初期は、とにかくネガティブなことばかり言ってたし、
心残りなことがたくさんあった。
でも、安定期に入り、元気な胎動を感じ、
いざ、出産してみると、
後悔は、ない。
これから、自分の家に帰って、生活が大変になったら、
考えが変わるかもしれないけど、
それでも、後悔することはないと思う。
なんでそんなふうに考えが変わったか、
というと。
ひとつめは、ホルモンの働き。
人間は、うまいことできてて、
ちゃんと、母になるためにホルモンが分泌されます。
妊娠中は、赤ちゃんを守るために、
身体を休めようと眠くなる。
出産後は、辛い記憶が早く消えるように
忘れっぽくなる、らしい
(わたしは忘れられないけど)。
そして、授乳ができるように、
赤ちゃんの泣き声で目が覚めるようになる。
そんなふうに、身体は、ちゃんと
母になれるようにできている。
だから、妊娠後期は、買い物もおでかけも
全然興味がなくなって、
ひたすら家にこもりたくなった。
もちろん、今も、おでかけしなくても全然平気。
前ほどおでかけしたいっていう気持ちはなくなった。
ふたつめは、友人のアドバイス。
2年ほど前に、娘を出産した友人たえちゃんは、
ネガティブなことしか考えられないわたしに、
「育児は大変だけど、たのしいこともあるよ。
すごい達成感を味わえるから、おたのしみに!」
と言ってくれたし、
マダムTさんは、
「あなたが赤ちゃんを育てるけど、
赤ちゃんも、あなたを育ててくれるのよ」
と、言ってくれた。
なるほど。
最初から立派な親になろうとしなくていい、
自分も赤ちゃんといっしょに成長するんだと思うようにしたら、
すこし不安がやわらいだ。
そして、
「早く孫の顔が見たい」
っていう、よく言われる言葉が、納得できるようになった。
(うちは、両方ともそんなこと言わなかったけど)
純粋に、早く孫を見たいってこともあるけど、
自分が育児をサポートできるうちに産んでほしい、
っていう親心なんだと思う。
こどもは、日々どんどん大きくなって、
抱っこするにもずっしり重くなってくるし、
必要になるものもたくさんあるのに、
買い物に行くのも大変だし、
何より、眠れないから、体力がなくなる。
だから、頼れるのなら、思いっきり頼ったほうがいい。
とにかく、
妊娠したら、きっと考え方が変わります。
出産をしても、しなくても、
どちらにもたのしい生活はあるけれど、
少しでもこどもがほしいと思うのならば、
心と身体の準備は、少しでも早いほうがいい。
妊娠と出産は、赤ちゃんがベストなタイミングを選んでやってくるものだと思ったから。
子供があんまり好きじゃなくて、超ネガティブだったわたしでさえ、
こんなふうに思ったのでした。
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