PCO。
婦人科で受けていた血液検査の結果が出た。
予想通り、ホルモンバランスが思いっきり乱れていて、
多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。
これは、排卵障害があるということで、
つまり、不妊につながるということです。
数値を見て、すごく、いろんなことを考えました。
真っ先に思ったことは、
「体調や精神状態の波があまりにも大きいのは、
自分の性格がねじ曲がっているからでもなく、
怠慢だからでもないんだ。」
ということでした。
自分を正当化された気がしました。
自分のことを責めなくていいんだな、と思った。
次に思ったのが、
「やっぱりかー。」
ということでした。
ふつうのひとと、生理の感覚がちがうことは、知っていました。
すごく不規則だし、ものすごく調子が悪くなるし、
妊娠する確率は、ほかの人と比べて低いだろう、
と、かなり前から漠然と考えていました。
ジャングルさんにも、
「こどもができなかったら、マメシバを飼いたい」
とは伝えていました。
でも、実際にお医者さんに
「妊娠を望まれるなら、治療が必要です」
と言われると、
なんとなく、心が重くなってしまった。
妊娠できないと決まったわけではありません。
多嚢胞性卵巣症候群でも、妊娠しているひとはたくさんいます。
あくまでも、
「不妊の原因のひとつ」
です。
そして、軽度なのか、重度なのかも、まだよくわかりません。
ただ、自然に妊娠するのが難しい、
という事実が、目の前につきつけられたことで、
いろいろと、もやもやっとしたんです。
正直なところ、
「どーーーしても、こどもがほしいの!!」
っていう強い気持ちが持てなくて、
もし、運よくできたら、そういう覚悟もできるんだろうな、
と、ぼんやり思っていたわけです。
でも、今回の診断は、
「妊娠したいのなら、治療が必要です」
というものです。
それは、
「母になるぞー」
という覚悟を決めて、不妊治療に挑まなくてはならないということです。
わたしが思っていたような生ぬるい幻想は打ち砕かれて、
現実を直視しなくてはならない状態になってしまった。
今すぐにほしいのかと言われたら、そうではないんだけど、
かといって、この先、ずーっとできません、
というのは、それはそれでもやっとする。
自分がどうしたいのか、方向性が定まってないけれど、
タイムリミットは迫ってきているわけです。
治療に何年もかかる可能性があることを考えたら、
年齢的にも余裕はないし、
できるだけ早くから始めたほうがいいのはわかっているんだけど、
不妊治療は、精神的にも、身体的にも、経済的にも負担がかかるので、
本当にほしい!という意志の強さがないと、
乗り越えられないように思うのです。
大げさに考えすぎているのかもしれませんが、
不妊に悩んでいるひとの話をたくさんきいてきたこともあって、
楽観的には考えられない自分がいます。
今の気持ちでは、
排卵誘発剤の副作用とか、
「毎日自分で自分に注射する」、とか、
考えただけで、どんよりするし、
それが何年続くのか、本当に効果があるんだろか、って考えると、
なんとなく、「ぼよーん」と思う。
そこまでしてがんばりたいか、ってきかれると、そうでもない。
でも、今は願望が強くなくても、
いつか、
「やっぱりほしい!」
って思ったときのために、選択肢は残しておきたい、
と思ったり、
ジャングルさんと、ジャングル家のことを考えたら、
いろいろ葛藤してしまいます。
いっそのこと、
「コドモなんて、大キライだから、絶対いらない」
って決心がついてたら、悩まないんだけどな。
ずっと、先延ばしにしてきたことの結論を、
そろそろ出さなくてはいけないタイミングにきてしまったということ。
家事がきちんとできるわけでもなく、
かといって、バリバリ仕事をして稼いでいるわけでもなく、
子どもも産めるかどうかわからない自分って、
嫁として、なんのメリットもねーな、と思ったら、
すこし複雑な気持ちです。
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