レボリューショナリー・ロード。
ケイト・ウィンスレットが見たいと思って、予約してたんだけど、
よりによって、なぜ、今見てしまったんだろう。
まあ、結婚したあとに見たから、よかったかな。
もし、入籍前に見たとしたら、この映画は、もはや、ホラーだよ。
しあわせに見える夫婦ふたりが、
自分の夢を追いかけるのか、
それとも、安定した退屈な生活を受け入れるか、
葛藤する物語。
ありふれたテーマではあるけれど、
それに、どんどん引き込まれていくのは、
やっぱり2人の演技がすばらしいってことと、
サム・メンデスの演出がすごいからだよなあ、
と、朝風呂につかりながら見てました。
ずどーんとくるような、重みのある作品になってました。
若いころは、エネルギーもあまってるから、
「自分は特別だー」
っていう気持ちが、どこかにあると思う。
わたしも、特別なんだと思ってたよ、大昔、若いころはね。
だけど、いまはもう大人だからわかってる。
ふつうの生活を送れるっていうことも、「特別」だっていうこと。
理想を追い求め続けることは大事なことだけれど、
毎日のなかでも、ちいさなしあわせはみつけられるってこと。
この映画を見ると、
いっしょに生活していても、相手の本音はわからないってことがわかる。
だからといって、相手が何を考えているのか、全然わからないのも、
絶望的に悲しい。
夫婦って、一体何なんだろう。
わたしにもこどもができて、自分よりも家族中心の生活になったら、
エイプリルの気持ちを理解することができるようになるのかもしれないね。
お話の内容は、相当重たいから、賛否両論あると思う。
でも、わたしにとっては、ほんとにすばらしい映画でした。
ケイトとディカプリオが本気で罵り合う演技の迫力や、
細部までこだわりぬかれた演出や、
50年代アメリカのインテリアとファッションもすごくすてき。
見てよかった。
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