永遠のマリア・カラス 2003年
その名の通り、
マリア・カラスの半生を描いた作品です。
マリア・カラス、というのは、
かつて、オペラ界を席巻した伝説のオペラ歌手。
きっと、誰でもその歌声を
一度はきいたことがあると思います。
わたしも名前だけは知っていたのですが、
映画のなかでは、耳にしたことのある音楽がたくさん使われていました。
ほんと、神様の声かと思うほど、美しい声ですよ。
人間も、あんな声を出すことができるのですね。
お話は、マリア・カラスが、絶頂期を超え、
自らの限界の淵に立たされたところから始まります。
カラスは、自分の声に衰えを感じていて、
絶望と苦悩の日々を送っていたのです。
わたしはマリア・カラスの絶頂期を知らなかったので、
こういう展開には、少々面食らってしまいました。
確かに、彼女がすばらしい、という評判は知っていたのですが、
彼女がなぜ、トップに君臨していたのかがわからなかったので、
なんで彼女がこんなに荒れているのか、
こんなに病んでいるのか、ぜんぜん理解できなかったのです。
その後のカラスの態度も、わたしにはただのわがままおばさん、
としか思うことができず、
どうしてもその世界に入り込むことができなかったので、とても残念です。
この映画を見る前には、マリア・カラスについて、
この映画が作られた経緯について、
そして、カラスを演じるファニー・アルダンについて、
知っておく必要があったのだと思います。
プロモーターのラリーが、カラスに「カルメン」の
企画を持ちかけるのですが、
そのカルメンの撮影風景は圧巻です。すばらしいです。
ぜひぜひカルメンを生で見たい!と思いました。
今月下旬に札幌でカルメンのオペラが見られるようです。
もっと早くに知っていれば、見に行ったのに…。
それにしても、ファニー・アルダンは美しい。
きっと歌声は吹き替えなのだと思うのですが、ものすごい迫力でした。
魂のこもった熱演でした。
それを見るだけでも価値があると思います。
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