「ザ・マジックアワー」
ちょっとレトロな雰囲気がいいなと思って、見てみました。
三谷幸喜の作品に、はずれなし。
有頂天ホテル」よりも、断然こちらのほうがすきでした。
佐藤浩市の演技とセンスがすばらしいし、
ストーリーも、めちゃめちゃでおもしろかった。
けっこう笑えました。
それぞれのキャラクターの濃さが強烈に焼き付けられた気がします。
ギャングのボスである天塩の愛人マリと恋に落ちたことがばれ、
天塩の部下の備後はピンチに陥ります。
凄腕の殺し屋、デラ富樫を探し出せば、許してもらえることになりましたが、
デラ富樫が何者なのか、どこにいるかすら知らない備後は、
売れない俳優の村田に会い、「映画の撮影をする」と嘘をついて、
街につれてきてしまい、デラ富樫を演じさせてしまうのです。
佐藤浩市演じる俳優の村田は、映画の撮影だと信じ込み、
大げさに殺し屋を演じるのですが、
彼が巻き込まれているのは、撮影ではなく、本物のごたごたトラブル。
その大きなすれ違いが、笑いを生みだす。
マリを演じる深津絵里は、恐るべしかわいらしさ!
小悪魔的な女性を演じていたのですが、
髪型や衣装はもちろんのこと、わがままな雰囲気や、歌までも、
すごーーーくかわいかった。
前からかわいいのは知っていたけれど、
この作品で演じていたキャラクターが、ツボでした。
見たい、と思ったときにいつでも見られるように、パソコンに取り込んでしまったほど。
こんな女のひとになりたいです。
伊吹吾郎氏がかなりいい味出していました。
彼の
「撤収!!」
は、とてもいい。
そして、寺島進。
彼もかなりいい役どころでした。
いちばん笑わせてもらったかもしれません。
マジックアワーというタイトルから、
てっきりうっかりマジックの話なのかとかんちがいしていましたが、
全然まちがってました。
夕焼けと夜のはざまの、空がいちばんきれいな色をしている時間、
それがマジックアワーなのだそうです。
映画の製作現場で使われている言葉がタイトルなので、
映画がモチーフになっていたり、
いろんな有名作品のパロディがちりばめられているみたい。
もっと映画にくわしかったら、もっとたのしめたかもしれない。
ラストシーンがすばらしいです。
見たあと、気分爽快になりました。
純粋に、
「あー、おもしろかったー」
という満足感を得ることができました。
ちょっと元気がないときにはおすすめ。
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