ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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お弁当のこと。

会社へいくときは、母がいつもお弁当を作ってくれる。

「作ってー、おねがいー」
と言ったことは一度もないし、
「めんどうだったら、作らなくてもいいよ」
と言っているのだけれど、
母は、わたしのお弁当を一日も欠かさず作っている。
週末も、朝起きると、弁当箱におかずがつまっている。
母の弁当は、実家暮らしの醍醐味ですね。

一人暮らしのときは、
冷凍食品を2、3種類つめて、職場のレンジで温めていた。
何しろ帰りが遅いので、買い物に行くのもままならず、
それが精一杯だったのだ。
安いものばかりを選んで買ってくるので、
レパートリーが少ない。
コロッケとかは、レンジにかけると破裂してたりする。
しかも、つめ方が甘いので、あけると片方に寄ってたりする。
お弁当、という言葉を使うのもおこがましいほどの代物であったのだが、
朝ごはんを食べていなかったので、休憩になるとはらぺこで、
味を気にする余裕がない。
今思えば、よくそんなのを毎日たべてたよなァ、と、ちょっと引く。

が、今つくってもらっているお弁当は、冷凍食品はほとんどなく、
たくさん野菜が入っており、安心、安全である。

会社に持って行くと、みんながわたしのお弁当をみて、
「自分でつくってるの?」
と、きく。
まさかー、こんなの作れないわよぅ、
と言うと、みんなは
「いいわねー」
と言う。
それはもしかしたら、
「いい歳こいて、弁当くらい自分で作りなさいよねっ」
という皮肉がこめられているのかもしれないが、
(会社のひとたちには、そんな悪人はいないのだけれど)
わたしは、そういうとき、心の底から
「いいでしょうー、いひひ」
と、言う。
家族に作ってもらったお弁当は、どんなごちそうよりもぜいたくです。

先日母に、
「なんで毎日お弁当をつくるの?」
ときいたら、母は、
「だって、お昼ごはん食べないとしょうがないでしょう」
と、当たり前のことを言っていた。
ちょっと、ききたいポイント、ずれてますよ、と思ったのだけれど、
それが母の答えなのかー、と思った。
母のなかでは、お弁当をつくることは、当たり前のことになっているらしい。
わたしが家庭を持ったとき、こんなふうに、
当たり前にお弁当をつくることができるんだろうか。
自信は、ない。

いつかはわたしも再び実家を出て行くことになるのだろうけれど、
ここにいる間は、両親がいることのありがたみを
しっかりとかみしめておこうと思います。

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