勝間和代 「起きていることはすべて正しい」
Oggiに載っていた書評を見て、「ぴん」ときたので、
この本を買ってみました。
数々のベストセラーを生み出しているすごい方だ、
と、この本に何度も書いてありましたが、
わたしは全然知りませんでした。
これは、いわゆる自己啓発本です。
あらゆる物事に対し、どういう考え方をしていくべきなのか、
自分の能力を最大限に活かすには、どうしたらよいのか、
ということが、具体的に説明されています。
このひとは、19歳で公認会計士の資格を取得し、
大学在学中に子どもを出産し、
数々の外資系企業ですごい肩書きの仕事をし、
さらに何冊ものベストセラーを執筆したという、
ものすごい経歴のひとです。
わたしは毎日ハケンで働くだけで精一杯なのに、
このひとは、なんでこんなにアクティブよ、
と思いながら読みました。
わたしは確実に真似できないし、しようとも思いません。
でも、この本を読んで、いろいろ新しい考え方を吸収できました。
いちばん印象的だったのは、
「やることを効率化するのではなく、やること自体を減らす」
ということで、効率化するためにどうするか、
ということを常に考えていたわたしとしては、目からうろこが落ちる思いでした。
やらなくていいことは、しない、断る。
そうすれば、効率化する必要すらなくなるのです。
そりゃそうだよね。でも気づかなかった…。
努力はすればいいというものではなく、
使う方向性を見極めなければうまく成果につながりません。
自分が決めたことに向かうために、「何をすべきか」しか考えていませんでしたが、
「何をやめるべきか」
ということを考えたことはなかったので、なるほど、と思いました。
あとは、「三毒追放」という考え方と、「アサーティブな振る舞い」。
「三毒追放」とは、「妬まない・怒らない・愚痴らない」ということ。
アサーティブな振る舞いとは、
自分に自信を持って行動することで、
相手の気持ちと自分の気持ちを同様に尊重すること、
だとわたしは理解しました。
どちらも、いつもそうしようと心がけては、うまくいかなかったのですが、
それを意識し続けることで、勝間氏のようにステップアップできるんだ、
といういい具体例をもらったことで、
「そうすれば、ぜったい立派になれる!」
と自信を持って取り組むことができそうです。
この本で示される方法は、ありとあらゆる考え方に共通するものであると思います。
はっきり言って、横文字が多くて「なんだこれは」と思う部分も多いし、
具体例で示そうとするあまり、固有名詞が多すぎて、
「もう黒木瞳はいいから…」
(本のなかで黒木瞳を何度もべた褒めしていたため)
と思う部分はありますが、
自分にとって有益だと思える部分だけ、盗んでみようと思いました。
自分をもっとステップアップさせたい、と思う方にはおすすめの一冊です。
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