ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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ジャングルさんは、おっさんを飛び越える。

ジャングルさんが仕事に出かけ、わたしだけお休みのある日のこと。
うっかりジャングルさんの枕で眠ってしまっていた。

枕が…、おっさんみたいなにおいしてました。
おお。ジャングルさんは、やっぱりおっさんだったんだ!

帰ってきたジャングルさんに、
「ねえねえ、枕が、おっさんのにおいするよ」
と、早速報告してみたら。

「しませんっ!
 これは、おれのにおいですっ!」

と、彼にしてはめずらしく、かなり語気強く即答した。
それで、わたしも負けずに、

「いや、でも、おっさんぽいにおいするよ。かいでみなよ。」

と言うと、ジャングルさんは、今度は諭すように

「ちがうよ、これは、おれのにおいなの。」

と、ゆっくりと、でも、完全否定した。
口調のバリエーションが、いつもより増えている。
相当必死に否定したいということなのか。

その後も、数日間にわたり、
「おっさんのにおいがするよ」ということをおしえてあげたのだが、
それを否定するとき、
ジャングルさんは、いつになく、キッパリとした口調になるので、
それがとてもおもしろくて、ついついあそんでしまった。

どうやらジャングルさんは、おっさんになるのがとってもイヤ、らしい。
でも、いやだと言っても、「おっさん」というプロセスは不可避であり、
どんなにあがいても無駄なのだ。
それを、ちゃんとおしえてあげなくては。

「でもね、ジャングルさんね、前にね、
 夢は、かっこいいおぢぃちゃんになること、って言ってたでしょ?
 おっさんを通り越さないと、おぢぃちゃんになれないよ?」
↑↑
ジャングルさんは、自身の祖父のことがすきすぎて、
本気で言っていたんです。

すると、ジャングルさんはおかしなことを言い出しました。

「だいじょうぶ、おれ、おっさんを飛び越えておぢぃちゃんになるから!」

いや、それは不可能だと思います。
トム・クルーズの「ミッションインポッシブル」を超えた不可能具合だと思います。
そんなことを本気で、真顔で言うジャングルさんは、
やはり相当ぶっとんでいます。
その勢いで、ほんとにおっさんを飛び越えちゃったりして。

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2 Comments

タカシ says...""
かっこいいおじいちゃんになるのは、僕も憧れます。
女性でもかわいいおばあちゃんが素敵だと思うのと同じかなと思います。

世間に迎合するように年を重ねながらも、枯れない若い感性を持ち続けている、という人は素敵だと思います。
若い人に媚びるとか、上から目線で先輩を気取るとかではなくて。
「かっこいいおぢぃちゃん」は、目標が遠すぎるけど、夢として持ち続けるのは悪くないな、と思います。

それはそれとしてジャングルさん、若くして早くも枕にカレー臭の兆し(笑)。
2009.01.11 02:01 | URL | #- [edit]
うさぎ says...""
そうですね。
「感性が若い」というのは、かっこいい大人の条件のような気がします。
若者の文化に必死に追いつこうとするのではなく、
自分の感覚を信じる、というか。
必要以上に年齢を気にするのもイヤだけど、
イタイ大人にはなりたくないなと思います。

カレー臭プラス、男のにおい、というか、獣のにおい、というか、
そういう男のひと独特のにおいに、敏感みたいです、わたし。
ほかのひとよりも、必要以上にかぎとってしまうみたいです。
カレー臭、今より強くなったらどうしよう。
2009.01.12 20:56 | URL | #1jxB54a6 [edit]

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