ジャングルさんは、おっさんを飛び越える。
ジャングルさんが仕事に出かけ、わたしだけお休みのある日のこと。
うっかりジャングルさんの枕で眠ってしまっていた。
枕が…、おっさんみたいなにおいしてました。
おお。ジャングルさんは、やっぱりおっさんだったんだ!
帰ってきたジャングルさんに、
「ねえねえ、枕が、おっさんのにおいするよ」
と、早速報告してみたら。
「しませんっ!
これは、おれのにおいですっ!」
と、彼にしてはめずらしく、かなり語気強く即答した。
それで、わたしも負けずに、
「いや、でも、おっさんぽいにおいするよ。かいでみなよ。」
と言うと、ジャングルさんは、今度は諭すように
「ちがうよ、これは、おれのにおいなの。」
と、ゆっくりと、でも、完全否定した。
口調のバリエーションが、いつもより増えている。
相当必死に否定したいということなのか。
その後も、数日間にわたり、
「おっさんのにおいがするよ」ということをおしえてあげたのだが、
それを否定するとき、
ジャングルさんは、いつになく、キッパリとした口調になるので、
それがとてもおもしろくて、ついついあそんでしまった。
どうやらジャングルさんは、おっさんになるのがとってもイヤ、らしい。
でも、いやだと言っても、「おっさん」というプロセスは不可避であり、
どんなにあがいても無駄なのだ。
それを、ちゃんとおしえてあげなくては。
「でもね、ジャングルさんね、前にね、
夢は、かっこいいおぢぃちゃんになること、って言ってたでしょ?
おっさんを通り越さないと、おぢぃちゃんになれないよ?」
↑↑
ジャングルさんは、自身の祖父のことがすきすぎて、
本気で言っていたんです。
すると、ジャングルさんはおかしなことを言い出しました。
「だいじょうぶ、おれ、おっさんを飛び越えておぢぃちゃんになるから!」
いや、それは不可能だと思います。
トム・クルーズの「ミッションインポッシブル」を超えた不可能具合だと思います。
そんなことを本気で、真顔で言うジャングルさんは、
やはり相当ぶっとんでいます。
その勢いで、ほんとにおっさんを飛び越えちゃったりして。
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