いいわけ。風呂場編。
その日、ジャングルさんは、帰ってくるなりシャワーをあびました。
おなかいっぱいになったら、そのまま寝ちゃうから。
ばんごはんの前に、おっさんくささを流しておかなくっちゃね。
ジャングルさんがシャワーでごしごし全身を洗っている間、
わたしはキッチンでばんごはんを作っていました。
ジャングルさんが、いっぱい米粒を食べるよう、
脂肪たっぷり、濃いいー味のいためものをつくってました。
すると。
風呂場から爆音が。
「ぶぁっぶぶぅーぶぁっ!!」
何事かと思うような大音量で、オナラが部屋中に響いたので、
わたしはジャングルさんの尻が無事かどうかを確かめるために、
風呂場の戸を開けた。
ジャングルさんは、勢いよく放屁して、すっきりした顔をしていた。
まぎれもなくオナラだと知ってたけど、一応
「いまの、なに?」
たずねてみた。
そしたら、ジャングルさんは、はにかみながら、
「ドナルドダックがいたよ。」
と言った。
…。……。
つまり、今のはドナルドダックの泣き声だと?
ドナルドダック愛好家に狙われると思います。
シャワーが終わってから、
「どうしてあんな言い訳をしたのか」
と、問い詰めると、
「どうして?ふつうじゃない?そう聞こえたの。」
ですって。
わたしはジャングルさんがふつうだと思ったことはないのだが、
ジャングルさんにとっては、これがふつうなんですね。
ジャングルさんの尻には、ディズニーランドがあるのかもしれない。
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