コロナウイルス陽性になった話。
コロナウイルスに感染しました。
どうしてもかかりたくなくて、自粛生活を送っていたので、絶望して泣きました。
みなさまにの参考になることもあるかもしれませんので、記録を残します。
1.ワクチンについて
夫:ファイザー・ファイザー・モデルナ。4月に3回目を接種済みで陰性。
私:3回ともモデルナ。4月に3回めを接種済みで陽性。
娘たちは2人とも未接種で、2人とも陽性。
子供のワクチンの効果が期待していたよりも高くなかったことと、近くに接種できる小児科がなかったので、ずっと迷っていました。ワクチンを接種していれば、子どもたちの感染を防げたかもしれないと思うと、後悔しかありません。迷っているなら早めに打つのがよいです。
家庭内隔離をしませんでしたが、夫は陰性でした。
何がちがうんだろう。
2.感染したきっかけ
オミクロン株が流行の兆しを見せ始めてからは、さらに気をつけていました。
・年末年始の帰省をせず自宅で過ごす
・外食を一切やめて、すべてテイクアウトにする
・友人と会うとき、マスクは外さない(お茶や食事はしない)
・2月は完全自主休校でリモート授業
学校が最も危険な感染源だと認識していましたので、本当はずっと休ませたかったのですが、長女はこの4月にクラス替えが行われ、次女は4月に入学したばかりで、2人とも新しい環境になりました。
感染対策よりも、2人が学校生活に馴染むことを優先し、学校に行かせていました。
状況的に、長女が学校でもらってきたと思われます。
男の子はマスクをしていない子が多いと長女は話していました。
どんなに親が気をつけていても、教室の状況は完全に把握できないし、変えられません。子供の感染が急増し、ほとんど減っていないのに、学校の感染対策がかなり緩いのはどうしてなんでしょう。みんな本当に「かかってもいい」と思っているのかな。
3.発熱外来の受診
めったに熱を出さない長女が急に高熱を出し、丸一日以上経っても下がらないため、小児科を受診することにしました。
コロナウイルスの検査をしてもらいたかったので、発熱外来を探します。
札幌市は発熱外来のある病院をリストにして、一日に何度も更新してくれています。
発熱外来リスト
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f4imuyaku/f78anzenshien/hatsunetsugairai.html
発熱外来を開設している病院も少ないうえに、診察時間が制限されていますので、とにかく早く電話をかけて予約を取ります。
我が家の場合、受付開始時間の朝8時半に電話しましたが、「夕方の診察になります」と言われました。
長女を診てくれた病院は、通常の診察室とは別のフロアにコロナ専用の診察室を作ってありました。
待ち時間は、車か通路で待たされ、院内には一切入ることができませんでした。
診察と検査を受け、3時間後に電話で陽性との連絡を受けました。
4.陽性と判定されたら
「札幌市新型コロナウイルス感染症療養判定サイト」というページにアクセスして、氏名や住所を登録します。
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/youseisha.html
今は、保健所から連絡が来ることはなく、こちらから情報を入力するシステムになっています。
コロナウイルスに罹患すると、医療保険の給付金がもらえるのですが、お金をもらうには療養証明書が必要となるので、がんばって入力します。
ここで、パルスオキシメーターの貸出と、療養セットを頼むことができます。
3,4日後に届くとの表示があり、ほぼそのとおりに届きました。
療養セットはすごいボリュームで届きます。一人当たりダンボール3箱分です。
トイレットペーパー、ごみ袋、消毒液、ティッシュなど日用品のほかに、カップ麺、ゼリー、レトルトカレーなどの食品がどっさり届きます。
札幌市、かなり支援が充実しているなという印象です。
この時点で私も次女も発症していたので、保健所に電話をし、家族全員分のPCR検査を手配します。症状がある人のみ検査対象となります。
翌日にドライブスルーでのPCR検査を手配してもらえました。
検査をする場所や時間は検査する日の朝に連絡が来ます。
最後に、発症直前に学校に行っていますので、学校にも連絡をします。
直後に「コロナウイルスに罹患してる児童がいます」という保護者連絡がきて、切ない気持ちになります。
札幌市では、クラスに一人陽性者が発生しても学級閉鎖にはなりません。「気をつけて」とクラスに連絡が行くのみ。
5.ドライブスルーPCR
指定された場所に、指定された時間に行きます。とてもスムーズに検査をしてもらうことができました。
結果は検査の翌日に携帯電話のSMSで通知されます。
私はガラケーを使用しているので、SMSがちょっと見づらくて、こういうときにガラケーはちょっと不便。
世論は「コロナを5類に!」と言っていますが、保健所が介入しないとなると、自分たちで検査を手配し、入院するとなれば自分で入院先を探すことになります。具合が悪いなか、発熱外来を探し、子供の場合は小児対応の発熱外来を探し、予約を取り、それぞれ病院に行き検査をして…というのは現実的ではありません。一気に検査をしてもらうことができて、本当に助かりました。
また、「5類にすれば今より受診できる病院が増える」、というのも、現実的ではないと感じます。5類にしても感染力は変わらないので、今と同じ感染対策が必要になりますが、発熱外来と同様の対策がとれる病院はそれほど多くないと思われます。
現場を知っている方々はみな「5類にするのは今じゃない」と言っていますし、実際に診察を受けた自分もそう思います。
6.療養中のこと
療養期間は発症日から10日間です。
もともと、ある程度の食料品はストックしてあるので、「食べるものがない!」という状況にはなっていません。
また、食料品をいつもネットスーパーで調達していたので、必要なものはネットスーパーで注文しました。
それぞれの症状について。
長女は高熱が2日続き、熱が下がりだすと咳が激しくなりました。
起きている間はずっと咳をしていて、治るまで数日かかりましたが、熱が下がったらすぐ元気になりました。
次女も高熱が2日続き、頭痛と喉の痛みでずっと泣いていました。
治ってからも、よく眠っていて、時々、倦怠感や頭痛があったようです。
一週間後にはすっかり元気になりました。
私はとにかく咳が出ましたが、咳以外の症状は一切ありませんでした。熱も、喉の痛みもなし。
しかし、コロナの恐ろしいのはここからで、後遺症のフルコースがやってきました。
すぐに治ったと思った咳は、ぶりかえして、さらにひどくなりました。
発症から1週間後には夜も目がさめるほど咳がひどくなりましたので、療養期間が終わってから内科で診察を受けました。
気管支炎を起こしていて、吸入薬や咳止めなどの薬をどっさりもらってきましたが、発症からだいぶ経ってもまだ治っていません。
そして、倦怠感と気持ちの落ち込みがすごくて、1週間はずっと寝ていました。
何をしても気持ちが落ち込み、涙が出そうになって、何も手につきませんでした。無気力な日々でした。
その次の週は、今までで一番ひどいの頭痛が5日間続きました。ロキソニンを飲んでも治らないし、吐き気で食欲もなくなりました。
コロナウイルスは脳に影響がある可能性もあって不安だったし、起きているのが辛すぎるので、脳神経外科に泣きつきましたが、「咳があると診察できません」と断られました。ただ耐えるしかなかった。恐ろしく長い2週間でした。
こんなかんじで、私はいまだに症状が続いているものの、子どもたちが元気で本当によかったです。
7.事前にできること
・食料のストック
ローリングストック必須です。災害対策にもなりますし。
レトルトごはん、レトルトカレー、カップめん、レトルトスープ、日持ちするゼリー、乾麺、冷凍食品、冷凍野菜など。
・子供も大人も医療保険に加入しておく
デルタ株が出たときに、「これは子もかかりそうだな」と思い、コープ共済に加入してありました。
コロナになってへこみましたが、「お金もらえるし」と思うと、ちょっと元気になれます。
療養証明書とともに手続きをすると、自宅療養でも入院した場合と同じ保険金が出ます(10日分)。
療養期間が終わったら、電話かメールで療養証明書を発行してもらいます。
https://www.city.sapporo.jp/2019n-cov/jitaku_shukuhaku.html#ryouyoushoumei
・咳止め、解熱剤を用意しておく
長女は、行ったことのなかった小児科を受診したせいもあるのか、薬が全然効かず、むしろ悪化しました。
五虎湯という市販の漢方薬を飲ませたらなおりました。
市販薬でもよいので、自分に合う咳止めや解熱剤を用意しておくと便利だと思います。
・ワクチンを打っておくこと
感染してしまったら、軽症でも後遺症のリスクが発生します。
また、いろいろな病気の確率が上がります。
「コロナは死なないからただの風邪」というのが一般的な考えだと思いますが、私は子供たちには健康であってほしいです。寝たきりになったり、うつになったりする可能性はできるだけ下げてあげたいです。
私は子供に打っておけばよかったと思いました。
また、3回目のワクチンを打っていたので、夫はコロナに罹患しませんでした。
私も3回目を打っていたので、症状そのものは思っていたよりも軽かったので、子供の体調不良時に色々動けました。
8.さいごに
私はかなり感染に気をつけていたので、気にしていない人たちから、けっこうバカにされていました。
「そんなに気をつけてどうするの」と言われ続けてました。
それもなかなか辛かったのですが、感染したら、今度は「自粛しすぎて、免疫力が下がったからかかったんでしょ」と、自業自得だというようなことを言われました。これはとても辛かった。
自粛をバカにする人もいますが、自粛したい人もいます。どちらが正解かはその人次第です。決めつけないでほしい。
そして、子供のワクチンのことを「迷っている」とTwitterにつぶやいたら、予想外にたくさんの人に攻撃されました。
ワクチンを打ちたくない人、打ちたい人、どうするかは自由です。打つと決めたひとを攻撃しないでほしい。
いま、世界は緩和の方向にありますが、全員が、「感染してもいい」と思っているわけじゃないし、全員が軽症で終わるわけでもないし、全員がすっきり治るわけでもないです。みんなそれぞれ考え方が違ってよいはずです。
実際にかかってみて、きちんと感染対策をするのはやっぱり必要なことだと思いました。
まだ大変な日々が続いているだろうに、保健所の方々も、病院の方々もとても優しくて、感謝しかないです。
みなさま、まだ油断しないで、感染対策しっかり続けましょうね。