24時間ずっと子供といっしょにいることが辛い人へ。
4月から、ついに下の子も幼稚園に入りました。
やっと、やっと、
「24時間ずっと子供と一緒にいる生活」
から卒業する日が来ました。
上の子が生まれてから約6年間、ずっとこの日を待っていました。
家事が得意でもなく、小さい子供が大好きでもなく、かといってバリバリ働きたいわけでもないわたしにとって、この6年間は、長くて暗いトンネルを手探りで進んでいるような感覚でした。
24時間子供とずっと一緒にいることは、想像以上に辛いです。
「専業主婦はラクしている」と思う方もいらっしゃるでしょうが、ワーキングママも専業主婦も、どちらも同じくらい大変だと思います。
ワーママは時間が足りないことに頭を悩ませると思うのですが、育児中専業主婦は、平常心を保つことに頭を悩ませることが多いと思うのです。
わたしが育児トンネルをさまよっている間、いろんな人に言われた言葉があります。
「子供はすぐに大きくなるから、大変だったことをなつかしく思うときがくるよ。」
そう言われる度に、心の中で叫んでいました。
「ちがうの、今を何とかしたいの。
大きくなるのもわかってるし、いつか親から離れてくのもわかってる。
でも、つらいのは「今」なんだよ。」
育児経験者は、過去の記憶がすてきな思い出となっているのでしょう。でも、トンネルの中にいるときは、そんなふうに考えられない。常に子供が話しかけてきて、常に何かを要求し続けてくるのだから。子供の命を守るために、今は必死なのだから。
これまでの6年間のうち、「育児が辛い」と思ったときにやっていたことをいろいろ書きます。育児に悩んでいるママに届き、少しでもラクになってもらえることを願って。
①いちばん大切なことは、
「子供のために、自分自身が元気でいる」
ということ。
自分に余裕がないと、家族に優しくできなくなります。
「ちゃんとしたごはんを作らなきゃ、掃除をしなきゃ、公園に連れて行ってあげなくちゃ」
と必死になって全部こなしたとしても、限界がきて爆発しちゃったら、家族を困らせることになります。だから、爆発しないよう「手抜きの方法」を準備しておきます。手を抜くことは、悪いことじゃなくて、自分と家族のためでもあります。
食事は、レトルト、冷凍食品、お惣菜、お弁当をフル活用。
掃除は、危ないものだけよけておけばよい。
公園に行く元気が出ない日は、いっしょにテレビを見て感想を話し合えばよい。
イライラして子供に八つ当たりしちゃうなら、昼寝、マンガ、ゲームなどで気分転換をすればよい。
これらのことに罪悪感を感じる必要はないです。自分の心の余裕のほうが大事です。
次女が2歳くらいになるまでは、「木曜日はお休みの日!」と決めて、家事をしないようにしていました。本当に辛い日は、パンだけテーブルに置いて、一日中毛布にくるまって横になってる日もありました。それでも子供はちゃんと生きてました。
②子供と離れる時間を作る。
我が家は生まれる前から「絶対に一人時間がほしい」と夫に頼んでいたので、毎週末一人で出かける時間を作ってもらいました。
みんながそうできるわけではないと思うので、別の部屋におやつを持っていって、15分くらいぼーっとするだけでもよいです。
30分あったら、コンビニへ行って、おいしいコーヒーを買って、お店でゆっくり飲めます。
1時間あったら、ファミレスのドリンクバーでまったりできます。
楽しいことをしなくても「自分の行動が中断させられない状態」を作るだけでよいのです。
これには家族の協力が不可欠なので、日頃からだんな様を褒めたたえて、預けられるようにしておきます。
専業主婦が一人時間を持つことは、子供の自立にもよかったなと思っています。娘たちは母親と離れることに慣れていて、幼稚園や初めての託児所でも、いつも楽しそうに過ごしています。
③スマホを活用する。
育児中は孤独を感じるので、電話は通話料定額のプランにし、同じような育児中のお友達や家族と電話でしゃべる。家にいながら大人と話すことができ、時間を忘れられる。
子供がぐずったり、おかしなことをしたときは、すかさずスマホで写真を撮り、家族、親戚、友達とシェアする。かわいいだけの写真だとコメントしようがないけど、おもしろくてツッコミどころがある写真なら笑ってくれる。
そういう写真を集めて、フォトブックとか作るとおもしろい。わたしはしまうまプリントっていうところでフォトブックを作っています。次女の泣き顔だけでフォトブックを作れるほど、泣き叫んでいる写真がたくさんあります。
Twitterにつぶやくのもよいです。文字数が少ないので気楽につぶやけるし、自分のつぶやきが同じような育児中のひとに届いて、共感してもらえるかもしれない。あとで読み返して、こんなにがんばっていたんだなって思うときもあります。
娘たちは寝つきが悪かったので、1年くらいはその苦しみをTwitterに吐き出していました。同じように寝かしつけに苦労しているひとが「いいね」をくれたりして、自分だけじゃないんだよなあって励まされていました。
SNSに写真をのせるときには、子供の顔がうつらないものを選び、よく行く場所や自宅が特定されないよう背景に気をつけます。
④とにかく外に出る。
子育てサロン、児童会館など、子連れで行ける場所をたくさん開拓する。他の子供たちと遊ぶことは、子供にも刺激になるし、他の子と比べることで、自分の子供を理解する場合もあります。
定期的に通えばママ友ができるかもしれないし、友達にならなくても、同じ月齢くらいの子供をみつけて、困っていることを質問してみると、ネットより有益な情報をもらえます。病院のこと、幼稚園のこと、習い事のこと、生活リズムの作り方など、話すことはたくさんあります。
家にこもっているよりも早く時間が過ぎていくし、人目を気にするため、子供を無意味に怒鳴って自己嫌悪に陥る回数が減ります。
⑤自分のやりたいことリストを作る。
子供が保育園、幼稚園に入って、自分の時間ができるようになったらしたいことをリストにしておく。夢が広がって、視点を現在から未来に置くことができます。
わたしはこれからジムに通って、衰えた体力を取り戻す予定です。
次女がまだ赤ちゃんだったころ、毎日生きているだけで大変でした。今でも、小さい子供を2人、3人連れて歩いているお母さんを見ると、その頃を思い出して泣きたくなることがあります。
育児をラクラクこなせる人もいれば、そうじゃない人もいます。人と比べず、流されず、自分ができることをやる。そしたらきっと、いつかトンネルを抜けている日が来るはずです。