あきらめる。
前回イチゴさんの散歩のことを書いてから、わたしも反省して、
怒るのではなく、「褒めまくる!おだてる!!」という作戦をとるようにしました。
翌日はてくてく歩いてくれて、ちょっとした達成感を味わったのですが、
あれから、まったく外を歩いてくれなくなりました。
たった1日で挫折…。
公園へ行けば、走り回ってくれるのですが、
毎日のように雨が降っているので、公園には行けない。
でも、道路を歩くのは嫌がるので、外出はベビーカー。
ジャングルさんとショッピングセンターに行けば、抱っこしか受け付けない。
あまりに運動不足なんじゃないかと、さすがに心配になってきました。
毎日、お風呂や寝る前や出かける前に、
「おかあさんと手をつないで歩こう」
と言い聞かせていますが、
まったく聴いてくれず、目もあわせてくれない。
わたしの心が折れそうですが、歩いてくれないのは本当に困るので、
根気よく続けるしかない。
今日の午後、晴れていたので、爆弾低気圧到来に備え、
近所のスーパーに食料品を買い出しに行った。
お店に到着して「歩こうよ」と誘うと、素直にベビーカーから降りてくれ、
店の中を走り回っていた。
いろんなひとにぶつかりそうになり、迷惑親子でしかなかったけど、
それでも、久しぶりに歩いてくれたことでほっとした。
イチゴさんも、エネルギーありあまってたんだろう。
だったら歩けばいいのに…。
帰りに、イチゴさんの好物のおさつスナックをマイバッグに入れて持たせたんだけど、
バッグが大きすぎて道路を引きずっていた。
それがなぜか、イチゴさんのツボにハマったみたいで、
ゲラゲラ笑いながら家のすぐ近くまで歩いてくれた。
そうか。バッグを引きずるのがおもしろいのか。
イチゴさんのツボは、全っ然わかんないなあ。
そのマイバッグは、使いやすくてお気に入りだったんだけど、
帰ってきて見てみたら、ばっちり穴があいていた。
あーあ、って思ったけど、イチゴさんがごきげんに歩いてくれたから、
バッグのことはあきらめよう。
穴のあいたバッグを見て、子育てって、こういうもんだよなあ、と思った。
自分の気に入ってるものとか、自分の意志とか、
そういうものをあきらめて、なんとかやってくものだよなーって。
せっかくきれいに片付けたあと、
片っ端から散らかしまくるイチゴさんを受け入れなくちゃならなかったり。
おいしいごはんを食べに行きたいけど、それよりもまず、
「イチゴさんが快適に食事ができるか、食べられるものがあるか」
が最優先になったり。
ほんとは、ちゃんとした服を着たいけど、
イチゴさんと公園に行くから、Tシャツとジーンズばっかり着てたり。
以前だったら、
「ありえない!」
と思っていたようなことも、子供のためにあきらめる。
それでも、まあ仕方ないか、って思うことが、子育てなんだよな、と。
イチゴさんが2歳になって、以前よりはかなり自由になったけど、
ふたりめが生まれてきたら、また、あきらめる日々が始まる。