コンラッド東京のなかで、いちばんお手頃と思われるレストラン。
メインのレストラン「ゴードン・ラムゼイ」の手前のスペースが、セリーズになります。
カジュアルなフレンチのお店です。
お店は、こぢんまりとした空間。
案内された席は、通路のすぐ横だったので、
トイレに行くひとたちが、すぐそばを行き交う。
「インフォーマルダイニング」と謳われているので、
こんなもんか、と思いつつ、席についた。
一休で予約していったので、ウェルカムドリンクをサービスしてもらいました。
白ワインかキールを選ぶことができたので、キールをいただきました。
なかなかにおいしかったです。
パンには、ハーブが練りこまれていたようで、香りがよかったです。
フォカッチャとフランスパンが出てきました。
バターがとにかくおいしくて、ふたりで食べ過ぎてしまいました。
濃厚なのに、くどくない、こっくりした味でした。
お料理は、食材の選び方や、盛り付けがとても個性的だったと思います。
前菜は、お魚と長ネギが使われていて、しましまのスクエアな形。
見た目もきれいだったし、味もおいしかった。
メインはお肉をいただきました。
お肉はやわらかかったし、見た目もきれいだったけど、ふつうでした。
ここのお料理は、どれもソースが決め手のようです。
ソースとうまくからめると、もっとおいしくいただくことができたのかもしれません。
最後のデザートは、バルサミコのアイスクリームと、
山羊のチーズを使ったチーズケーキ。
バルサミコのアイスクリームは、とても不思議な味。
甘みは抑えられていたけれど、ふつうのアイスが食べたかったなー。
チーズケーキも、かなりあっさりしてました。
お料理全体は、お値段相応、といったかんじです。
ただ、飲み物は、非常にお高いので、注意が必要です。
グラスワインは、2,000円くらい。
コースは5,000円からいただけるのに、ワインがその値段では、
バランスとれないんじゃないかと感じました。
でも、サービスはよかったです。
というか、女性の方で、ひとり、完璧な方がいました。
てきぱきとしていて、それでいてやわらかく、
気配りと笑顔が完璧なひとでした。
髪はぴしっと夜会巻き、スーツがきりっとしていて、
「ザ・プロフェッショナル!」
といった雰囲気のひと。
わたしはそのひとばかりを見ていました。
ああいうひとって、どんなことを考えて働いているんだろう。
一応、自分もサービス業に従事したことがあるので、
毎日、感情を一定に保ち、お客さんの求めていることに集中することの難しさを知ってる。
だからこそ、そのひとの完璧なサービスには、余計に感動してしまうのです。
そのひと以外の対応は、ふつう、でした。
フランス人のおじさんがいたり、浅黒い肌の外国人男性がいたりと、
サービスするひとたちも国際色豊かでした。
都会のレストランでは、外国人のサービスも当たり前なんだろうか。
ふつうのレストランよりも、気取った雰囲気を存分に味わうことができたので、
お値段相応の価値のあるレストランでしたよ。
帰りに、ラウンジ「トゥエンティエイト」の前を通ったら、
夜景はきれいだし、雰囲気もいいし、生演奏のすてきな音楽もあるし、
まさに、わたしの理想の空間が広がっていました。
今度は、ここに泊まって、ラウンジでゆったりしたいなー。
がんばって働こう、と、やる気が出たのでした。