雨の日は、美術館。
ゆきちゃんと、六本木ヒルズでデートをする。
週末の夕方に約束したのは、
「森タワーの展望台で夜景を見ましょう」
というのが目的のひとつだったから。
夕方の約束っていうのは、すごくいい。
たっぷり眠って、そうじもして、昼風呂につかってから、おでかけできるし、
家にいる時間も
「これからおでかけだ」
と思うと、わくわくできる。
その日は、どしゃぶりの雨。
ロンドンの学校の先生におしえてもらったことのひとつが、
「雨の日は、美術館に行きなさい」
ということ。
美術館は、天気を気にせずにたのしめるところだから。
だからロンドンにはあんなにたくさんの美術館があったのか、
と納得したから、よく覚えてる。
というわけで、森美術館で「万華鏡の視覚」という展覧会を見に行く。
今回のは、絵にあまり興味がない、と断言したゆきちゃんも、
「おもしろそう」
と感心を持ってくれたので。
現代アートを見たのはひさしぶりだったこともあって、かなりおもしろかった。
しかも、オーディオガイドが無料。
アートをまったく理解していないわたしには、これはうれしい。
映像、音、光、鏡。
ありとあらゆるものを使った万華鏡の世界は、とても不思議で、
つい、現実逃避してしまった。
それに、大雨でお客さんが少なかったので、
ゆったりとまわれたのもとてもよかった。
観終わったあとに、展望台へ向かうと。
全方位、雲の中!
何も見えない!
まじか!!
あれですよ、モビットのコマーシャルの不透明な水族館状態ですよ。
すりガラスかと思うくらいの不透明度ですよ。
笑えました。
わたしたちは女同士で、おのぼりさん的興味本位からそこに行ったわけですが、
気合を入れたデートとかだったら、さぞ気まずい雰囲気だったことでしょう。
ちょうど、カッシーナの展覧会が同時開催されていたので、
展望台に、カッシーナのラウンジがつくられていました。
おおお、これは座らなくっちゃ。
ゆきちゃんに、
「これはねー、何十万もするソファなんだよー」
と話していましたが、
オンラインショップを見ると、たぶん百万円を越える代物でしょう。
さすがに、ちょうどよいふかふか具合で、天国のような座り心地でした。
まだ行ったことないけどさ。
こんなのお家にあったら、趣味がお昼寝になっちゃうよ。
六本木であそんだことのお話は、明日へとつづきます。