ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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那古野散策。

名古屋駅から、10分ほど歩いたところに、「那古野」というエリアがあります。
「なごの」と読みます。
なつかしい街並みがあるんです。

高層ビルが立ち並ぶ都会から、ちょっと歩いただけで、
こういう景色になります。

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風情があって、おでかけ気分は高まります。

でも、当然のごとく、この日も猛暑。
5分歩いたら、意識が遠くなってきました。
そんなとき、ナイスタイミングで緑を発見。

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緑がいっぱいなところは、本当に涼しいの。
自然の力って、すごい。

そして、もうひとつすごいものをみつけましたよ。
クリックして、拡大すると見えるでしょう。

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かわいいぜ。オヒゲ。

暑くて、ふらふらで、おなかもぺこぺこだったのに、
どこのお店も満席だったり、食事メニューがなかったりして、
入ることができなくて、
気がついたら、円頓寺の商店街まで来てしまったよ。

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なんだろう、この脱力系レトロ感。
いやいや、こんなの序の口です。
アーケードは、大変なことになってました。

ぶらーん。。。。

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なんか、みんなまるいんですが、
いまいち愛らしくないのは、なぜだろうか。
って思ってたら、ちょっとだけかわいいの、いました。

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ええっ、いまどき、イッスンボウシ…?
だいぶ癒されましたけれども、
久しぶりに見たなー、おわんにのってる小人。

歩いても歩いても、「入りたい!」と思う店がなく、
やっとのことでたどりついたのが、i-cafe
ずばり、お寺、です。

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お店のなかは、かなり落ち着ける雰囲気だったし、
ごはんも「和&LOHAS」な雰囲気でした。

ごはんのセットをいただいたのですが、
ここで久しぶりに食べたよ、納豆を!!
長芋と、緑の野菜に、さりげなく納豆が混じっていて、
ねばねばー。とろとろー。
そして、スープにはごろごろ野菜が。
身体によさそうなもの、たくさんいただきました。

また来てもいいかな。
駅からけっこう遠いんだけど…。

この日歩いたのは、1時間にも満たなかったと思うけど、
もう暑すぎて、ふらふら、くたくた。どうにもなりません。
名古屋の夏は、おでかけやおさんぽは、無理だということを
改めて思い知らされました。
冬のほうが断然過ごしやすいわね。
もうこれからは、お家にこもる。

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久石譲は、天才です。

久石氏のコンサートに行くのが夢です。

来週、武道館でコンサートがありますが、
北海道へ帰省することを考えると、
東京への遠征はむずかしかったので、見送ることにしました。

秋のツアーは、名古屋にも来るから行きたい、と思っていたのに、
スケジュールが合わなくなってしまい、
今年は断念することに。くやしい。
来年は、遠征してでも行きますよ、絶対に。
だって、あんなにスケールの大きな音楽、生できいてみたいよー。

you tubeで彼の音楽をきいたら、とめられなくなりました。
どの曲もすばらしすぎるんですもの。
音楽に、ここまでひきこまれたのはひさしぶりでした。
こんなにも美しい音楽を、長い間ずっと、何曲もつくり続けられるなんて、
天才です。

リアルタイムでこのひとの音楽を聴くことができて、
わたしはしあわせです。

いろいろあったうちで、特にすごかったのが、ナウシカの曲です。
これがいちばん感動したので、いつでも見られるよう、うめこんでおきます。
ゆったりとした気持ちで見てみてください。

2

「クローサー」

むずかしい。
ここまでむずかしい映画を、ひさしぶりにみました。



キャストの組み合わせがすてきだなーと思っていたんですが、
ストーリーは、想像していたものとはちがいました。
ドロッドロの愛憎劇です。
いや、もしかしたらそうじゃないのかもしれない。
でも、わたしにはそう思えました。

ひとことで言うならば、
「大人が恋におちる瞬間と、その恋がさめる瞬間」
を描いているのだと思います。

いや、でも、ちがってるかも。
なにせ、本当にわからなかったものですから。

時間の経過の表現もむずかしくって、
突然次のシーンになったと思ったら、数年後になってたり、
突然このひととあのひとが付き合い始めてたり、
もう、何がなんだか。
画面の前に取り残された感の連続でした。

はじめは、どうしてこんなすてきな雰囲気の映画がR15なんだろう、
と思っていたのですが、
見始めて、理由がわかりました。
そういうシーンが一切出てこないかわりに、
せりふが、赤裸々すぎて、生々しいのです。
わたしは、そういうのは美しい映像で見せていただくほうがよいです。
やや引きでした。

でも、このお話は、もともと舞台で公演されていたもの、
ということを知り、すべて納得できました。
舞台に忠実に作られている映画なわけね。

ストーリーや構成の難解さとは裏腹に、
キャスト4人の演技がとってもすばらしかったし、
4人の暮らしや、ロンドンの景色もとってもすてきで、
いつまでも余韻が残りました。

この作品のジュリア・ロバーツとジュード・ロウは、
ふつうっぽくて、とてもかわいい。

そして、いちばん光ってたのは、ナタリー・ポートマンです。
彼女のかわいらしさがあったからこそ、最後まで見続けられたようなものです。
彼女が演じたアリスの職業はストリッパーなのですが、
やはり、品のよさがにじみでていて、
全然下品な感じではなく、むしろかなり魅力的だったのでおどろきました。

いちばん印象的だったのが、写真家アンナの個展のパーティー。
あんなすてきな展覧会に行ってみたい!
それに、ロンドンはやっぱり絵になる街だなあ、と思いました。

すごくかっこよい映画だったのに、
ストーリーやテーマをまったく理解できなかったことがくやしい!
大人の世界は深いのね。
オフィシャルサイトのデザインもすてきだし、
予告編もかっこよいので、ぜひ見て、わたしに解説してください。

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今日のジャングルさんのSleep Talking。

眠っていたはずのジャングルさんが、
突然、むっくりと起き上がり、言ったひとこと。


「ストライーク!!」


何かがツボに入ったんでしょうか。
なかなかにキレのある寝言をちょうだいしました。

4

NHK英語講座をダウンロードしてみました。

※2009/07/20 追記※

検索でこちらに来ていただける方がたくさんいらっしゃるので、
追記しておきます。

2009年4月より、NHKのサイトでの番組公開方式が変更になったため、
下記の方法ではダウンロードすることができなくなってしまいました。
現状では、再生中の音を録音するしか、無料の手段はないようです。

NHK以外のサイトで役に立つかもしれないので、
記事はこのまま保存しておきます。

↓↓↓


ひさしぶりに、英語のお話を。

今の仕事では、日本語と同じくらいの割合で、
英語で電話をしたり、メールをやりとりしています。

でも、相手はネイティブではないので、けっこう気楽です。
ネイティブほど、話すスピードが速くないし、
むずかしい単語も使わないので。

わたしはリスニングにコンプレックスがあるので、
なるべくメールを使うようにしているのだけれど、
話が複雑になってくると、やっぱり電話のほうがかんたんなので、
電話をかけます。

でも、ところどころ聞き取れなかったり、
聞き取ってから理解するまでに時間差があったりして、
くやしい思いをすることが多いので、
Japan Timesでのリーディングに加えて、
リスニングもトレーニングすることにしました。

以前は、BBCのサイトから、ニュースをダウンロードしていましたが、
あまりに聞き取れなさすぎて、挫折したので、
やはり、基本に戻って、NHKのラジオ講座をきいてみることにしました。
コストパフォーマンスにすぐれているし、
何より、毎日ちょっとずつ進むためのプログラムが組まれているので、
いちばん継続しやすく工夫されているように思います。

今は、ラジオを持っていないし、通勤中に聞きたいので、
仕方なくCDを買おうかなーと思っていたのですが、
どのレベルにするかを決めるときに訪れたサイトで、
ネットから放送をきくことができるようになっていることを発見しました。

おお、これをダウンロードすれば、CDを買わなくてもいいじゃないか。

というわけで、
これから英語をがんばろうとする方に、こっそりその方法をおしえます。

まずは、こちらから、GetASFStreamをダウンロードします。
これは、ネット上で配信されている動画や音声を、
パソコンに保存するためのソフトです。
ですから、英語に限らず、いろんな使い方ができて、便利です。

インストールしたら、NHKの講座のサイトを開きます。
今のところ、公開されているのが、
入門ビジネス英語と、実践ビジネス英語の2種類です。

ちなみに。
TOEICの準備には、こういったビジネスものがおすすめです。
リスニングテストは、ビジネス会話が中心だからです。

そして、GetASFStreamに、サイトのアドレスをコピーして貼り付け、
実行ボタンを押せば、変換が始まります。
完了したら、パソコンやMP3プレーヤーで再生できるようになります。
WMA形式で保存されるため、i-podでは再生できないようですが、
MP3へ変換すれば、OKです。

これをがんばって、字幕なしでも映画を見られるようになったらいいなあ。
いっしょにがんばりましょう。

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自分の主張はコピーできない。

自分の母校の名を、こんなはずかしい記事のなかに発見。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080720-00000001-jct-soci

確かに、レポートは、ぱくってなんぼだと思います。
そうじゃないと、何十枚もの規定をこえられるわけがないじゃないか。

でも、ただコピーしてはりつける、ってのは、
さすがにやったことはないな…。
それは、レポートではなくて、ただの文字列、よね。

わたしもたくさんレポートつくったけどさ、
自分なりの文体にしたり、自分の考えをさしはさんだりして、
それなりにがんばってたよ。
なつかしい、あのころ。
もう二度と戻りたくないけど。

それにしても、この記事を見て悲しくなったのは、
小中学生が書くような読書感想文にまで、
こんなこずるい手段が使われるのか、ということ。
っていうか、それを誘導するようなサイトがあること自体信じられないわ。

読書感想文なんて、大学のレポートとちがって、
そんなに枚数多くないんだし、
純粋に本を読んだ感想を書けばいいのに、
なぜ、そんな手抜きをするのだろうか。
本を読むことすらできなくなったのか?
読めても、何も感じないんだろうか。

設定されてるハードルが低いうちから姑息な手段を使うなんて、
ろくな大人になれないぜ。

話は変わりますが、
わたしは自分の意志に反して、姑息な手段を使ってしまったことがあります。

それは小学生のころのことでしたが、
わたしの読書感想文が、市内のコンクールで最優秀賞をもらいました。
小さい街だし、ただの読書感想文でしたが、
とにかくいちばんになったわけです。

わたしはとってもうれしかった。
がんばって書いた文章が認められたわけですから。

市役所かどこかによばれて、表彰を受け、
その年の優秀作品がまとめられた冊子をもらいました。
そして、それを見て、衝撃の事実を知りました。

読書感想文の最後に、先生の手によって、勝手に一行付け加えられていたのです。
さらにひどいことに、その冊子には、審査員の講評が載っていて、
先生が付け加えた、最後の一行が「すばらしい」と書いてありました。

つまり、最優秀賞は、わたしがとったものではなく、
先生がとったものだったのです。

それを知って、自分がどうしたのかは、おぼえていません。
でも、ものすごくショックだったことはおぼえています。
いろんな記憶がどんどん抜け落ちていくのに、
そのことだけは、くっきりと覚えています。

先生は、よかれと思って付け加えたのだと思います。
でも、それは、結果的にわたしを傷つけることになりました。
それは、わたしの望んでいたことではなかったのだから。

結果もだいじですが、そこにつながる感情は、もっともっとだいじなのです。
だから、わたしは何をするにも、自分の感情や直感を信じています。
答えは自分のなかにあるものであって、
決してどこかからコピーして持ってこられるようなものではないのです。

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Jazztronik - Voyage

Golden Child Cafeに行ったとき、
野崎氏が8月に名古屋にやってくるというフライヤーをみつけたので、
早速行ってみることにしました。

たのしみー。とっても。

イベントは、北海道へ帰省する前日なので、
あんまりはしゃぎすぎないようにしなくては。
でも、きっとはしゃいじゃうけど。

でも、まだたくさんのjazztronikの曲を知っているわけではないので、
それまでにたくさん予習をしておかないとね。

というわけで、
今年の夏のテーマソングは、これにきまりです。

あと1ヶ月以上もこの暑さが続くのかと思ったら、
気を失いそうになるけれど、
(おおげさじゃなく、本当に)
この曲のかっこよさに癒してもらうの。

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エルゴラピードを購入しました。

臨時収入があったので、やっと、掃除機を買いました。



わたしがこの家に住みついてから、1年半、
「掃除機ナシ」で過ごしてたんです。
一応、名誉のために言っておきますが、
掃除をしていなかったわけではないです。

掃除機のみならず、
ジャングル家には、恐ろしく生活用品が不足しているので、
何から買えばいいのかわからなかったんです。

ジャングル家は、1Kなので、お互いの逃げ場すらないので、
もちろん掃除機の収納場所もないわけです。
なので、
「部屋の隅に、出しっぱなしにしてもいいもの」
ということを第一条件にすると、
やはりこのエルゴラピードに敵うものはないのです。

「どうせデザインだけで、性能は期待できないのでしょう」
と思っていたので、本気で買う気はなかったのですが、
フランフランで、じーっと見てたら、すてきな店員さんが、
「よろしければ、おためしください」
と、実際に使わせてくれたのです。

そして。

するすると軽い動作にびっくり。
ヘッド部分もやわらかく動いて、すごく使いやすかった。
「これはいいー」
と、すっかりその気になってしまったのです。
しかも、2WAYだし。
(真ん中を取り外して、ハンディクリーナーとしても使えるの)
レビューでも、性能云々より
「使い勝手のよさ」が評価されていて、
これなら、なまけもののわたしとジャングルさんでも、
すぐにお掃除できるんじゃないかと思ったわけです。
フル充電しても、稼動時間は15分くらいと短いらしいのですが、
何せ、1Kですから、余裕です。

本当は、赤にすると、すこしだけ安く売っているのですが、
何せ「出しっぱなし予定」なものですから、
壁に同化して、なるべく目立たないようにするために、
パールホワイトをえらびました。
すこし光沢があって、わたしは真っ白よりもすきです。

届いて、早速部屋中をおそうじ。
そうじを「たのしい!」と思ったのは、初めてでした。
サイクロン式で、とれたほこりが見えるので、
「こんなにきれいになったのかっ」
と思うし、
コードレスだから、とってもらくちん。
何より、掃除機そのものが、とってもかわいいのですもの。

レビューで、
「充電中に青く光るのがこわい」
と書いてあったので、どんなだろう、と思っていたのですが、
スタンドの下部だけが光るので、わたしはそれほど違和感ありませんでした。

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写真では色が飛んじゃってますが、実際は、もっと濃い青です。

やっぱり、デザインは、だいじ。
「使っていて、たのしい、うれしい」ということが、
モノにとって、最も重要な要素だと思う。
だから、わたしは、どんなに小さなものでも、デザインにこだわるし、
ほかのひとたちにも、こだわってほしい。

自分のモノには、どんなものでも、魂があるのです。
思い入れのあるものは、いいエネルギーをくれるのです。
逆に、大してすきじゃないものには、エネルギーを吸い取られる。
だから、自分の身の回りを、本当に気に入ったものや、
美しいものでかこむことは、とっても大切なのです。

それを何らかの形で、できるだけたくさんのひとに伝えることが、
わたしの野望のひとつです。

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Golden Child Cafe

恋人と、金山を散策することに。

金山は、JRでも、名鉄でも、地下鉄でも行けるし、
名古屋駅ほど混んでないし、
すてきなお店もあったりして、なかなかによいエリアです。
わたしはすきです。

今日は、すこし足を伸ばして、東別院のBOOK OFFへ行き、
江國香織の「赤い長靴」という短編集をみつけたので、満足。
ビジネス書は、情報のあたらしさが命だから、
ふつうの本屋さんで買うけど、
文学ものは、古本屋さんで十分なのです。

そこからまた、ふらふらと散歩をして、
Golden child cafeに行きました。
HPの店内写真がとってもすてきだったので、
なかなかに期待していたのですが、
写真どおりの、明るくて落ち着ける雰囲気のお店でした。
もっと場所が便利なところにあれば、通いつめるのだけれど。。。

恋人は、ハイネケンを、わたしは、バジルのパスタをオーダー。
だから、夏はバジルを食べたいんですってば。

恋人は、暑さでべろべろになっていて、ビールの注ぎ方を大失敗していた。

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あの、半分以上、泡になってますけど。
それでも、彼は、気にせず雑誌をよみふける。
なぜなら、それは、ガンダム情報満載の雑誌だったから。

ちなみに、わたしはその向かいで、マカオの特集の雑誌を読み、
カジノでのあそびかたを研究していました。

オタク VS ギャンブラー。
最強の組み合わせだと思います。

しばらくして、パスタもやってきました。
えびと夏野菜のバジルパスタ。

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おいしかったです。とっても。
まねしたいと思って、恋人とうまみの正体を議論したのだけれど、
結局わからなかった。残念。

さんざんおしゃべりして、お店を出たあと、
「カーマ」というホームセンターへ寄り道。
ふつう、ホームセンターは郊外にしかないから、ちゃりんこではいけなくて、
ひさしぶりのホームセンターで、真剣に物色する小人2人。
そのときのカーマで、いちばん真剣だった自信があるよ。
でも、結局購入したのは、激落ちキング
恋人は、家にこれがないとおちつかないらしい。
へんなやつ。

最後に、すてきならくがきを発見。

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しかし、30度以上の炎天下を歩き続けるのは、本当に大変です。
外出するのに、勇気がいります。
冗談でなく、「死ぬんじゃないか」と思いました、何回か。

去年のロンドンの夏とはえらいちがいです。
日焼け止めの抵抗もむなしく、どんどん焼けているわたし。
夏を満喫しているのだと思い込むことにします。

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「マッチポイント」

ウディ・アレンの映画だし、
この作品で彼がいたくスカーレット・ヨハンソンを気に入ったとのことで、
いったいどんな演技を見せるのか、
なかなかに期待して見ました。

期待以上に、とってもおもしろかった!
わたしはすきです、この映画。

ジャンル的には、一応サスペンスになるのかな?
異様にどきどきしながら見ていました。



テニスプレイヤーを引退して、テニススクールのコーチになったクリスは、
大金持ちのトムと親しくなる。
トムの妹クロエに気に入られて交際を始めるものの、
トムのフィアンセであるノラにひとめぼれしてしまうのです。

ありがちなストーリーでありながら、最後まで、どきどきさせられ、
しかも、ラストがよかった。
ストーリーが、とってもよかった。

そして、登場人物たちの演技もとってもよかった。
クリスの苦悩に満ちた表情や、感情の抑え方も秀逸だったし、
スカーレット・ヨハンソンが演じたノラの色気や激しさもよかった。
クロエの純粋無垢な雰囲気も、ノラと対照的だった。

そして、ロンドンが舞台になっているのだけれど、
ロンドンらしい景色がたくさんあったし、
それぞれの部屋の内部も、とってもすてきだった。
特に、クリスとクロエの新居。
あんなに窓の大きなお家はあこがれる。

あんまりストーリーを紹介すると、ねたばれになってしまうのですが、
この映画のタイトル、「マッチポイント」は、とても深い意味を持っています。

マッチポイントになった時点で、運よく最後の一点を勝ち取れれば、
勝者には、栄光が待っている。
けれど、そこで最後の一点に手が届かないものは、
まぎれもなく敗者であり、
最後のたった1ポイントで、両者の明暗ははっきりと分かれるのだ。

ひとの人生を左右しているのは、
そういうほんの小さなマッチポイントなのでしょう。

ストーリーの流れ、
そして、それを色づける細かな演出、
登場人物たちの演技も、景色も、どれもセンスがよく、
上質な映画だと感じました。
わたしはとっても気に入りました。

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手嶌葵 : The Rose

初めてきいたときには、そこまで強い衝撃を受けなかったのですが、
聴けば聴くほど味のある声の持ち主ですね。

まだ若いのに、すばらしく落ち着いた歌声。
きいてて、安心します。

テルーの唄をうたうきっかけになったのが、
ベッド・ミドラーのRoseなのだそうです。

というわけで、音源をさがしてみたら、ありました。
テルーの唄よりも、ずっとすばらしかったので、ぜひきいてみて。
久しぶりに、歌声で、鳥肌がたちました。
この曲に思い出があるからなのかもしれませんが。
パワーを抑えた歌い方のなかに、しっかりと感情がこもっていて、
とってもすてきです。


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バタフライピアス

アクセサリーには、弱い。
つぼにはまったものは、つい、買ってしまう。

しかし、わたしは相当うっかりものなので、
すぐになくしたり、こわしたりしてしまうのだが。

それでも、洋服よりもアクセサリーの方がすきです。
ミクロのわたしにとって、洋服は純粋にデザインだけで選べないのですが、
アクセサリーなら、サイズ関係ないから、
すきなデザインのものをつけられるもの!

それに、これは女の特権だし、肌に直接身につけるものですし、
こだわりたいのですよ、わたし的に。

こないだひさしぶりにマディに行ったら、
こんなにストライクのピアスがー。

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即、お取り置きをお願いして、
恋人といっしょに行ったときに買ってもらった。

マディは、器類をたくさん扱ってるイメージですが、
アクセサリーが意外とかわいいのです。
ヨーロッパからやってきた、繊細なアクセサリーがいろいろあります。

残念なことに、わたしのいまの髪型はボブなので、
ふつうにつけると、ちょうちょさんが髪の色と同化してしまうー。

ピアスを選ぶときには、髪型とのバランスも考えなくてはいけないのね。
まとめ髪にすると、しっくりくるのでしょう。
髪を伸ばしてみようかしら。

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夏は、バジルを食べたくなります。

江國香織の「つめたいよるに」という短編集におさめられている
「藤島さんの来る日」
という短編が、とてもすき。



そのお話は、千春という女性が飼っているねこの目線で描かれる。
千春ちゃんは、料理もとても上手で、きちんとしているのだけれど、
藤島さんという恋人が来る日には、
部屋をすこし乱雑にしておき、冷蔵庫をからっぽにしておく。
そして、藤島さんに料理を作ってもらうのだ。

このお話は、わたしの価値観をがらりと変えた。
「料理ができないから、しない」
というのではなく、
「本当はうまいけど、あえて男のひとにつくってもらう。」
というスタンスは、かっこいいじゃないか。あこがれる。

これは、わたしの偏見なのだけれど、
「料理が上手」
というのは、大人の女としての絶対条件だと思ってる。
だから、恋人のためであり、節約のためでもあるが、
最大の目的は、自分のために、毎日料理してる。
そして、
「料理とは、もっとも身近な"クリエイティブワーク"なのだ」
と言い聞かせて、仕事のあとの重たい体を台所へ運ぶ。
本当は、料理も、自分の作ったものも、全然すきになれないから、
そこまで自己暗示をかけまくらないと、毎日つづかないよ…。

こないだ、
「自分のつくった料理がおいしくないのは、見た目が美しくないからだ!」
ということに気づいたので、
それ以来、すこしだけ、盛り付け方や、見た目を気にするようになりました。
ためしに写真をとってみたのですが、やはり、センスなし…。
レシピ本を見て、研究します。

ちなみにこれは、えびとブロッコリーをオリーブオイルでいためて、
バジルマヨネーズをそえたものです。
レシピはこちら

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バジルの香りがさわやかで、とってもおいしかった。
夏になると、無性にバジルを使ったお料理を食べたくなります。
あの香りが、食欲をそそるのよね。
いつか自分で育てたいわー。

4

それは、おやつの名前ですね。

もうすぐ「崖の上のポニョ」が公開になるので、
テレビでいろいろと、スタジオジブリの映画が放映されています。

「ジブリ映画のなかで、いちばんすきな作品はどれか」
という問いは、日本人なら誰でも頭を悩ませる命題。
わたしもジャングルさんとよくこの話をする。

恋人は、

「えー、どれにしようかなー」

と、ふとんの上でごろごろころがりながら、
まるで選んだ作品をもらえるかのように、慎重に考え始めた。

「トトロもいいんだよなー。
 でも、カントリーマアムもすき!」

なぜ、突然に、不二家のクッキー?
わたしの脳内ジャングルブック(ジャングル語辞書)が、フル稼働開始。

カントリーマアム
   ↓
カントリーロード
   ↓
耳をすませば

なるほどね。そういうことですか。
ひねりきいてるね、ジャングルさんにしては。
でも、まちがったままだとかわいそうだから、
一応訂正を試みることにした。

「カントリーマアム、て、おやつだよ」
と指摘するも、
「え?そうなの??」
と、まったくまちがいに気づかないMr.JUNGLE。

「じゃあさ、その映画のテーマソング、歌ってみなよ。」
と試してみたら。

やっちゃったよ、彼は。

「カントリーマァァァァム、このみィちィィー、」

と始まり、最後は、

「にゃにゃにゃーにゃーーー、カントリィマァァーム。」

で、しめてくださいました。
微妙に歌詞を知らないみたいで、堂々と、
「にゃにゃにゃー」でごまかしてました。

最後まで、「カントリーマアム」でした。
どんだけクッキーすきなんだよ。

ちなみに、いまでも正解をおしえてませんので、
記念すべき、Mr.JUNGLEの初オリジナル曲、
「カントリーマアム」
は、まだまだリクエスト可能です。
がんばって売れたらいいね。ぱくりだけど。

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L'assiette de shibataで、バースデーディナー。

恋人の誕生日に、すてきなディナーを食べに行きました。

大阪行ったり、東京行ったり、
ここのところ、派手に遊んでましたが、
旅先でも、名古屋でも、ぜいたくごはんを久しく食べていなかったので、
わたしたちは、かなりわくわくしていました。

行き先は、前回宣言していた通り、
L'assiette de shibataで、
調子に乗って、個室を予約しておきました。

ディナーというものは、食事を味わうだけではなくて、
いろんな感情を味わうためのものだと思っています。
「おいしいものを食べられる」
というわくわく感とか、
「ちゃんと大人らしく振舞わなくては」
という、いい意味での緊張感とか。

このお店は、おいしさもさることながら、
そういう感情的な部分でも、ぜいたく感を味わわせてくれるので、
かなり期待して行きました。

さて。

案内された個室は、黒い壁に、赤いテーブルクロス。
照明もかなりおとしてあります。

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とても落ち着ける雰囲気です。
やっぱり、ほかのひとたちの話し声などがないので、
個室をえらんでよかった。

わたしはシャンパンを、恋人はビールで乾杯。
すると、すぐに前菜がやってきます。

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上の写真は、ほたての、下の写真は、うなぎの前菜。
超古典的表現ですが、ほっぺたがおちるかと思うほどおいしかった。
これだけでも、わたしと恋人は、すっかり満足してしまったのでした。

その後、パスタとメインがやってきます。
どちらも二種類から選べるようになっていて、
食い意地万歳のわたしたちは、それぞれ別々のものを頼んでシェアしました。
どれもおいしすぎて、このころになると興奮してきて、
写真をとるのを忘れて、料理にぱくついてました。

これは、お魚のブイヤベース。
魚介類のうまみが、ぎゅぎゅーと凝縮されていて、
「うまい、うまいー」
という言葉しか出てこない。
本当は、もっと美しく盛り付けられていたのですが、
その美しさに目がくらみ、写真を撮るのを忘れてしまったので、
食べかけ状態を激写。でもおいしそう。

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ここは、名古屋で有名なパティシエ柴田氏のお店なので、
デザートに力が入っています。
コースに、2種類ものデザートが組み込まれているのです。
それも、わたしがここをすきな理由のひとつ。
女がレストランを評価するとき、デザートは重要項目なのですから。

というわけで、1つめの軽めのデザートは、マンゴーのブラマンジェ。

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写真を拡大するとわかるのですが、
スプーンのうえに、ぽっちりとフルーツのソースがのっていて、
それをなめて、口直しをしてから、デザートをいただくのです。
なんて粋な演出!

恋人は、それをなめて、目を見開き、

「おれ、このひとくちで、すっげーさわやかになったっ!」

と力を込めて言っていましたが、
その力み方が全然さわやかじゃなかった。

1つめのデザートで満足したというのに、次は、メインのデザートだ。
もうわたしも恋人もまんぷく状態だというのに、
それでも次のデザートがたのしみで仕方がない。
恐るべし、美食の誘惑。

メインのデザートは、バースデースペシャルなマンゴーのパフェ。

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写真をとる間にまちきれず、
恋人がマンゴーのアイスクリームにがっついたため、
またもや食べかけの写真になってしまいましたが。

名前が入るとうれしいのは、なんでなのかしらね。
ちゃんとお誕生日らしく、お部屋の照明を落として、
パフェにキャンドルをさして運んできてくれました。
写真もとってくれて、サービスは完璧。感謝です。

わたしは桃をベースに、フワンボワーズのシャーベットをのせて、
ハーブを散らした、夏らしいデザートをいただきました。
おいしかったーーー。

大満足なごちそうで、すごくよい思い出になりました。
いまでもしあわせ気分持続中です。
しょっちゅうはできないけれど、たまにはこういうお食事をしたい。
そのために、仕事をがんばろう。

2

Sweet Robots Against The Machine - Free

数ヶ月前のことなのだが、何気なくmixiを徘徊していたときに、
すばらしい写真と音楽をアップしている方をみつけた。

共通の知り合いなどもいなかったのだが、
その方の紹介している音楽が、あまりにもどつぼにはまるので、
どうしてもその方の日記や紹介している音楽を知りたくで、
突然で失礼とは思いいながらも、

「マイミクシィになってください」

とお願いしたところ、快くOKをいただいた。
初めての、逆なんぱ。
しかも、OKのお返事。
ネット上のこととはいえ、ただのmixiだとはいえ、心ははずみました。

それ以来、たまにそのひとの日記を読ませていただくたのだけれど、
そこからすてきな音楽を吸収するたびに、すごくいい気分になって、
「あー、わたしには、音楽的インプットが不足していたんだなー」
と実感したのです。

それまで、ボニィちゃんと、Diggyと、orange pekoeばっかりきいていたけど、
それは自分にとって、あまりに定番すぎて、
「刺激」を通り越して、「定番」として昇華してしまっていたので、
新しく耳に入ってくる音楽が、新鮮で仕方がなかった。
ぐんぐん身体にしみこんでいきました。

というわけで、
最近は、夜はいつもyou tubeでよい音楽を探してます。
このごろはクラブミュージックに偏っているのですが、
いろいろあるね。すてきな音が!
日本人でも、世界に通用する音楽を発信しているひとがいっぱいいるんだなー、
と、思うし、
みんなのいろんなコメント見るのもたのしいです。
いままでお笑いばっかり見てた自分は、もう卒業です。

音楽的に、というか、視覚的に刺激を受けたのは、Towa Teiの、「Free」。
Sweet Robots Against The Machine と名義で発売された
↓このアルバムに収録されています。



もちろん音楽もいいのだけれど、PVが最高にかわいいです。
麻生久美子は、永遠にフレッシュなかんじがします。
あんなきらっきらの衣装を着てても、フレッシュなかんじがします。



2

まだらの恋人。

たのしいお話ではないのですが、
みなさまにも知っていていただきたいと思いまして、書きとめておきます。

いまだに激務の恋人が、いつも以上にやつれた顔をして帰ってきた。

「どうしたのさ」

ときくと、

「背中がかゆい」

と言う。
ジャングルさん、皮膚よわいからね。

Tシャツをめくり、とりあえず背中をチェックしてみることに。
すると、とんでもないことになっていた。
おぞましいほどの赤い斑点が、背中全体を覆っている。
これは気持ち悪い。

「たいへんだー」
と言って、鏡を見せたら、ジャングルさんも
「うおー」
と言ってました。
リアクションが、いつもおなじです、彼は。
たいていなんでも
「うおー」
でオッケーです。

でも、今回のは笑って流せないほどのすさまじさだった。
結局、
「このごろ汗をかきすぎているから、あせもだろう」
ということになって、その日は眠りにつくことにした。
あせもにしては尋常じゃない量の斑点だったのだが、
彼は皮膚がよわいし、
(メンタル的にタフな反面、フィジカルな面には弱い模様)
わたしはあせもをいただいた経験がないために、
「そういうものなのか」
と、素直にジャングルさんの、のんき節を受け入れてしまったのであった。

翌日。
ジャングルさんはあまりのかゆみに耐え切れなかったらしく、
病院に行った。

診断された結果は、
「毛虫のようなものにかぶれたのでしょう」
というもの。

毛虫…?
いつ?
どこで?
あんなに仕事してんのに、いつの間に毛虫とたわむれてたの。

恋人も心当たりがなく、
「なんだろう。」
という得体の知れない不安を抱きながらの二夜目。

さて。
有力情報は、意外なところからやってきた。
彼が、同僚にこの件を話したところ、
こんな質問をされたのだそうだ。

「もしかして、最近ユニクロのTシャツとか買いませんでしたか?」

その問いについては、明確にYES!だった。
ついこないだ、ユニクロの激安Tシャツを購入し、
(なんと、3枚で1300円くらい。)
それを着た日に斑点が大量発生したのだ。

ユニクロのメインの生産拠点は中国なので、
生産過程や保管状態は、あやしいといえば、あやしい。
Tシャツに毛虫が接触したのかも、と考えても、
現場が中国なら、なんとなく納得できてしまう。
偏見か。

その同僚も、買ったものを洗わずに着たら、
肌に影響がでたらしい。
「洗わないで着たら、やばいっすよー」
と言われたのだそうだ。

1枚ずつ、ちゃんと袋に入った状態で店頭に並んでいたから、
完全に油断してしまいましたね。
今度からは、必ず洗ってから着ることにしましょう。
あの背中を見たら、洗わずに着るのがこわくなるんだからー。
みなさまも、直接肌に触れる洋服は、
買ったあとに洗ってから着てね。
わたしからのお願いです。

5

Starbucksにて。

毎週必ず、仕事帰りにカフェに寄り道する日をつくってる。

そこでは、ただぼんやりしたり、本を読んだり、
貿易の勉強したり、ともだちに手紙を書いたりする。

そして、自分の野望に近づくための計画を立てる。
自分がどういう方向性に努力すべきかを常に見直して、
今できること、したいことをリストにする。
そして、今までしたことの結果、反省を書く。
経験を、忘れないようにストックしておくため。

わたしは意志が弱いので、
こうやって文字にしておかないと、考えがクリアにならないのだ。
きっと、あまりにもいろんなことを考えすぎて、まとまりがないからなんだろう。

まあ、本当のところは、
いろいろ書いても、結局実行できないものが多すぎるので、
行動力のなさにへこむ毎日なのだけれど。

それでも。

潜在意識にそういう意志をインプットすることで、
カメ並みに、ゆっくりと前進はしているつもり。
やる、って決めたことは、すこーしずつ、ゆーっくりと実践してるから。

行くお店を選ぶとき、
「長居できること」
が絶対条件であるので、
(こういう日は、大体2時間くらい居座る)
すいていて、安い店に行くことが多い。
おしゃれカフェよりも、そういうファーストフード系の方がおちつく。
ひとりで本を読んだり、勉強したりしている仲間がたくさんいるから。

たいてい、Soup Stock Tokyoか、ミスタードーナツか、
パン屋さんのイートインスペースに行く。
あと、たまにドトールも。

先日、ちょっと冒険をして、スターバックスに行ってみた。
いままでは、避けていたお店。
なぜなら、どこの店も異様に混んでるし、
ロンドンで、途方にくれていた気持ちを思い出してしまうから。

でも、久しぶりにホワイトチョコレートモカが飲みたくて、行ってみた。

久しぶりに行って、飲み物を飲んで、その雰囲気を味わったら、
異様な混雑の理由がわかった。
やっぱりスターバックスはちがうの。
飲み物もおいしいし、お店の雰囲気がおちつく。
照明の明るさや、インテリアのせいなのかもしれないけど、
とにかく居心地がよくて、
いろいろとインスピレーションをもらいました、スターバックスから。
元気になったし、勉強もはかどった。

勉強している自分へのごほうびとして、
試験の日まで、毎週ホワイトチョコレートモカを飲んでもいいことにします。
そしたらつづくよね、たぶん。

ひさしぶりにモチベーション高まりました。

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松尾スズキ「クワイエットルームへようこそ」

映画ではなく、本を読んだのです。
ものすごーい勢いと、ものすごーいスピード感のある文体でした。
「男!」ってかんじの本でした。
主人公は女なんだけどさ。



クワイエットルーム、とは、
心を病んだひとたちが入るとある病院の、
いちばん手に負えないひとが入る部屋、とのこと。
この物語のなかだけでそう呼ばれるのか、
一般的にそう呼ばれているのかは、わからないのだけれど。

主人公は、オーバードーズで大変なことになって、
救急車で運ばれ、ある病院へ運ばれる。
そこでは、いろんな症状の女性たちがいるのだが、
みなひとくせもふたくせもあるひとたちばかりなのです。

いろんなひとがいて、
いろんなドラマを持ってて、
いろんな生き様があって、
でも、みんな一生懸命に生きてるの。
ふつうじゃないかもしれないけど、
でも、一生懸命生きてるんです。

ストーリーだけを見ると、なかなかに悲惨なのだけれど、
読ませるところはしっかりと引き込みつつも、
常に笑いを忘れないセンスは、さすが、と思いました。
読んでて、にやり、としてしまう表現がたくさんありました。

原作者の松尾スズキは、この映画の監督もしています。
予告編を見てみたのですが、全然雰囲気ちがってました。
別ものとしてみたほうがよさそうです。
確かに、原作の明日香を内田有紀が演じるのは、つらいだろう。
いろんな意味で…。

いろんな描写が直接的で、引いてしまう部分もあったな。
もっときれいな文章がすき。
やっぱり男性作家の本がちょっと苦手。

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川上弘美 「おめでとう」

やはり、このひとの世界は深くて興味深くて、趣があります。
とってもすてきな短編集です。
えくにかおりの次にすきな作家さんです。



この本は、いきなりすごい。

「いまださめず」というお話。
タマヨさんという古い知り合いに会いにいくため、
新幹線に乗るのだが、
そのなかで、主人公は、
おなかがへったからといって、
おみやげの笹かまぼこを全部食べてしまう。

2作目の「どうにもこうにも」では、
幽霊にとりつかれる。

そんなかんじで、
「ありえないよー」
というようなストーリーが、
まるですべて当たり前のことのように、
淡々と、さらさらと進んでいくので、
ついつい読み進めずにはいられなくなってしまう。

いちばん気に入ったのは、
「冷たいのがすき」
という短編です。
章子の独特の言い回し、ひとつひとつを真似したくなってしまう。

これからまねしようと思ったのは、言い回しではないのだけれど、
クリスマスをそば屋かうなぎ屋で過ごす、ということ。
クリスマスだからといって、すてきなディナーを食べなければならない、
だなんて、
一体だれが決めたのかしら。
わたしは自分の誕生日だから、おでかけしておいしいもの食べたいけれど、
雰囲気のいい店はどこもかしこも大混雑でおちつかないのだ。
でも、そば屋かうなぎ屋なら、おいしいけど、混まない。
特に、クリスマスの夜は。
来年からは、わたしたちもそうしたいと思った。

そして、最後に衝撃的だったのは、
「運命の恋人」。
これは、こんな書き出しで始まる。

「恋人が桜の木のうろに住みついてしまった。」

そんなばかな、と思う一方、つい笑ってしまったよ。
ほんと、シュールな物語を書いたら、
このひとの右にでるひとはいないですね。

たのしい本でした。
このひとの本は、はずれなし。

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野生化に磨きのかかる恋人。

恋人は、このごろめちゃくちゃに働いている。
人気絶頂アイドル並みのいそがしさだ。

帰ってくると、目だけがぎょろりとしていて、
頬は、げっそりとこけている。
見るからにかわいそうな状態なのだが、
わたしには、どうすることもできない。

先日も、疲れ切って帰ってきて、
ごはんを食べたあとは、ぐったりしていた。

しばらくして、歯をみがこうと思ったらしいのだが、

「歩くのがめんどくさい」

と言い出し、
なんと、匍匐前進を始めた。
床をはいずりまわっている。

…そこまで動物っぽくなってしまいましたか…。
二足歩行を放棄したら、
きみは本当になまけものになってしまうよ。

でも、疲れてるから、仕方ないか。
いや、仕方なくもないか。

とりあえず、わたしが言えたのは、

「床がきれいになるから、よかったよ」

というどうしようもない一言だけだった。
だって、ほかに、なんて言ったらいいんだろう。

本人はわりとたのしそうにはしゃぎながら這い回っていたから、
これが単なるひとりあそびの一種ならよいのだけれど、
本当に歩くのを放棄したら、わたしの手には負えません。

早く人間らしい生活に戻っていただきたい。

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清水ミチコというひと。

最近あまりテレビでみかけないけれど、
このひとはすてきだなあ。
尊敬です。

何回見てもおもしろいです。
どれもほんとに似てます。
目のつけどころがすばらしい。
これが才能なのですね。





ちなみに、最新作は、
「船場吉兆の女将の顔マネ」
だそうです。
それだけでおもしろいなんて、ずるい。

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Absolute☆Party in SAPPOROの話。

ちょっと気の早いお知らせですが、8月に、北海道へ帰ります。

なので、すすきのでいっしょに飲んでくれる人と、
小樽の海でいっしょに夏遊びしてくれるひとを募集します。

メールでも連絡しますね。

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雨にとじこめられる。

ある週末、土曜も日曜もずっと雨がざーざー降ってました。

わたしたちは車を持っておらず、
移動はすべてちゃりんこなので、
雨だとおでかけができないのです。

多少の雨なら出かけるし、
本当は用事もあったのですが、
あまりにもざーざーと激しく降るので、
観念して、家にとじこもってました。
そして、ずっと雨を見ていました。

梅雨って、本当に雨ばっかりなのね。
北海道には、そんなのないから、新発見。

ずっと家にいたので、お家はかたづきました。
とてもきれいになりました。
それでも、まだまだ雨は降り続けています。

映画を見ました。
テレビも見ました。
you tubeもみました。
それでも、まだまだ雨は降り続けています。

食料はないと困るので、
すぐ近くのスーパーに食べ物を買いに行きました。
家にいるしかないことはわかっているので、
ワインと、生ハムと、ソーセージと、フルーツを買って、
昼から飲みまくりました。
ワインはすぐになくなりました。
それでも、雨はやみません。

あとはひたすら眠り続けました。
人間って、こんなにも眠れるんだね、
というくらい眠りました。

いつも、すぐにおでかけしちゃうので、
帰ってきたらぐったりして、
家でしたいことをできずにいたのだけれど、
こうやって家に閉じこもってみると、
しようと思っていたことがいろいろとできたので、満足しました。

そして、こういうとき、恋人が家にいてくれると
ずっとしゃべっていられるし、いっしょにあそべるから、
退屈しなくていい。
こないだは家出したいと思ったけど、
いっしょに住んでいてよかったなと思いました。

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ロケンロールおやじ。

すてきなテレビショッピングです。

おやじ、かっこいいな。
あの連打は相当うまくないとできないよ。

キーボードよりも、おやじのほうが、
Creative & Fantastic Productです。
このおやじを販売したら、爆発的に売れるでしょう。

真剣なパフォーマンスなのに笑ってしまうのは、
見た目とのギャップのせいなのでしょうか。


2

ジャングルさんのリクエスト。

今日は、ジャングルさんのお誕生日です。
27歳になりました。
こんな27歳で、いいんだろうか。
わたしは不安です。

さて。
今年のジャングルさんのお誕生日リクエストは。

電動ひげそり、です。

ひげ、相当濃いもんね…。

夜に剃って、次の日の夕方には、
「ちゃんとひげそってきてくださいよー」
と、会社の同僚に言われるらしい。
納得。

2日放置すると、ジャングルさんのひげは凶器になるので、
うかつに近寄れない。
うっかりあごが触れると、痛いなんてもんじゃありません。

さらに、3日放置したら、どろぼうみたいになります。
かっこよいちょびひげになるひとがうらやましいです。
ジャングルさんがひげを伸ばすと、
ワイルドさを通り越して、獣です。

女のむだ毛処理も大変ですが、
男のひとはもっと大変だね。
毎日だもんね。
顔だもんね。

というわけで、肌にやさしいやつを選んでみましたよ。
気に入っていただけるとよいのだけれど。

彼のリクエストは、いつも実用重視なので、色気がない。
梅干とか、五本指靴下とかさ。
もうすこし、すてきなリクエストをいただきたいものだわ。

去年は、渡英直前だったので、
ちゃんとお祝いしてあげられなかったので、
今年はすてきレストランのVIPルームでお食事です。
というか、誕生日という理由をつけて、
レストランですてきディナーを食べたいだけです。
1ヶ月も前から予約してたんだからー。
たのしみです。

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おだてられるの、すきなんです。

相変わらず、仕事が、ひま。

わたしは自分の担当業務というものがなくて、
ほかのひとたちのアシスタントしかしていない。
それに、ルーチンワークを与えられても、
全部Accessで自動化してしまうので、
あっという間に終わってしまう。

そんなわけで、
先日、出社して、30分でもうやることがなくなってしまった。
以前から、ひまな時間はファイル整理をするように言われていたのだけれど、
「9時半から17時半まで、ひたすらファイルの整理かー」
と思ったら、悲しくなってしまった。さすがに。

だって、まだ入ったばっかりで、
どのファイルがなんなんか、さっぱりわからない状態なのに、
整理をしろ、と言われても。
途方にくれてしまいます。

とりあえず、気持ちを切り替えるために、
すこしぼんやりしていたら、上司に呼ばれました。
それは、あたらしい仕事をふってもいいか、という相談。
そりゃ大歓迎ですよ。
そこで、ボスにこう言った。

「本当にいま、することがなくて、ファイル整理くらいしかないんです」

そしたら、上司は、

「ファイル整理だって、大事な仕事だよ。」

と言った。
そして、話が終わってからも、そのファイル整理について、
最終的にどうすればいいか、方向性をちゃんと決めてくれた。
そのほかにも、わたしの仕事ぶりを、いろいろとほめてくれて、
わたしはすっかりやる気を取り戻していた。
単純な性格でしあわせです。

この上司は、わたしにいつもやる気をくれる。
仕事の頼み方や、普段の話しぶりなどに、
えらそうな雰囲気がまったくないし、
お願いしたことは、すぐに動いてくれる。
おぢさん特有の「上から目線」や、「融通のきかなさ」が皆無。
こういうひとと仕事ができることは、うれしい。

結果的に、わたしは本格的に貿易の業務を担当することになったので、
これからひまはなさそうです。

人間わがままなもので、
ひまなのはいやなくせに、忙しすぎるのもちょっと困るのよね。
でも、さらにおもしろいことになりそうで、わくわくします。

2

ミリオンダラー・ベイビー。

これが家に届いたとき、恋人は、

「あー、これ、知ってる!
 ボクサーのひとがさー、最後にさー…」

と、いきなりラストをばらそうとした。
「ちょっとまてっ、わたしこれから見るんだからっ。」
と必死で止めたので、最後まで見ることができました。
あぶなかった。
なんてことしてくれるんだよ。



アカデミー賞が発表される前から、
どのレビューも
「これがアカデミー賞をとるだろう」
と予想していたので、
きっとすごい映画なんだろうとは思っていたけれど、
ここまですごい映画だったとは思わなかった。
いろんなことを考えさせられたし、どかん、ときました。
年齢の近い女性が主人公だったからかもしれないけど。
まだ余韻を引きずっています。
今まで見た映画のなかでも、上位にくいこむほど、
衝撃を受けました。
まだ見てないひとは、ぜひ見てほしい。

女ボクサーマギーは、フランクにトレーナーについてもらい、
スターダムにのしあがる。
でも、その栄光は長くは続かないのです。

マギーがひたむきに練習する姿に心を打たれます。
自分のだらしなさに嫌気がさしているので、
あんなに一生懸命何かに打ち込めるひとにあこがれる。

そして、彼女は31歳なのですが、
その年齢の壁を努力で打ち破っているところもすてき。
ちょうどいま、年齢の壁が立ちはだかっているところなので、
それについても、励まされました。
年齢は自分の気持ち次第で、クリアできるよね。

この映画で、初めて、ヒラリー・スワンクを見たのですが、
このひとはすごいねーーー。
これは主演女優賞だよ、文句なしに。
役作りに相当努力していたんだろうってことがわかる。
このひとの映画、もっともっと見てみたいって思った。

それから、後半部分は、「ロレンツォのオイル
ともテーマが共通いて、またまた考えさせられました。

マギーは、自分の人生を誇りに思うと言っていた。
わたしはどうなんだろう、って考えた。
後悔してることはひとつもないけれど、
まだ、満足はしていない。
まだまだやるべきことが残ってる。
誇りに思えるようになるまで、あとどれくらいかかるのかわからないけれど、
やっと目標をみつけたのだから、
あとはそれに向かって突っ走るのみ。
がんばる。

エネルギーをもらった作品でした。
みんなにおすすめ。

2

山崎ナオコーラ 「人のセックスを笑うな」

みきちゃんが、「いい」と言っていたので、読んでみることに。
だって、みきちゃんがいいと思うものは、
わたしもいいと思うから。

結果的に、すごくよかった。

1日で読み終わって、すぐに2度目に突入した。
2度目が終わったあとも、
「いい。」
と、思った。



19歳の「みるめ」は、39歳の美術講師のユリと恋におちる。
その恋をフィルターにして、みるめの気持ちが淡々とつづられている。
特に大きな事件もなければ、山場もない。
なのに、ひきつけられる。
これは「センス」としか言いようがないのだと思う。

さっぱりとした文章なのに、
味があり、奥が深くて、ときめかされます。

登場人物それぞれの告白の仕方もとてもいい。
ユリの

「肩のラインと、肘の形が好き。
 指の節も」

というせりふには、
そうそう、そうなんだよ、パーツって、だいじなんだよ、
と思ってしまったり、

「興味あるの。君の考えてること。」

というせりふは、
すごくストレートでいいな、と思ったり。

映画も見てみたいなーとは思うのですが、
ストーリーがかなりちがうようなので、
がっかりしてしまうような気もします。
でも、キャスティングはとてもいいと思う。
みるめの松山ケンイチ、見てみたい。
きっとかわいいんだろうなー。

この本を読んだら、
恋人のことを大切にしてあげようと思いました。
いままでもがんばってたけど。

このひとの本は、買う。読む。決めた。

Category :
2

みろる。

ある晩、恋人に突然、

「みろる?」

ときかれた。
それは一体どういう意味でしょうか。

恋人の手には、緑色の袋が。
それは、まさしく、ミロ
あのココア味で、牛乳にまぜると、強い子になれそうな粉。
アスリートと真緑色が目印よ。

つまり、恋人の言葉を訳すと、
「ミロを飲みますか?」
ということなのだった。

カルピスのおいしさに目覚めたわたしは、
「昔なつかしドリンク第二弾」
というわけで、今、我が家にはミロがいるのです。

ミロ、いいですよ。なかなかに。
牛乳いっぱい飲めます。
しかも、ミロを入れると、牛乳オンリーよりおいしいうえに、
栄養価がアップするんだからー。
こんなにすばらしいものを今までぽっかり忘れてたなんて、
あー、もったいない。
というわけで、毎日飲んでる。ミロ。すなわち牛乳。

身長伸びちゃったらどうしよう。

恋人に、ミロる?と聞かれたとき、
すでにわたしはミロった後だったので、
「いや、いらない」
と答えたら、
なぜか、恋人はかなり悔しがった。

「そうかー、もうミロったのかーー。
 よし、後追いでおれもミロる。」

と、やたら「ミロ動詞」を連発していた。

さらに、そのときの恋人は、やっとこさゲームをクリアできて、
ちょっぴりハイになっていたため、

「今日は祝いのミロだ。」

と言いながら牛乳をかきまぜていた。

祝杯が、ミロ。
すなわちそれは牛乳。
牛乳に罪はないのだが、ちょっとまぬけな響きだ。

「祝いのミロって、どんなん?」
ときいてみたら、

「ミロの粉、多め。」

というシンプルな回答でした。
ああ、ひねりはないんですね。

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