80年代ポップに戯れる夜。
もう日付は31日なんですね。
ぜんぜんそんな実感がわきませんよ、わたし。
いっぱい働いているので、
毎日、ただ、ひたすら流れていきます。
疲れているのに、むだにだらだらしてしまう。
眠ることすら、疲れる。
わたしは6日間までは連続で仕事をしてもいいことにしていて、
前後のスケジュールを計算して、大丈夫そうなときは、
お休みの日にアルバイトをしているのだ。
昨日のお休みは、回転すし屋で働いた。
とてもいそがしくって、わたしはすしよりも早くくるくるしていた。
6時間、休憩なしで働かされてしまい、
仕事のあとに、脱水症状みたいになってしまった。
あんなにのどが渇いて苦しかったのは初めてだった。
ふつうのひとにくらべて、けっこう悲惨な生活をしているなあ、
と、ようやく今になって気づいてしまったので、
今日は仕事のあとに不二家のカフェに寄り道して、
プリン・ア・ラ・モードを食べてから帰ってきた。
でも、それは、わたしに言わせれば、
プリン・ア・ラ・モードとはいえない代物だった。
そいつは、ものすごい大きなお皿の端に、
ぴょこっとすまなそうに存在していた。
お皿とのアンバランスが、奇妙だった。
プリンの上に、アイスクリームではなく、
ソフトクリームが乗っていた。
わたしの理想のプリン・ア・ラ・モードは、
小樽にある「あまとう」のやつ。
大学生のころ、ひまだったので、
そのときの仲間とよく行った。
わたしはいつもプリン・ア・ラ・モードを食べた。
そのころの仲間は、1歳年上の男の子ふたりだった。
彼らはいつもスーパーで買ってくる安い白ワインを飲んでいて、
いつもわたしを説教したがった。
たとえば、
わたしは感情を表に出しすぎる「恥ずかしい」人間で、
何も考えなさすぎで、お金を浪費しすぎているらしい。
いま考えてみても、どうして彼らとあんなになかよしだったか、
その理由をぜんぜん思い出せない。
がっかりプリン・ア・ラ・モードのあと、
とぼとぼと電車で帰ってきたら、
駅からの帰り道、自転車のチェーンが外れた。
前後がっぷりとはずれた。
チェーンが外れると、どうなるかというと、
自転車がまったく進まなくなります。
ペダル空回りです。
そりゃあ、いくらわたしが毎日空回ってるからって、
あなた、ちゃりんこまで空回らなくてもいいでしょうよ。
手を油で真っ黒にして格闘するも、
ぜんぜんはまらない。
結局駅からお家まで、40分以上もかかった。
田んぼしかない暗い道をよろよろと、
ぎしぎしする自転車を押して歩いた。
寒いけど、手が油まみれで真っ黒で、手袋もはけない。
かじかんで、感覚が麻痺した。
油は、どんなに洗っても完全には取れない。
今日のわたしは本当についてない。
帰ってきてから、昨日作った煮物と炒め物を食べた。
それでもあまったので、明日のお弁当になった。
わたしのごはんは、
昨日の夜、今日の昼、今日の夜、明日の昼、
と4回続けておなじメニューだ。
そりゃあ、プリン・ア・ラ・モードも食べたくなるさ。
そんなさえないわたしとは裏腹に、
世間は年末休暇に突入しているわけです。
恋人は、北海道で毎日たのしくあそんで、飲んでいるらしく、
メールも電話もよこさない。
こっちがかければ、出るけどさ。
わたしが求めてることを理解してくれなくちゃ、
意味がないからね。
テレビも映画とか、特番とかもたくさんやってるわけですが、
なぜか見たいものがひとつもないので、
Gyaoをクリックしてみると、
80年代の音楽クリップ80連発っていうのがあって、
クリックして見てみたのだけれど、
ぜんぜん連発じゃなくて、単発だったので、
わたしはますますいらいらしてしまった。
でも、ハデな80年代サウンドに少しいやされました。
Kool & The Gangの「Celebration」は、
文句なしにたのしくなっちゃうし、
INXSの「Need You Tonight」は、
ボーカルのマイケル・ハッチェンスの
「どう、おれかっこいいだろ?」
っていうビームにやられるし。
80年代の曲は、前はきらいだったけれど、
いまは、華やかな音の重なりの軽さをたのしめるようになりました。
いちばんぐっときたのは、やはりDaryl Hall & John Oates。
このひとたちの音楽は、とてもいい。
まっすぐなボーカルと、キレのよい音が心地よい。
彼らの名前を初めて知ったのは、
小樽のこみいった飲み屋街のなかでも、
さらにこみいったところにあるバーみたいなところで、
そこのスクリーンに彼らのライブが映し出されていて、
あまりのすてきさに、バーのひとに
「このひとたち、だれっ?!」
とすごい勢いで、なれなれしくきいてしまったのでした。
いまきいても、とても新鮮なかんじ。
Kiss On My Listとか、Private Eyesはきいたことあるはずよ。
今後の予定は、明日も仕事。
元旦だけお休みで、また2日からずっと仕事。
いまはわたしは働きマンにならなくてはいけないのだ。
そのごほうびに、1月2日は仕事前にバーゲン行って、
きれいな色とデザインの、いい下着を買ってくるって決めたの。
ひらっひらで、ふりっふりのやつ。