空港お迎えサービス
学校は、たいてい空港までのお迎えサービスを用意しています。
これが、いいお値段(55ポンド!)だったので、
初めは申し込んでいなかったのですが、
両親のすすめにより、申し込むことにしました。
いやー、申し込んでおいてよかったです。
今後、留学予定の方は、ぜひぜひ空港までお迎えにきてもらうべき。
ヒースロー空港は、ものすごく混雑しており、複雑なうえに、
長時間のフライトで、心身ともに疲労困憊で、頭は働かず、
さらに、スーツケースに、旅行用バッグに、ふつうバッグ、
という状態で、
地下鉄やらバスやらに乗り込みながら、
きちんとホームステイ先にたどりつけるかどうかどきどきするなんて、
危険すぎます。
英語なら読めるからいいかなー、とか思っていましたが、
読めたとしても、交通システムを理解できてないし、
常識的に考えて、
訳もわからずあんなに大荷物で公共交通機関に乗り込むなんて、
ありえないですよねー。
荷物のことをすっかり忘れていました。
っていうか、今回わたしがホームステイ先の住所を知ったのが、
出発の10時間前だったので、
このサービスを申し込んでいなければ、まちがいなく迷子になってましたけど。
わたしのステイ先は、テニスのトーナメントで有名なウィンブルドンの近く。
ヒースロー空港からは、車で1時間もかからないくらいでした。
ドライバーは、フランス語なまりの英語をしゃべるため、
何を言っているのか、全然わからず。
そして、恐ろしく運転が荒い。
今までに、何度か外国人ドライバーの車に乗りましたが、
ふつうに運転してくれるひとに出会ったことがない。
なぜだろう。
わたしは後部座席でこっそりシーバンドを着用。
持ってきて、本当によかった。
しかし。
この日は、ちょうどウィブルドントーナメント真っ最中。
っていうか、最終日前日。
世界中から観戦に訪れたひとたちが、
そこらじゅうに路上駐車をしている。
車1台通るのがやっと、というかんじで、
めちゃくちゃに混雑しているー。
この渋滞に、ドライバーは、キレた。
ほかのドライバーに対し、思いっきり
「F○○K YOU!!」
と叫んだのだー。
うおー、こんな間近でそのせりふ聞いちゃったよ、
しかもロンドン初日で。
こわいんですけど!!まじで!
びくびくしつつも、車はお家の前まで到着しましたよ。
しかし、今度は家主が不在。
何度ノックしても出てこない。
「○UC○ YOU!」ドライバーとの沈黙は続く…。
恐怖は募る。
「こういうことって、よくあるのかね?」
ときいてみると、
「うん。よくあるねー。」
という答え。
でも、ドライバーは忙しいようで、
ほかの学生さんのために、また空港に戻らなくてはならないらしい。
学校やホストファミリーに電話をしてくれた後、
「ここで待ってて。
彼らと連絡がついて、あともう少しで来るって言ってたから。
必ず来るよ。」
と言い、学校の関係者の電話番号をくれた。
「もし困ったら、ここに電話しな」
と言ってくれたが、
「わたしゃ、携帯持ってないんだよ」
と言うと、
「えー、まじで?」
みたいなことを言われる。
…いや、持ってないんだよ。
日本の携帯事情は、こっちのように便利じゃないのでね。
ともかく。
わたしと、スーツケースと、旅行かばんと、ふつうバッグは、
お家の前で待ちぼうけをくらうことになった。
どうしよう。このまま来なかったら、どうなるのかしら。
やっと、無事に着いたと思ったのによー。
ひとりになったことにより、不安はどんどん募る。
でも、そんな心配ご無用で、
5分ほどで、すてきな夫婦が現れた。
「あなた、うさぎね。待たせてごめんなさい。
学校からは8時に来るってきいてたから、
あなたのためのごはんの買出しに行っていたのよ」
と言う。
そうかー、わたし、早すぎたのねー。
でも、なんだかこのひとたちは、なんだかとてもすてきだわ。
期待はふくらむ。
というわけで、このつづきは、またあした。