ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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鶏の伊藤。

帯広で、両親の顔を見てひと安心した後は、
わたしの心の恋人である王子にあそんでもらった。

早速いっしょにランチをとることにしたのだが、
2歳になったばかりの王子のことも考えて、
鶏の伊藤へ行くことに。

ここは、伝説の鶏料理屋です。
わたしが高校生のころは、ぼろぼろで、学生のたまり場で、
いろんな逸話がありました。
移転した後も、なぜかなつかしさが漂う不思議に居心地のよい空間で、
わたしはかなり気に入っています。
個室になっているので、カップルや、こども連れには最適。
帯広を観光する方にもおすすめしたい。

駐車場には、こんな看板が。

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とり、ごころ?
どういう意味なんだろう。
ものすごく、ものすごーく気になる。

レトロな個室に入り、くつろいだあとは、
レトロな黒電話で厨房に電話をかけ、料理をオーダーする。
久々に見たわー、黒電話。
わたしはいつものとりめしをいただくことにした。

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これで、500円也。
激安です。
それなのに美味です。
ぺろりと食べられます。
ちなみに、鶏の伊藤、という名前のわりに、
麺類や、各種どんぶりなども充実していて、
メニューの幅広さも伝説になるでしょう。

さて。
王子は、ひとりで食事ができるようになっていました。

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ごはんは、ぐいぐいと手で口に押し込む。

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お水は、両手でコップをかかえて飲む。
よし。よくやった。

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まんぷくな王子は、母にしがみつき、ご満悦な様子でした。
よかったね。

このように、大人からこどもまでたのしめるお店です。
ちょっと中心部からは離れていますが、行ってみてくださいな。

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ミニ帰省。

ちょびっとだけ、帯広に帰ってました。
ロンドンに行く前に、両親と祖父母に会っておかなくては、と思って。
本当に短い期間だったので、
お友達などには全然知らせずに帰ったんです。
だから、連絡していない帯広の方々、ごめんなさい。

飛行機を使って帯広に帰るようになってからは、
畑のなかを通ってくるので、
「帯広って、十勝って、本当にきれいな町だなー」
と実感しています。
だって、こんなふうに、どこまでも道がまっすぐで、どこまでも広い。
こんな景色、ほかではなかなか見られない。

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どこまで行っても、ずーっと平地であることが、
こんなにすてきなことだったなんて、
帯広を出るまでは知らなかったのですが。

帯広に到着して、すぐに、髪を切りに行く。
帯広に住んでいたころ、いつも行っていた美容院「コットン35%」の
わださんに会いたかったのだ。
名古屋でも、すてきな美容師さんをみつけたけれど、
やっぱりわださんには敵わない。
もう1年くらい行っていなかったのに、ちゃんと覚えていてくれました。
今回は、前下がりのボブにしてもらいました。
自分で言うのも何ですが、すてき大人ボブになりました。
わださん、名古屋に出張してきてください。
わださんほど、かわいらしく、たのしく、
必ずすてきな髪型にしてくれるひとはいません。

さて。
夜は、「よにき」でばんごはん。
ずっと行ってみたかったのですが、
予約をしないと満席、と言われてしまうので、
先日初めて足を踏み入れました。
店内も落ち着くし、お料理もおいしかった。
そして、何より安かったです。
これは繁盛するわね。
中心部でお食事するなら、まずお電話してみてください。
気に入りました。

帯広、本当は帰ってきたいのですが、
そこには、わたしができること、したいことが何もないのです。
もうしばらくして、自分をみつけたら、
いつかは帰れるのかもしれないけれど。

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星ヶ丘でひとりあそび。

愛知に来たばかりのころは、
恋人といっしょに、いろんなところに遊びに行って、
いろいろ開拓をしていたものですが、
このごろは、めっきりおでかけしなくなってしまいました。
というのも、どこにおでかけしても、混んでいるし、
すてきなところにめぐりあえないし、げんなりしていたのです。
でも、こんなんじゃよくない、と思いたち、
先日、ひとりで星ヶ丘にお出かけすることにしました。

星ヶ丘は、名古屋から地下鉄で15分ほどのところにあります。
三越があったり、星が丘テラスというショッピングモールがあったり
なかなかにおしゃれな地区、とのこと。

地下鉄を降りて、すぐに星が丘テラスを発見。
三越のとなりにありました。

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道路をはさんでEASTとWESTの二棟に分かれており、
ファッションやグルメなどのお店が軒を連ねます。
無印良品やGAP、ABCマートなど、なんでもあります。

わたしが特に気に入ったのは、ローラ・アシュレイ
花柄好きには、たまらないショップです。
花模様、色使い、ともにものすごくきれいで、夢のようなお店でした。
イギリスのブランドなので、
ロンドンでも、さがしてきたいと思います。

さて。つかれたのでひとやすみ。
GOBLIN cafeというところに入ってみることにしました。
ヨーロッパのセレブカフェ、というコンセプトらしい。
店内は、ラグジュアリーな雰囲気ではありましたね。

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ここでコーヒーをいただいたのですが、
カップが、派手。

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なんじゃこりゃー。
いまどき、あんまり見たことないごてごて感。
セレブって、こういうのがすきなのかしらね。
でも、全体的に落ち着ける雰囲気でした。
サービスもよかったです。
深夜まで営業しているようなので、かなり使えるお店ですね。

その後、三越を軽く冷やかしてから、また休憩。
今度は、カフェではなく、イベントホールへ。
テーブルといすが置いてあって、そこで無料で休憩できます。
近くに学校が多いらしく、高校生や大学生が勉強してました。
わたしも学生たちに混じって、ノートを開いて人生計画を練る。
たまに、こうやって自分の方向性を確認するようにしてます。
そうじゃないと、日々の雑事に流されちゃうので。
カフェなどでノートを広げていると、
たまに突然店員さんが来て、ちょっとおろおろするのですが、
こういうフリースペースは、思う存分瞑想できて、よい。
いいところをみつけました。

星ヶ丘、気に入りました。
また来よう。

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ティッシュをくばりました。

今日のアルバイトは、ティッシュくばり。
街にうようよしてる、あれですよ。
まさか、自分が、あれをやることになるとは。
想像もしていなかったなー。

時間は、たった3時間。
短いなー、と思っていたけれど、とんでもなーい。
ティッシュくばりは、なかなかにハードなお仕事なのですよ。

夕方、会社帰りの会社員さんたちをターゲットに、
ティッシュを配りまくる。
もちろん、しかとされる場合がほとんど。
だって、わたしだってしかとしちゃうもんね。
でも、いろんなひとがいました。
いいひとは受け取ってくれたりもする。
男のひとのほうが、もらってくれるひとが多かった。やさしい。

ティッシュを本気で必要として、「いっぱいくれ」というひともいる。
でも、逃げるひともいる。
わたしのことをめちゃくちゃ笑ってるひともいる。
ちゃりんこに乗りながらかっさらっていくひともいる。

いくらタダだからって、あなた、
無言でとっていくのはどうかと思うわよ。
と思いながらも、そういうあつかましい人々に会えたことすら
初ティッシュのわたしにはおもしろいことだった。

気がつくと、まわりにはどんどん同業者が増えてきた。
ティッシュだったり、うちわだったり、いろんなものを配ってる。
恐らくマッサージの割引券を必死に配るひと、
アンケートをお願いしてるひと、
年金問題について訴えかけるおぢさんの集団、
あやしげな油とり紙みたいなものを配る、ロン毛のスリム男、
金髪の派手なおねーちゃんにずーっとつきまとう黒だぶスーツ男たち。
街には、ほんとうにいろんなひとがあふれてる。

おもしろかったのだけれど、後半、さすがに参ってしまった。
ものすごーーーく暑いのだ。
この日は、とても暑い日で、恐らく30度近かっただろう。
黙っていても、汗が吹き出る。
そんななかで、水分も取らずに3時間立ちっぱなしだったのだ。
しかも、ナイロンのジャンパーを着せられている。
サウナスーツを着ているようなものだ。
たおれるかと思った。
飲み物を持ってこなかった自分のあさはかさを呪った。
よく見れば、同業者たちは、みな早々と切り上げている。
ティッシュくばりにおける3時間は、なかなかに長時間なのだ。

これでこのお給料じゃ、割りにあわないわね。
という話をして、解散。
ただティッシュ配ってりゃいいじゃん、と、らくちんに見えるが、
なかなかに大変な仕事だということが、身にしみてわかった。
これからは、気軽にしかとできないなー。
いい経験をさせてもらいました。

仕事が終わってすぐにお茶を購入し、がぶがぶ飲んだのだが、
それでも水分補給がおいつかなかったらしく、
激しい頭痛と吐き気に見舞われ、即ダウン。
ふがー。

運よく恋人が帰ってきたので、おでこに氷をあてがってくれ、
「寝てていいよ」と言ってくれ、
お言葉に甘えてうとうとしている間においしいパスタを作ってくれた。
休ませてもらって、ごはんを食べたら、あっという間に回復。
恋人は、神様だ。

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「題名のない音楽会」

日曜の朝、すこし早起きをしたので、テレビをつけたら
題名のない音楽会」という番組にくぎづけになった。

そこでは、アキラさん、と呼ばれる、おかっぱにメッシュの指揮者が
吹奏楽団と共演していた。

アキラさんは、指揮者のわりには、やたらとトークが軽快だった。
なんて、軽いノリのひとなんだろう、と思っていたら、
彼の作った曲もかなり軽快だった。
なんと、マツケンサンバの作曲者なのだそうだ。
そして、ものすごくたのしそうに、おしりをふりながら指揮をしていた。
わたしは、このひとにとても興味を持った。
だって、こんな指揮者、見たことなかったし、
そのステージは、だれがどうみてもたのしいものだったからだ。

実は、このアキラさん、すごいひとのようだ。
名前は、宮川彬良といい、劇団四季やディズニーランドなどの
音楽の編曲などをしているらしい。
しかも、おとうさんは、宮川泰というとても有名な作曲家だったらしく、
このひとも、相当アクの強いキャラクターだった模様。

わたしはこのひとたちのつくる音楽に、とても興味がわいた。
きいていて、わくわくするような音楽ばかりなのだ。

そして、一緒に演奏していた大阪市音楽団のひとたちも、
ものすごくすてきな演奏で、とてもよかったです。

日曜の朝から、いい気分になったなー、と思っていたら、
なんと、次の日曜も、この模様の第2弾が放映されるそうです。
7月1日朝9時からの放送です。
お見逃しなく。

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「誕生日事典」。

週末の朝、おきにいりの紅茶やさんに、
シナモンミルクティーを飲みに行きました。
そこで、おもしろい本を発見。
それは、「誕生日事典」。



そのひとの誕生日によって、性格などを診断するというもの。
これが、びっくりするくらいに当たっていたのだ。
たまげた。

わたしは12月25日生まれ。
イエス・キリストとおなじ誕生日なのよ。

この日に生まれたひとの性格を端的にあらわすと。

「日常からかけはなれたものに魅力を感じ、高みをめざして探求に乗り出す」

あー、その通りだね。
日常に流されるのが、大の苦手ですから。

長所は、結果を出そうとすることと、度胸があること。

そうだねー、自分の努力が数字で表れるほうがやりがいを感じられるし、
ひとより、いろんな経験をつんでいる自信はあるし、
人前に出るのも平気なので、わりと度胸はあると思います。

そして、短所は「めだちたがり」であることと、「おちつきがないこと」。
その通りです、と思いました。
めだちたがりじゃないと、ブログ書いたりして、
個人情報発信したりしませんよね。
あと、おちつきがないので、住居も転々としてますし。

何よりもびっくりしたのは、
「チョコレートを好む」
と書いてあったこと!!
なぜ、なぜこの本は知っているのだ、そのことを。

ついでに、恋人の誕生日も調べてみた。

恋人の長所は、「エキサイティング」であることと、「想像力に富む」こと。
わたしの思いつかないようなことを考えてるしね。
あと、「人の興味をひきつける」性質も備えているらしい。
たしかに、彼はふつうではないので、興味深い。

おもしろかったのは、短所。

「気まぐれ」
「あてにならない」
「不安定」

ちょっとー、どれも的をえているではないですか。
おもしろくて、ひとりで笑いました。

けっこうおもしろい本でしたよ。
ぜひ読んでみてください。

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「Water Banquet 瀬音」。

恋人とお食事へ行くことに。

以前の仕事をやめて、その日暮らしになってから、
質素な生活を送っていたので、たまには、いいよね、ということで。

名駅からほど近い、「瀬音」というお店へ。
雰囲気がよさそうだったのです。

アルバイトの終わり時間に合わせて、夕方5時に予約。
まだ外は明るいし、店内には、お客さんがいない。
店員さんたちも、全然仕事モードになってない。
でも、たまにはこういう早めディナーもいいものです。

ほの暗い店内には、川が流れています。
「Water Banquet」だもんね。
まあまあ、落ち着きます。めずらしいし。
わたしはずーっとその川のせせらぎを見てました。

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料理は、おいしいものとそうでないものの差が激しかったな。
おいしかったものは、こちら。

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わたしはやっぱり牛肉がすき。
3種類のたれでいただきます。
それから、こちら。

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なかにクリームチーズがはさまってて、とてもおいしかった!
そして、デザートもいただきましたー。
苺と白胡麻プリンのパフェ。

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これもなかなかにおいしかったです。
アップで撮ると、ますますおいしそうだな。

おいしいと思ったのはこんなところで、
あとは、まあまあ、といったかんじでした。
デートには使えるでしょうねー、雰囲気がいいので。
でも、お値段とサービスやお料理のバランスがよくないと思いました。
ふつうにふたりでごはんを食べて、1万円くらいだったのですが、
それくらい出すなら、もうちょっとがんばってほしい、
と思ってしまいました。

わたしのごはんやさん探しは、まだまだ続きます。

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江國香織 「号泣する準備はできていた」

直木賞受賞作です。
なんとなく、納得できます。
とっても濃密な短編集。
運命の恋にめぐりあった女たちの、その後の生活が描かれる。



江國香織の本を理解できるようになったことは、
「おとなになってよかったなあ」
と思うことのひとつです。

とてもすきなのは、「じゃこじゃこのビスケット」!
ミクシィのコミュニティでも、
「じゃこじゃこ」という表現にノックアウトされたひと多し。
もちろんことばの響きもすきですが、ストーリーもすき。
わたしの場合は、大学を卒業するまでずっと、
人生がじゃこじゃこのビスケットだった。
そして、いろんなものを信じてた。
自分の歩んできた道のり、いままでしてきたこと、
いままでに学んできたこと。
それが決して正しくはないのだ、
ということを思い知らされるような現実ばかりぶちあたっていても、
なぜか、自分を信じられる強さを持っていたのに。
いまはそのかけらも見当たらない。
でも、そのことを除けば、わたしの人生は、
幼く、若いときよりも、ずっとらくになった。

そして、表題作の「号泣する準備はできていた」。
はっとするような表現がたくさんあった。
たとえば。

「私の心臓はあのとき一部分はっきり死んだと思う。
 さびしさのあまりねじ切れて。」

たぶん、わたしの心臓も一部分死んだことがあるのだろうと思う。
だからこんなにもこの一文が胸に突き刺さるのかな、と。
確かにあれは、ねじきれるような、物理的な痛みだったと、
いまもはっきり思い出すことができる。
そして、フィッシュスープを飲めば、わたしも強くなれるかしら、
と、思い、きっと飲んでみようと思った。

そして、「そこなう」。
これを読んで、決定的にわたしは胸が痛くなってしまった。
そのひと自身に変化はなくとも、
ある小さなきっかけを境に、
自分の知っていたはずのそのひとが消えてしまうことがある。
そのきっかけは、ほんの些細な、とるにたらないことなのに、
決して元に戻すことはできないのだ。

全体的に悲しいお話が多いのに、読んだあと、前向きになれるのは、
きっと、彼女の描く世界が、本当にすてきなものだけで
満たされているからなんだろうなーと思いました。

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ランジェリーカタログ

わたしの日々のたのしみは、
仕事から帰ってきたら、まず、チョコレートを食べることだ。
チョコレートが、精神的疲労を溶かしてくれる。
だから、これがないと、わたしは仕事生活を乗り切れない。

ほぼ毎夜、チョコレートを消費しているにも関わらず、体重は増えず、
逆に、すこーしずつではあるが、減少しているため、
この悪習慣を絶つことができずにいたのだが、
そろそろ、年齢のことも考えて、身体によくないと思い、
改めようと思った。
太るのはいっこうに構わないが、病気になったら大変だ。

さて。
今わたしがはまっているマーフィー博士によれば、
悪習慣を改めるためには、
改めた後、どんなふうによいことが起きるか、
ということを意識し続けることがだいじなのだそうだ。
そこで、チョコレートを減らしたあとのメリットを考えることにした。

チョコレートを食べるのをやめれば、
少しくらいはやせられるかもしれない。
そして、そのチョコレート代を、すてきな洋服や小物に費やせるかも。

考えると、わくわくしてしまう。
だが、このわくわく感が、仕事のあとの疲労感に勝てるかどうか、
自信がないわ。

そこで、いろいろ考えた。

まずは、やせた状態の自分を想像してみる。
でも、想像しただけじゃまだ足りない。
やせているおんなのひとの写真を見続けて、
「わたしもこういうふうになるのだー」
と思いこませるのだ。無謀な自己暗示だ。

すると、仕事中にいいものを見つけた。
ランジェリーのカタログだ。
そこには、ぶらじゃーとぱんつ一丁のおんなのひとがたくさんいる。
もちろん、みな、めりはりボディ。
胸が大きく、足は細い。完璧だ。
おやつを食べたくなったら、このカタログを見ればよいのだ。
そしたら、自分のからだが恥ずかしくなって、食べる気も失せる。

というわけで、いつも傍らにランジェリーのカタログを置いて、
食べたくなったら見ています。
今のところは、効果ありです。
恋人がチョコレートを買ってきてくれても、我慢できています。

ちなみに、ネットで見られるすてきなカタログはこちらからどうぞ。
ここのモデルさんたちは、すごくきれいなからだです。
わたしがこんなからだだったら、はだかで街を歩いてもいいな。

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つぶれる恋人。

わたしはよっぱらいがきらいだ。
「苦手」などのレベルでなく、「嫌悪」している。

ほろ酔いで、ごきげんになるのはかまわない。
むしろいいことだと思っている。
でも、よっぱらっていることをいいことに、
暴言をはいたり、暴挙に出たりするのは言語道断であるし、
酒に飲まれてぶっつぶれて、制御不能になってる奴なんて、
宇宙に放り出したくなる。

こういう思考にたどりついてしまった最も大きな要因は、
わたしの家族に酒飲みがいなかったから、
免疫がない、ということである。
第二の要因は、大学入学ほやほやのころ、
べろんべろんに酔っ払った女の子を見て、
カルチャーショックを受けたこと。
大勢の前で醜態を晒しながらも、翌日けろりとしている彼女を、
まったく信じられないと思った。

わたしもそりゃあ、よっぱらうことはあるけれど、
人前でリバースしたり、帰れなくなって迷惑かけたり、なんて、
したことはないつもりだ。
ちゃんと理性が働いてセーブする。
(理性がぶっとんだふりをしたことはありましたが。)
何より、他人に迷惑をかけてまで、酒を飲みたいと思わない。

しかし。
酒にがっぷり飲まれる奴が超身近にいる。
我が家のペット兼恋人だ。
昨冬、京都に行ったときにも、酒に飲まれまくっていたのだが、
懲りずに昨日もやってくれた。

彼はめずらしく、こっちの友人と飲みに行くという。
夜遅く、いってらっしゃーいと見送って、わたしは眠りについた。

これもマーフィー効果なのかもしれないが、
わたしはまたしてもいい夢を見ていた。
なんと、Diggyに、ひざまくらをしてあげていたのだーーー。
(もちろんDiggyはキャップ着用。よそよそしさが残る…)
あー、正夢になってほしい。本当にひざまくらしてあげたい。
わたしのふとももは、肉づきがよく、やわらかいぜ。
チュゥとかじゃなくて、ひざまくらってとこが奥ゆかしいわたし。

なーんてうっとりと目が覚めたら朝になっていた。
部屋には、恋人の姿はなかった。
なんだ、奴は朝帰りか?
それならいいけど、もし帰ってこられなくなってたら困るな、
と思い、一応メールをしてみる。
「おい、生きてるか。」
すると、部屋の扉の向こう側で、ぶー、ぶー、という音がする。

もしや、と思いながらもトイレに行ってみると、
便座につっぷした恋人を発見。

最悪。

とりあえず、茶を飲ませるが、起動不能。
せっかくあげた茶を床にぶちまける始末。
そのまま部屋まで引きずるようにつれていき、
フラットにリクライニングした座椅子に寝かせる。
だって、布団に寝かせるのは危険だったんだもの。
予想通り、数十秒後、奴は奇声をあげながらダッシュで便座に走った。
あの声が部屋に響き渡る。
そんな声を聞きながら眠れるわけがない。

…最高の夢からさめた直後に、最悪な現実へ引き戻され、
わたしは不機嫌度MAX!!

体調が悪いなら心配するし、助けてあげたいと思うけど、
酒に飲まれてるのは自業自得ですから。放置ですよ。
知らん振りですよ。

さて。
仕事から帰ってきて、「全ペ連国際会議」ですよ。
(きみはペット読んでるひとじゃないと、わからないですね…)
わたしはミサイルのごとく不満を発射したが、
恋人は、ただひたすら平謝りだー。
これじゃ会議にならん。

とりあえず、リバースの状況をわたしに見せなければいい、
ということになり、
「つぶれるのなら、家に帰ってくんな」
という約束をした。
そして、
「将来、リバース専用の寝室と、リバース専用トイレを設けた家を作る。
そしたら、つぶれても帰ってきていい。」
ということになった。
よし、それまではがまんしてやるか。

今回の罰として、2時間の肩こり解消マッサージを命じたのだが、
奴はもうすでに眠りこけている。
反省してないな。

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空をとびました。

体調が万全でなかったので、お休みの日を作った。

それまで、朝型を目指していたので、
毎日きっちり7時間半だけ眠っていたのだけれど、
思いっきり、12時間くらい眠ってやった。

長時間眠りすぎると、悪夢や意味不明な夢を見てしまう。
たぶん、体は睡眠を必要としていないのに、余分に眠り続けるため、
潜在意識が活発に働いてしまうのだろう。

それで。
生まれて初めて、「空飛ぶ夢」を見ましたー。わーい。
しかも、メーヴェに乗って。
ナウシカ気取りだ。かんちがいしすぎている。

夢で空をとぶひと、けっこういるみたいなのですが、
わたしは一度もそんな夢を見たことがなくて、
うらやましくて仕方がなかったのです。
しかも、ただ飛んでるだけじゃなくって、
ちゃんと、だれかを助けていました、魔女の宅急便みたいに。
わたしったら、すてきすぎる。

うれしかったし、とても気持ちがよかったです。
飛ぶって、けっこうすごいことでしたねー。
でも、最後の方は、うまく飛べなくなってしまったのが残念でした。
これも魔女の宅急便みたいだ。
でも、キキの場合は、ちゃんとラストで飛べるようになるもんね。
わたしもきっと、また飛べるようになるはずだ。

とても印象的な夢だったので、夢占いで診断してみた。
でも、いろいろな解釈が氾濫しすぎていて、
どれが本当なのか、わからないぞー。

飛ぶというのは、願いが叶い、可能性が広がる、という解釈と、
高望み、欲求不満、という解釈もありました。
どちらにしても、自分の野望がだんだん大きくなってきている、
ってことよね。
基本的にはいい夢らしいです。
マーフィー効果であることはまちがいないな。

ちなみに、誰かを助ける、というのは、
自分自身に誰かの手助け、何らかの援助を必要とする事態の訪れを
暗示しているのだそうです。
ロンドンに行ったら、いろんなひとに助けてもらうだろうからねー。
これは確かに当たっているのかも。
でも、最初から助けてもらう気満々でいくのも、どうかしらね。

夢には自分の潜在意識があらわれてくるそうなので、
できるだけ覚えておくようにして、
今後に役立てていきたいと思っています。

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「マーフィー 言葉の力で人生は変わる」

その日暮らしを始めてからというもの、
すっかり何もかもに自信をなくしてしまったわたし。
「こんなんじゃいかん、なんもできん」
と、思い立ち、ついにこんな本に手を出しましたよ。



なぜ、この本を読むことにしたのかというと。

それは、先日逃避行したときのこと。
「運のいい女、悪い女の習慣」という本を読んだのですが、
そこで、ジョセフ・マーフィーというひとのことを知りました。
もともとは、牧師さんで、薬学を学んだ後に、哲学を学び、
キリスト教を独自に解釈しながら、
人々を成功へと導くための潜在意識のあり方を説いていったひとです。
こういうふうに、超ポジティブシンキングを、
きちんと本気で研究していた博士なので、
「このひとはいったいどんなひとなんだろう」
という興味がわいたのと、
「世界的に有名な博士が書いたものなら、
 きちんと信用できるのではないかしら」
と思ったのです。
こういう自己啓発本というのは、
「えー、そんなの、信じろって言われてもむりよー」
みたいな曖昧なことが書いてあることが多いからです。

でも、いきなり彼の翻訳本を読もうとしても、
学術的な観点から述べられているであろうことは明白だったので、
とりあえず、マーフィー博士のことばをわかりやすく説いた本、
というポジショニングのこちらを選んでみることにしました。

わたしの予想通り、これはとても読みやすい本であり、
さらに、ほかの自己啓発本よりも、はるかに具体的で、
わかりやすい事例がたくさん書かれていました。
さすが、博士。
ネクラでうしろむきで、自分を卑下する傾向が強いわたしには、
とても価値のある本でした。

要するに、自分の潜在意識の力は無限で、
気持ちの持ちようによって、どんな願いもかなえることができる、
というものです。
極端な話、
「じゃあ、野球選手になりたい!と思ってたら、プロになれるの?」
というひとがいるとします。
マーフィー博士が言いたいのは、
「ただ強く願えばかなう」という安易なものではなく、
潜在意識に働きかければ、自ずとベストな方策を見出せるよ、
ということです。

たとえば。
ほかの本に書いてあることは、かなり抽象的です。
「まわりにいるひとを大事にしなさい。
 そうしたら、あなたも大事にされますよ」
みたいな。
でも、この本は、具体的にどのように大事にすればいいのか、
というところまで書いてあります。
「人間には、他人に認められたいという欲求があるので、
 相手を立てて、その存在感を認めてあげればよい。」
というようなことが、論理的に書いてあります。
ほめまくればいいわけです。
あー、なるほどな、とわかります。
そして、次のページには、どのようにほめればいいのか、
ということが書いてあります。
また、なるほどな、と思います。

一時的な作用に過ぎないかもしれないのですが、
この本を読むようになってから、とても調子がよいです。
規則正しい生活を送れるようになっているし、
時間をうまく使うことができているし、
あんなに悩んでいた仕事もスムーズになりました。
効果が絶大でびっくりしています。

すべてのページがポジティブすぎる内容ばかりなので、
1冊おうちに置いておくのもいいかなと思います。
ネガティブからポジティブに方向転換したいとき、
お試しください。

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Xデーは、七夕。

個人的な連絡です。

わたくし、7月7日にロンドンに飛びます。
あと1ヶ月きりましたー。

携帯電話をとめていくので、この日以降は連絡がつかなくなります。
パソコンを一応持っていくつもりで、
ロンドンのことをブログで発信したり、
スカイプしたりしようと思っています。
何かありましたら、メールください。
komari-lepus@hotmail.co.jp
このアドレスをいつもチェックするようにしておきます。
励ましのメールなども大歓迎です。はい。

とりあえず、学校は12週間分申し込んであるので、
3ヶ月ほどはホームステイしながらイギリスに滞在します。
その後、ヨーロッパの国々をぷらぷらしたいと考えています。
航空券は1年オープンのものを買ったので、
帰国日をまだ決めていないのですが、年内には帰国するでしょう。

そして、その後も愛知県に住みつきます。
北海道に帰る予定は、今のところはありません。

こんなかんじです。
もし、どこかで
「あいつ、そういえば、生きてる?」
みたいな話になったら、こんなかんじであることをお伝えください。

あともう少しなのですが、ぜんぜんそんな実感わかないな。
準備とか、何にもしてないんだけど、大丈夫なのかしらねー。
他人事みたい。

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こねこちゃん。

こないだ、アルバイトに行ったら、
「もらってください」
と書いてあるダンボールを発見した。

中をのぞいてみると、ふわふわなものがもぞもぞと動いてる。

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こねこだーーー。
しかも、まだ生まれたてだー。
きっと1ヶ月かそこらだろう。
幼すぎて、泣き声が「にゃーにゃー」ではなく、
「みゅぅみゅぅ」って泣いてる。

こねこちゃんたちは、ちいさすぎて、お皿に入れたミルクを飲めないので、
アルバイト先のおぢさんが、スポイトでミルクを与える。

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かわいい。
あまりにもかわいい。
こんなにかわいいのに、駐車場に捨てられていたらしい。
なんてひどいことを。

いままで一度も動物を飼ったことがなかったのだけれど、
真剣に悩んでしまった。
どうしよう。かわいい。
帰ってきたときに、こねこちゃんが「みゅうみゅう」って言いながら、
こっちにダッシュしてきたら、
きっと癒され度500%にちがいない。
ねこはそんなに従順な生き物じゃないかもしれないけどさ。

わたしが生き物のことで、こんなに悩んだのは、
生まれてはじめてのことだった。
ああ、今なら、捨て犬や捨て猫を拾いたくなる小学生の気持ちが、
すごく、すごくよくわかるよ。

でも、わたし、7月にロンドン行くし。
その間、恋人だけにこねこちゃんをおまかせするのはかわいそうだし。
迷った挙句、恋人に電話すると、
「おれ、猫アレルギーだから」
という。

恋人か、こねこちゃんか。究極の選択だー。

でも、愛知のおうちは恋人のお家であって、
わたしは単なる居候なので、
泣く泣くこねこちゃんはあきらめることにした。

いままで、ペットをかわいがりすぎるひとたちの気持ちを
まったく理解することができなかったのですが、
27歳にして、やっと、動物を愛する心が芽生えたらしいです。
年をとるにつれて、小さいものを世話したくなるのかしらね。

2

川上弘美「センセイの鞄」

蛇を踏む」は理解できなかったけれど、これは、とってもいい本でした。
本当にすてきな物語でした。
かなり気に入りました。



ツキコは、37歳の女性。
いきつけの店で、高校時代の国語の教師だったセンセイと会う。
その後もつかず離れずの距離を保っていく二人ですが、
ツキコの気持ちは、だんだん変化していくのです。

ツキコさんとセンセイの関係を、とてもいい!と思いました。
おたがいを包んでいる空気感や波長が合う、というのが、
もっとも理想的な関係だと思うからです。
ふたりとも、いつまでも、どこまでも自然体でした。

ふたりのいろんなエピソードが、短編集のように綴られていくのですが、
それぞれのタイトルもとってもすてきでした。
センセイが突然ひよこを買ってしまう「ひよこ」、
センセイがパチンコに黙々と挑む「ラッキーチャンス」、
などなど、ふつうの日常の何気ない一コマずつが、
ゆったりと、やわらかく流れていて、読んでいて癒されます。

初めからおわりまで、淡々と描かれていて、
かなりあっさりしてますが、
それでも、さいごの方は、ちょっとうるっとしてしまいました。
何度も読み返したくなる本でした。

この作品、実はドラマ化されていて、
ツキコさんは、小泉今日子、センセイは、柄本明が演じています。
とても好評だったようで、DVD化もされていますね。
見てみようかしら。



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料理サイト。

料理上手なひとにあこがれる。

「おなかすいたねー」と話していたら、
「じゃあ、何かつくろうか。」
といって、ささっとおいしいものをつくってくれたり。

お誕生日などのお祝いでうれしいときや、
へこんでどうしようもないときに、
「たべなー」
と作ってくれたりとか。

わたしのまわりのひとたちは、たいてい料理が上手なのだが、
なぜわたしはいつまでたってもうまくならないのだろう。

一応毎日ごはんを作ってはいるものの、
傍らに、必ずレシピを置いて、常に分量や作り方をチェックしている。
そんなことをしているから、
ますます料理に時間がかかってしまうのだけれど、
そうじゃないと、とてつもない代物を作ってしまいそうでこわいのだ。

本当は、料理本のほうが使いやすいし、
頭にもインプットしやすいのだけれど、
ほしい本がたくさんありすぎてきりがない。
そこで、いつも適当なレシピサイトを開き、
冷蔵庫にあまっている食材を打ち込んで、献立を考えている。

今までメインで使っていたのは、
写真のきれいさで選んだE・recipeだったのだけれど、
とにかく簡単においしく作れる料理がなかなかなくって、
いつも献立を決めるのに苦労していた。

というわけで、最近とっておきのところをみつけました。
それは、クックパッドというサイト。
こちらは、一般のひとたちが、自慢のレシピを投稿できるサイトです。

レシピを考えているひとたちが、主婦たちだから、
扱いやすい食材が使われているし、
作り方も極力手間をかけないようになっています。
「おー、これならすぐに作れそうだー」
と思えるレシピばかり。

そして、投稿型なので、レシピ数が圧倒的に多い。
「これと、これと、これがあまってるんだけど、
 組み合わせて作れる料理、あるかしら」
と悩んだとき、
ここで検索すれば必ずおいしそうなものがみつかる。

あとは、そのレシピを見て実際に作ってみたひとの
写真や感想もあわせて掲載されているので、
レシピそのものを信頼することができるし
(レシピどおりに作っても、おいしくないものって、結構ある)
こういうふうにアレンジしたりもできるのね、とか、応用できるのもいい。

本当は、レシピなしですいすいお料理できるようになりたいんだけど…。
それには、まだまだ修行が必要ですね。

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むかしばなし。

今日はとってもよっぱらっているので、
あまり話したことのない昔話をしましょう。
わたしと、恋人のことを知っているひとじゃないと、
おもしろくないと思うけど。

それは、いまから3年ほど前のこと。
わたしは会社の同僚のY氏と、毎日いっしょにあそんでしました。
2人とも、恋人がいなくて、ともだちもいなくて、
お互いに、ひまつぶしにいちばん都合のいい相手だったのです。
でも、つきあう気には全然なれなくて、それは、Y氏も同じでした。

その頃、わたしには、半年くらいすきなひとがいませんでした。
大人になってからは、それまでずっと、途切れることなく
誰かしらかまってくれるおとこのひとがいたので、
ひとりでいることに耐えられず、遊び歩いていました。

ある日、ともだちのchinaxといっしょに、
すすきののクラブに、なんぱされに行きました。
思惑どおり、何人もの男のひとたちが声をかけてきました。
いまいち話が盛り上がらないなー、と思っていたころ、
かんじのいいおぢさんになんぱされました。
そのひとの名前を、仮にA氏としましょう。

A氏は、おそらく30代後半でした。
そして、
「こんどみんなで海にあそびにいこうよー」
というお誘いがありました。
なんでも、彼は海の家に知り合いがいて、
いつもそこに大勢で集まり、サーフィンをしているのだとか。
もしかしたら、そこでいいひといるかもしれないし、
という下心がはたらき、電話番号とメールアドレスを交換しました。

後日、わたしとchinaxとA氏で、海であそぶことになりました。
海辺でお酒を飲み、お話をして、海の家のひとともなかよくなりました。

さて、帰りましょう、ということになったのですが、
chinaxは車で来ていたので、車で帰ることになり、
わたしはA氏の車で送ってもらうことになりました。
A氏は、とてもきちんとしているひとだったので、
おそわれるかもしれない、というような心配はしていませんでしたが、
まっすぐ帰してくれることはないだろう、とは思っていました。
どうやら本気で気に入られてしまったらしく、
それは海の家のひとにも太鼓判を押されてしまい、
確信せざるを得ない状況に追い込まれていました。

案の定、
「景色のいいところがあるんだよ」
といわれて、山奥に連れていかれました。
そこは確かに景色のよいところでした。
そして、そのひとはわたしに対しておおげさな愛の告白を始めました。
「いままでこんなにだいじにしたいと思ったひとは、はじめてだ」
みたいなことを言っていましたが、
そのひとに会ったのは2度目なのです。
彼の言っていることが本当かどうかはどうでもよいことで、
会ってからまだ日が浅いのにも関わらず、そんなことを言う彼に対し、
わたしはかなりうんざりしてしまいました。

恐らく彼は、情熱的な愛の告白をしている自分自身に酔っていたのでしょう。
うんざりしたわたしの横で、さらに自分の恋愛論を語っていました。
わたしはきれいごとばかりを言う彼に対して、
「人の感情は完全にコントロールできるものではないのだから、
 浮気は仕方のないことだ」
みたいな反論をしました。
すると、彼のなかで確立されていたわたしのイメージがこわれたらしく、
A氏はわたしに対して説教を始めました。
それはあまりにも長いものでした。
わたしはA氏にうんざりしすぎていて
「早く帰りたい」
と訴えることすら忘れていました。

そのあいだ、考えていたことは、
「この男から解放されたら、
 絶対Y氏を呼び出して、連れまわしてやるーーー」
ということばかりでした。

Y氏なら、こんなふうに自分の考えを一方的に押し付けることはしないし、
いろんなものに対する価値観はだいたい似ているし、
わたしの話をいつまでもいつまでも聞き続けてくれるし、
どこでもすきなところに連れて行ってくれるからです。

長時間の説教をくらった後、やっとのことで解放されたわたしは、
もちろんY氏に電話をしました。
そして、いっしょにお祭に行きました。
お祭のにぎやかな雰囲気のなかを歩きながら、
わたしはひたすらA氏にうんざりしたことをぐちっていました。
いや、恐らく、それは、「愚痴」なんてかわいらしいものではなく、
わたしのなかに鬱積した膨大な嫌悪感で、
その発散は、ほとんと言葉の暴力と言っても過言ではないほどに、
毒々しいものであったと思います。

わたしがあまりにもA氏をめためたに言っていたので、
Y氏は完全にひいていました。
でも、どうしてもとめることができませんでした。
Y氏は、何度も
「ひでー、その男がかわいそうだー」
と引きながらも、いつまでもわたしの話をきいてくれていました。
それ以来、Y氏に完全に心を許すようになりました。

そのY氏がいまの恋人です。
周りのひとに
「つきあえば」
と言われつづけても、まったくそんな気になれなかったのですが、
人の心は浮き雲のごとく予測不可能なものです。
まさかこんなに長いつきあいになるとは思ってもみませんでした。

この3年間、みんなに
「なんでつきあいはじめたの?」
ときかれることが多かったのですが、そういうことです。
自分でもよくわからなかったのですが、
A氏のおかげだったんだなー、と、突然思い出しました。

わたしのくだらない過去の話を最後まで読んでいただき、
どうもありがとうございました。

2

DateBlock

雑誌を見ていたら、デザイン万年カレンダーが目に留まった。
万年カレンダーは、環境に配慮したエコプロダクトなんですって。
そんなこと考えたこともなかったわ。
なんてポジティブなコンセプトなんでしょう。

毎年カレンダーを選ぶのは、うきうきする作業だ。
今年はどんなデザインにしようかしら、と、心がおどる。
結局、行き着く先は、究極にシンプルなものになるのですが。

万年カレンダーは、潔い、とわたしは思う。
毎年ころころと変えるのではなく、
「こいつをずーっと使っていくぞー」
っていう一途さが表明されているから。
実際に使っているひとを、めったに見たことないけどね。

でも、こんなカレンダーなら、ずっと使ってても飽きないかもしれないわね。
ぜひDateBlockのHPにとんでみてください。

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小さく逃避行。

ついに、ストレスが絶頂に達した。

原因は、慣れない日雇いの仕事のこと。
日雇いだから、日々、ちがう現場に入る。
毎日どんどん新しいことを吸収しなくてはならないうえ、
現場ごとにルールがちがうので、ものすごく混乱する。
また、接客はダイレクトにリアクションが返ってくるため、
緊張の度合いも全くちがう。

わたしはもともと恐ろしく頭が硬く、恐ろしく不器用で、動きが鈍く、
最悪に要領が悪いので、どの現場でも空回りっぱなしだ。
日雇いの仕事なのだし、
派遣先もそれほど高レベルの仕事を求めていないであろうことは
重々承知なのであるが、
それでも、わたしは自分を責めずにはいられないし、
周囲の無意識かつ冷ややかな視線がずきずきと突き刺さる。
無能すぎるわたしは、どこにいても、
自分の存在価値を見出すことができなくなってしまった。

そんな折、とある派遣先で、
「いくらなんでも、あんまりよ」
という仕打ちを受け、我慢も限界に達し、その場でぽろりと泣いた。
涙よりも鼻水のほうが先に流れ落ちたのが悲しかった。

帰ってきて、恋人と居酒屋へ行き、
そこでもぼろぼろ泣きながらおいしいごはんをいただいたのだが、
それでも収まらず、
家に帰ってもわたしはしくしくと泣き続けたので、
こんな空気を恋人の家に持ち込むのは申し訳ない、
と思い、恋人に
「家出してくるわ」
と言い残し、真夜中過ぎに、夜の逃避行にでかけることにした。
恋人は、「やめなよー」と言っていたが、
眠気に勝てなかったらしく、目が半開きで、たいそう気味悪かった。
そうか、その程度なのか、とふてくされながらも、家を出た。

こんなとき、かっこよい女だったら、
かっこよいスポーツカーに乗り、
かっこよくハイウェイをぶっ飛ばし、
かっこよいロックなんぞを聴きながら、Driving All Night!!
といったかんじなんだろうが、
わたしはスポーツカーを持っていないのでちゃりんこにまたがり、
ハイウェイに乗れないので、田んぼの合間を縫い、
ロックのかわりに蛙たちの大合唱だ。
理想と現実のギャップの激しさに、涙は、乾いた。

真夜中すぎの、田舎の本屋さんは、週末の夜でもすいていた。
気晴らしに、前向きになれそうな本を選んで読んでみた。
1つめは、「朝型人間になれる方法」という本。
わたしは低血圧で、朝に弱いのだが、
それは、夜、適正な時間に眠っていないことが原因であるとわかった。
これは大きな発見であった。
ほかにも、いろいろ目からうろこな内容が書かれており、
それ以来、わたしの睡眠ライフは快調である。

もうひとつは、
「運のいい女、悪い女の習慣」
という、どうにもうさんくさい本。
これは、やたらとポジティブすぎる内容で、
読んでいてちょっといらっとしてしまったが、
わたしの考え方は、明らかに「運の悪い女」であったため、
悔しいので、運のいい女になってやる決心をした。

帰り道、ちゃりんこをこぎながら、いろんなことを考えた。
これが、今できるわたしの精一杯なのだし、
仕事に行けば、役立たずでも給料をもらえるので、
あんまり深く考えないことにした。
そして、自分が無能であることを認めることにした。
うしろ向きな思考も、時には有効ですから。

帰ってみると、恋人はぐっすりと眠っていた。
すこしは心配しろよ、女が夜中2時までちゃりんこでふらついてたのに。

ストレスって、知らない間に増幅されてるものですね。
こんなに溜め込んでたなんて、気づいてなかった。
今後はこんなふうに狂わないよう気をつけよう。

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いまさらMAROON5。

ひさびさに、ストライクなアーティスト発見。

それは、MAROON5

何をいまさら、ってなかんじですよね。
でも、仕方がないんです。
このタイミングで出会ったからこそストライクなんですからねー。

わたしが音楽をすきになるとき、重視するのは、
リズムとメロディのかっこよさ、あとは音作り、なんですが、
このひとたち、どれもすてきです。
ロックって、ぜんぜん聴かないのですけれど、
たまにこうやってストライクなひとたちに出会うんだよなー。

とりあえず、すぐに借りてきたのがこちら。



どれもすきですが、
特に気に入ってるのが、「Sunday Morning」。
ヴィッツのCMソングに起用されていて、
耳になじんでるからかな。
とてもすてきな歌で、本当に日曜の朝にききたくなる。
これききながらドライブしたら、最高にごきげんだろうなー。

さて。
彼らの2枚目のアルバムが最近発売されてます。



1枚目がいい、というひともいれば、
2枚目のほうがいいでしょー、というひともいて、
けっこう意見が分かれてるみたい。
2枚目の方が、ポップなかんじはしますが、
どっちもかっこよいよ。うん。
これは、CDを買い集めてもいいかもね。
あー、かっこよい。

2

大バーゲン。

下着屋さんとしての初仕事は、デパート催事場での大バーゲンだった。
なんでも、日本で2番目に大きな下着のバーゲンなのだそうだ。
予算を聞いて、驚いて目が出るかと思った。
それはわたしの前の職場の半年分くらいの売り上げ金額だったのだ。
そんな単位のお金が、たった1週間だけで、このバーゲン会場だけで、
行きかうのかと思うと、
あまりのスケールの大きさに、名古屋の恐ろしさを知った。

わたしはバーゲンがきらいだ。
あんなに人が多く、店員の対応も追いついていかないうえに、
商品も乱れ、在庫も不ぞろいで、何もかもが混乱しつくされている。
あれは、ただのカオスでしかない。
あんな状況で物を買う気にはなれない。
いくら安く買えるのだとしても、
わたしが求めるのは、物質的満足感プラス精神的満足感であるため、
バーゲンに足を踏み入れる気にならない。

そんなわたしがバーゲンの店員をするのだ。
しかも、初めて下着を売るのだ。
どうなるんだろうなー、とのんびり構えていた矢先、
バーゲン会場はオープンした。

四方八方に設置されているエレベーターから、
鬼気迫る表情をした女たちが一斉になだれこんできた。
商品めがけて猛ダッシュしてくるのだ。

会場に到着するやいなや、店員からお買物用ビニール袋を受け取り、
とりあえず、商品をがっぷりとわしづかみにし、袋に入れるーー。
何枚も、何十枚も、選ばずにひたすら放り込み続けるーーー。
サイズも、デザインも関係ない。
ひたすら投げ込む。

その迫力に完全に圧倒されているあいだに、
ひとりの女性がわたしに商品の確認をしようと話しかけてくれた。
しかし、彼女たちには、少しの時間ロスも許されない。
こちらが調べている間にも、
「早くしてよ!!」
とかなり切羽詰っている。
バーゲンとは、時間と、まわりの女たちと、陳列された商品との
短期決戦であるということを覚えた。

そうやって、とりあえず、自分のものとして確保したら、
次は、その中身を取り出し、改めて品定めをする。
一応そういう場所も設けていたのだが、それだけでは足りず、
通路には、商品をがさこそ見定める女性たちでごった返す。
みな、通路に座り込み、ブラジャーやぱんつを広げている。
かなり異様な光景だった。
必要ない商品は、適当なところへぽいっと戻す。
或いは、よさげなものがなければ、ひとつも買わずにぽいっと戻す。
結局はカオスなので、何でもありなのだ。

さて。
必要なものが決まったら、試着、もしくはレジでお会計。
どちらもものすごいスペースと人数を配備しているにも関わらず、
行列は大蛇のごとく幾重にも連なる。
お会計するのに1時間待ち、ということもあったらしい。
試着室も恐らく同じような状況だったにちがいない。

わたしだったら到底耐えられないようなこの状況のもと、
ちゃんとお買い物してくれるなんて、お客様はありがたい。
とにもかくにも下着たちが飛ぶように売れる。
何もしなくても、片っ端から売れていくので、
商品の配列もどんどん変わっていく。
現場を指揮する社員さんたちは、たいそう大変だったろうが、
皆てきぱきしていて、とてもすてきだった。

そして、こういう過酷なバーゲンで、
ものすごい人数のお客さんの話をきけたことで、
わたしの商品知識は劇的に増加した。
こんなさえないわたしの接客でも、
「ありがとう、いいお買い物をしたわ」
と言ってくれるお客さんもいて、
事務職では味わえない好感触をつかみ、かなりたのしかった。
時間はあっという間に過ぎていった。

あんなに大変だったというのに、
いっしょに販売をしていた派遣のおばちゃんたちも、
社員さんたちもみんないいひとだったー。
右も左もわからない状況だったのに、たくさん助けてもらったよ。
ありがとうございます。

その日、あまりに多くのブラジャーとぱんつをたたみ続けたため、
夢でもわたしはブラジャーに囲まれていたなー。
ハードだったけれど、とてもいい経験でした。

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下着屋さんになりました。

このごろのわたしは、下着屋さんで働いています。
毎日、ぱんつとか、ブラジャーに囲まれながら、
おんなのひとの胸や、おけつをさわり放題ですよ。
(もちろん採寸のためであり、決してセクハラではない。)
かなりたのしくって、本当にいい経験をさせてもらっています。

わたしも下着はまあまあすきだし、
それなりにこだわってはいたのですが、
でも、研修を受けて、初めて、下着の世界の奥深さを知った。
すごいのよーーー、下着ってーーー。
用途によって、いろんなアイテムがあるの!
女の身体は、見えない部分でがっちりと固められ、造られているのだ。
そして、自分のためにもなるから、どんどん知識を吸収できるのですよ。

たとえば。
同じサイズのブラジャーでも、
カップの形やワイヤーの形、ストラップのついている位置などで、
付け心地や、見た目がぜんぜんちがってくるのだ。
いろんなブラジャーを見続けたおかげで、
いまはどれが自分の胸にあっているか、どんなものがつけやすいのか、
大体わかるようになりました。

あとは、わたしは高級品を扱うセクションにいたので、
下着の金銭感覚が完全に狂ってしまった。
ブラジャーが、ふつうに1万5千円とか、2万円とかするんだぜー。
ぱんつも2万円くらいするものだってあるんだぜー。
9千円くらいのブラジャーが、
「あらー、安いじゃないの」
とか考えるようになってしまって、すごく危険だ。
それに、レースの質感や素材について目が肥えてしまい、
もはやそのへんの下着は買えないような気がする。

いいものは、レースがとっても繊細で、色使いも美しく、
素材がなめらかで、やわらかくて、
さわるだけで夢見心地になってしまう。
ああいうのに包まれて眠りたいなー。
高級下着にはまる女たちの気持ちが、今ならよーーく理解できる。
すてきな下着は、女のロマンだ。

以前に働いてたガラスやさんとちがって、
下着はある意味「最寄り品」なので、
どうしてもほしくなってしまいます。
まだ働き始めて1週間なのに、もうすでに購入してしまいました。
あと1ヶ月弱あるんですが、がまんできるか心配です。

2

江國香織 「ぬるい眠り」

手に入れました、ついに。
新作かと思いきや、かなり以前の短編を集めた本のようですね。
どうりで、読んでる途中に
「??なんか、文体が変わった??」
という違和感を感じたわけだ。



いちばんすきなのは、「とろとろ」。
こういうべったべたなお話、けっこうすきだ。
主人公の気持ちを理解できたわけじゃないけれど、
「そうそう!男に溺れるって、そういうことなんだよねー」
と、うっとり。
客観的に見れば、愚の骨頂でしかない状況を、
こんなに正確に描写できるのは、彼女しかいないように思う。

あとは、「ケイトウの赤、やなぎの緑」。
「きらきらひかる」の続編です。
続編を、またちがった登場人物の視点から描くなんて、
やるなー、と思いました。
でも、睦月は、大丈夫なのかしら、と心配になりました。
睦月のこと、だいすきだったので。
そして、あのふたりは永遠なのだ、と思ってたから。

「災難の顛末」の狂気もおもしろかったなー。
自分を守ることに必死で、ほかが何にも見えなくなってしまう。
ある意味、強いよな、あの主人公は。
わたしだったら、自分を隠すことなんてできないもの。
読んだあと、軽く鳥肌がたちましたね。
ちょっとこわかった…。

あと、「ラブミーテンダー」もすき!
年を重ねても、こんなふうに遊び心を忘れない夫婦になりたい、
と思いました。
エルちゃん、呼び方がかわいい。

やっぱり最近の作品の方がすきだなー。
だんだん透明度が増しているような気がします。
彼女の作品は、どんなにたくさん読んでも読み足りないよ。
中毒になってるみたい。

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ブラックコーヒー。

わたしは自分のことがあまりすきじゃない。

自分の欠点は、ありあまるほどにみつけられるのに、
気に入っている部分は、ものすごくすくない。

自分の構造的な部分で気に入っているところは、
眼力の強さと、声。
それだけ。
2つもあれば十分か。

そのほかに、気に入ってるところは、
コーヒーをブラックで飲めること。

カレーは中辛が限界、
寿司はさび抜き、
ビールも苦くて飲めないけれど。

コーヒーはブラックで飲めるのだー。

きっかけは、とあるコーヒーショップでアルバイトをしたこと。
そこでは、コーヒーをブラックで飲むことを強制された。
砂糖やミルクを入れると、
豆の微妙な味のちがいがわからなくなるから、とのこと。
はじめはただ、のどの奥に流し込むだけだったのだが、
いまは、ホットもアイスもブラックで飲むことができ、
ローストの違いや、味の特徴なども、ちょっとわかるようになった。
なんとなく、
「どうよー、わたし、大人なのよー」
って無言の主張ができるような気がする。
…大人を主張しているあたりが、未熟者ってかんじもするけど。

あのときのアルバイトは、
今思い返しても尋常じゃなくつらかったのだけれど、
コーヒーをブラックで飲めるようになったことは、
わたしにとって、大きな成長だった。

どんなに苦い経験も、それを乗り越えたときに、
新しい道を発見できるもの。
いま登っている山を乗り越えたら、どんな道がみえるのでしょう。
たのしみです。

2

「ブルース・オールマイティー」

ひさしぶりにジム・キャリーを見たくなって、えらびました。
なかなかよかったですよ、この映画。
深いこと考えずに、さくっと見られますね。



やっぱりこのひとは、演技がうまいなー、と思いましたねー。
動きや表情が、とてもダイナミック。
でも、シリアスな演技をするときは、正統派にかっこよくって、
そのギャップがまたいい。

テレビ局でリポーターを務めるブルースは、
アンカーを目指しているのだが、どうにも思うようにいかない。
すべての責任は、周囲の環境にあると思い込み、
毎日いらいらした日々を送っていた。
そんななか、神様に出会い、その力を授かる。
何でも自分の思い通りできるようになったけれど、
いちばんだいじなひとの心までは動かせない…。

たとえ、自分が万能になったとしても、
やっぱり愛するひとと、気持ちを通じ合わせることや、
理解されることが、いちばん大切で、
それこそが、人間のいちばん大きな望みなんじゃないかしら、
と、わたしは思いました。

神様を演じたモーガン・フリーマン、すごくいい味出してましたー。
ああいう渋いひとを見ると、
年を重ねることがたのしみになってしまいますね。
真っ白なスーツが、ぱりっと決まってて、すてきでした。

あと、ジェニファー・アニストンも、
あまりすきではなかったのですが、
この映画はかわいかったですよ。
すごくぴったりはまってたと思いますね。

いちばんすきなシーンは、満月をひきよせるところ。
あれはいいですねー。
ああいうロマンチックなシチュエーションを作られたら、
大喜びしてしまいます。
すてき。

後味もさわやかで、見ると元気になれる映画でした。

2

顔ちぇき。

いま流行っている「顔ちぇき」をやってみた。

これは、自分の写真を携帯メールで送ると、
有名人のだれに似ているかを判別して、
メールでおしらせしてくれる、というもの。
画期的です。

わたしの結果は、予想もしなかったものでした。
なんと。

「倉木麻衣61%」。

「何をー」と怒りを覚えたみなさま、
これはわたしじゃないのよ、機械が認証してるのよーー。
っていうか、倉木麻衣がどんな顔だったか、忘れた。

そのほかは、
磯野貴理52%、吉澤ひとみ51%。
どれもこれも似てなさすぎて、しっくりこない。

さて。
恋人の写真もためしてみた。

すると。

「小栗旬42%」。
……。微妙。っていうか、全然似てない。

それよりもびっくりしたのは、
「速水もこみち42%」!!!
もこみちー。
あんなにすきだったのに、恋人に似てると思ったことは
一瞬たりともなかったぞ。

あと、うけたのは、「TERU41%」。
これを見た恋人が、ぼそっと
「鼻だな…」
と言ってたのが、最強に笑えた。
恋人の鼻は、大きくて、高い。

今回の結果はどちらも全然信憑性がないものになってしまったが、
意外とおもしろいです。
ぜひお試しを。

7

すべらない話。

先日、帰ってきたら、
「松本人志のすべらない話」のスペシャルを放映していた。
…しまった、見逃した…。

これは、どういう番組かというと、
それぞれの芸人さんが持っている、
「だれがきいても、何度きいてもすべらない話」
を披露していくという番組。
ただ、ひたすら「すべらない話」をお送りするという、
シンプルな構成に好感が持てる。



このように、DVDも出てます。
そのくらい人気のある番組なのですよ。
おもしろいものね。

こないだ見逃したのが悔しくて、
今日you tubeで、かたっぱしから映像を探してみたものの、
さすがにこないだのはみつからないね。

でも。
かなり前のネタですが、すっごいのみつけました。
ネットカフェにいたときにみつけたのですが、
声を押し殺して笑うのがつらかったー。
みなさん、こちらをみてくださいよ。
かわいそうだけど、笑っちゃうよ。

0

早口言葉。

最近の恋人は、早口言葉の練習に凝っている。

いちばん練習しているのは、
「バスガス爆発」
で、恋人はいつも、かなり力強く
「バスバスバスバス!!」
と何度も繰り返している。

言えないんだったら、もっとゆっくり練習すればいいのに。

そのつぎに練習しているのは、
「赤巻紙青巻紙黄巻紙」
で、恋人はいつも、最後の「黄巻紙」が言えず、
「きまきまき」
になる。
これは、ゆっくり練習しても、「きまきまき」になる。

恋人が、いったい何のために早口言葉を練習しているのか、
その真意はわからないが、
目的などないことは明白であるため、
そこをつっこんだことは、一度も、ない。

ある日、その日だけでも10回くらい
「バスバスバスバス!」
と叫んだ恋人は、ついに、新たな道を歩みだした。

早口言葉が言えない → 飽きた → ほかのを練習したい

→でも、思いつかない → そうだ、自分で作っちゃおう

という思考回路をたどったらしく、
突然、

「にゃんこ 子にゃんこ 孫にゃんこ!!」

と叫んだ。
おいおい、そりゃー早口言葉でも何でもないと思うよ。
子猫ならわかるけど、「子にゃんこ」って…。
さらにそのうえ、「孫にゃんこ」まで出てくるなんて…。

恋人のボキャブラリーは、意外と幅が広いのかもしれない。
流行語大賞でも目指してみるか。

2

理由なんてないですよね。

ある日、アルバイト先で、やたらひとなつっこいひとと一緒に働いた。
そのひとも、同じ派遣会社から派遣されてきたひとだ。
それまでいっしょに働いたほかのひとよりも、
表情が豊かで、歯並びがきれいだった。

アルバイトが終わって、お給料を取りに行ったら、
(アルバイトは、日払いで、現金払いなのだ)
そこに、さっきまでいっしょに働いていた彼もいた。

彼は、なぜか、
「なんか飲む?」
と言って、ジュースをおごってくれた。
「だって、ほら、派遣どうしって、こういう機会がないでしょ。」
と言っていた。
わたしはとてつもなくのどが渇いていたので、
お言葉に甘えてジュースを買ってもらって飲んだ。
話をきくと、なんと、彼はとなり町に住んでいて、
けっこうご近所さんだった。
奇遇ですね。

彼は、とても自然に、さりげなく、さらりと
「じゃー、電話番号でもきいておこうかな」
と言った。
おー、これは、もしや、なんぱ!?
あたらしい出会いの予感?!

しかし、女子力が著しく低下中のわたしは、間髪入れずに
「え、なんで!?」
と、怒り気味で即答してしまった。
相当かんじが悪かった。
携帯電話を出そうと、かばんに手をかけていた彼は、
そのままかばんから手をはなした。

…なんぱ、終了…。

家に帰る道すがら、わたしは猛烈に反省した。
なんぱに、理由なんてないのに。
ジュースおごってもらったのに。
そりゃー、電話番号をおしえる筋合いはないけどさ、
それにしても、もうすこしかわいらしくお断りするべきだったわ。
もてない女って、これだからいやなのよー。

わたしは、もうしばらくアルバイトをする予定がないので、
そのひとに会うこともないだろう。
けれど、もし今度会うことができたなら、
わたしのあの冷徹さについて、どう思ったのか、感想をきいてみたい。
こわいけど、今後の女子力アップのために、きいてみたい。

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村山由佳 「きみのためにできること」

ひさしぶりに読みました、このひとの本。
うーん、でも、ちょっと青すぎて、もう読むのがはずかしいですね。



俊太郎は、音声技師として、テレビ番組の制作会社で働いている。
地元には、5年間もつきあっている日奈子という彼女がいた。
旅番組の収録で、女優の鏡耀子と出会い、
次第に彼女に惹かれていく俊太郎は、
それぞれの女性に対する、タイプのちがう恋心に戸惑う。

なんか、もう、設定が、青春そのもの!ってかんじがします。

俊太郎と日奈子は、パソコンでのメールを通じて、
ふたりの距離を埋めようとしますが、
読んでいるこっちの方がはずかしくなってしまうような文章です。

でも、そういうすべてをあずけられる安心感のある存在と、
手に届かないようなあこがれの存在、
両方のタイプを求めてしまう、ということはよくあります。
わたしにとって、いまの恋人は
「すべてを受け止めてくれる存在」で、安心できるのですが、
わたしの潜在意識のもとでは、
ドラマに出てくるようなヒーローにあこがれているらしく、
かっこよいすてきな男性とつきあっている設定の夢をよく見ます。
そのことを恋人に話したら、
「夢のなかでは、自由だからな。よかったね」
と言っていましたが。

この作品に出てくる登場人物全員が、
自分の思いを素直に相手に伝えていなかったので、
ちょっといらいらしてしまいました。
俊太郎は、日奈子のそばにちらつく先輩の影を気にしすぎているし、
日奈子は、俊太郎のいない寂しさを彼に伝えないでいるし、
鏡耀子は、自分の切ない想いを、どこにもはきだせないでいる。

結局すべてのトラブルは、自分にうそをついているからなのですよ。
自分の気持ちに正直になることは、
そんなにむずかしいことじゃないのにね。

さて。
この作品も映画化されているのですが、
とてもおどろいたことには、
鏡耀子を、あの、ヴァイオリニストの川井郁子が演じています。
あのひと、女優さんもやってたんですねー。



確かにきれいですが、ちょっとイメージがちがうかな。
まだ見たことがないので、ビデオやさんなどでみつけたら、
手にとってみようかしら。

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