ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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PILOT 「Opt」

「デザイン至上主義」のわたしとしては、
何もかもが、すてきなデザインのものでなければ気がすまない。
どんなに小さいものでも、自分の目に入るものはすべて、
本当に気に入ったデザインのものでなくてはならない。
わたしは世界中のひとたちに、
「デザイン至上主義」な生き方をしていただきたいと思うし、
それを広めることこそが、わたしの生きる目的だと思っている。
ただ、今は、その具体的手段を模索中なのですけれど。

だから、オフィスの事務用品にも手を抜くわけにはいかない。
というか、そういうものにこそデザインは必要だと思う。
「仕事」という拘束された状態において、最も身近にあるであろう文具類は、
できるかぎり、精神的安定をもたらすものであるべきだからだ。

そんなわけで、わたしはずっと「究極のボールペン」を探しているのだが、
どうもいまいちしっくりくるものがみつからない。
高いものは重たいし、なくしたらどうしようと思うと気が気でない。

が、先日、いいボールペンをみつけた。
PILOTの「Opt」というシリーズだ。
1本200円と安いのに、デザインも悪くなく、とても書きやすい。







これはなかなかよいです。
クリップが丈夫。
キャッチコピーは、
「10万回はさんでもこわれない」。
なんて頼もしいのでしょう。

持ちやすく、書きやすいために、わしわし使っていたら、
気がついたら白いほうがなくなっていた。
その日、午後にないことに気づいてから、
帰る直前までずっと探していたのだが、早速紛失してしまったらしい。
むー。
また買ってくるか…。

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蜷川実花の「GIRLS3」

ふらっと本屋さんに立ち寄ったら、「GIRLS」の第3弾が発売されていました。
第1弾を買いそびれて後悔してたので、
それ以来、見つけたら即買いしています。

今回は夏らしい写真が多く、とってもさわやか。
早く夏になって、海に行きたいーと思ってしまった。

表紙の夏帆というおんなのこもかわいかったのですが、
橋本麗香がとてもかわいい。
彼女の公式HPはデザインがとてもすてきなので、ぜひ見てみてください。
日記も、いまどきモデルにありがちな意味不明な文章ではなく、
すっきりとまとまっているので、好感が持てます。
ああいう「気品がありながら、小悪魔的な顔立ち」にあこがれる。
わたしも前髪は厚めにしてみようかしら。

780円でうっとりできるんですから、
お家に常備しておいて、こまめに女子力補給しましょう。

GIRLS   

GIRLS 2007年 06月号 [雑誌]

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NOLLEY'Sのニット。

半年ぶりに洋服を買いました。

バレンタインデーに、恋人に帽子を買ったので、
「ホワイトデーに洋服を買ってあげる」
と言われました。

ちなみに、ホワイトデーは3月14日で、いまは、4月の下旬です。
日付よりも、気持ちだよね、そうだよね。

とりあえず、BEAMSUNITED ARROWSOPAQUEに行ってみたのだが、
久しぶりに足を踏み入れた洗練された世界についていけず、
わたしが着こなせそうな洋服がみつからない。

「今日は買う!」と思ったときって、
おきにいりのものがみつからないのはどうしてかしらね。
お金がなくて、「買えない…でも、見るくらいならいいか」
っていうときにはさ、たくさんほしいものがあるのに。

途方に暮れていたところ、
ウィンドウにCath Kidsonのアイテムがぎっしり並んだショップを発見。
階段をかけのぼって行くと、そこは、NOLLEY'Sというお店でした。
このお店、わたしのストライクどまんなか、でした。

わたしが洋服に求めるものは、
ヴィヴィッドな色と、きれいなライン、素材の心地よさなのですが、
ここの服はそれを見事にクリアしており、テンション150%アップ。
「わー、すごいー、わたしここすきー」
という3つのことばを5連発くらい恋人に浴びせた。

ここの服はどれも色がきれい。
洋服を選ぶうえで、「色」を最重要視しているわたしにとっては、
とてもだいじなことだ。
そして、肩幅や丈がジャストサイズでデザインされているので、
ミクロなわたしでも、ぴったりくる。すばらしい。
また、どの洋服も素材がちゃんとしていて、肌触りもよく、
どれもこれも、ほしいものばかりでしたよー。

なぜここまで感動したかというと、
このブランドは北海道にショップがないため、
この日、初めて知ったんですねー。
早く北海道に上陸していただきたい。

さて。
久しぶりすぎて、どんな服を買ったらいいのかわからず、
恋人に決めてもらいました。
真っ赤なニットでした。

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鮮やかだけど落ち着いた赤だし、
さらっさらの素材で、涼しそうだし、
胸のあき、丈、袖の長さと、フレアかげんもちょうどよかった。
上半分は透かし編みになってて、シンプルすぎないところもよし。
あと、自分で洗えるので、イギリスにも持っていけます。
たくさん着ます。

おきにいりのブランドをみつけることができて、とてもよかった。
たのしいショッピングでした。

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「ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説」

こないだテレビでこのひとが都市伝説を語っているところを見た。
その後、本屋さんへ行ったら、
なにやらこのひとは、本を出していて、
さらにそれがものすごく売れているというではないか。



この本の発売は、去年の11月なのだが、
(いつもネタが古くて、ほんとごめんなさい)
まだまだ売れ続けているようだ。
その書店のベストセラーにランクインしていた。

一度手にとって読み始めると、最後まで止まらなくなってしまった。
もともと都市伝説をほとんど知らなかったこともあってか、
どのお話もとても興味深かった。
このひと、芸人なのに、どうしてこんなことまで知ってるの?!
この本のレビューを調べると、けっこう辛口な批評が多かったのですが、
わたしはものすごくおもしろかったです。

都市伝説、とは、
「一般人によって語られ、広まっていったうわさ」。
あくまでも、真実かどうかの裏打ちがないお話だ。
だから、この本の表紙にも
「信じるか信じないかは、あなた次第」
と書いてある。
だが、読んでみると、どれもこれも信じたくなってしまう話ばかりだ。
彼の文章の構成能力が優れているためなのか、
何もかもつじつまがあっているのだ。
また、写真とともに説明されているので、納得しやすい。
衝撃だったのは、長い猫と6本足のにわとり…。
こわかった…。

ほかにも、アメリカの同時多発テロにまつわる都市伝説は、
非常におもしろかった。
かなり恐ろしいことも書いてあるので、ちょっとひきましたが、
読み進まずにはいられなかったのです。
20ドル札と9.11の話は、特におもしろかった。
思わず「ほぉー」って言ってしまいました。
ただのこじつけかもしれませんが、
そうだとしても、こういう見方ができるのはおもしろい。

それぞれの話の信憑性は気にせずに、単なるネタとして読めば、
かなりおもしろく読める一冊なのではないでしょうか。

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PE'Z 「つくしんぼ」

いまの自分のなかでちょっとしたブームは、
「朝、PE'Zを大音量でききながら、激ちゃり(ちゃりんこで激走することね)」。
憂鬱な駅までの道のりが、ものすごい気分いいです。
最近あったかくなってきたし、浮かれたっていいじゃない。

ちなみに、どの音源かというと、
つくしんぼ
というミニアルバムです。
タイトルも、選曲も春にぴったり。



シンプルなジャケットに、男気を感じる。

もともと、ジャズっぽいインストはすきだし、
前から彼らがかっこよいのは知ってたんですが、
まともにCDをきいたことがなかったので、まずはレンタルしました。
一発ではまりました。
みんなめちゃくちゃうまいんだもの。
海外で喝采をあびるのも納得。
一度ライブに行ってみたいものだ。
こわれちゃうだろうな。

「最近元気がないのよ」とお悩みのあなた、
PE'Zをききなさい。
いいから、だまされたと思ってききなさい。
いやがおうにも、テンションあがっちゃうから。
わたしは、「№6」と「春疾風~ハルハヤテ~」がすき。

ちなみに、新しいフルアルバムは、オリジナル全32曲の2枚組みなのだそうだ。
すごすぎる。
ちなみに、タイトルは、「起きて寝る」。
こちらも男気を感じる。ような気がする。



なんと、3年半ぶりのアルバムらしいので、
相当力が入っていることでしょう。
早速きいてみよう。

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川上弘美 「蛇を踏む」

ずずさんがおすすめしてくれた、川上弘美の本。
まずは、芥川賞をとったこちらをセレクト。


このひとの文体は気に入った。
とてもわかりやすく、きれいな日本語をつかっているので、
脳にすっとしみこむ。
読んでいて、とても心地よい。

が。
あまりにも抽象的で、独創的すぎて、世界が深い。
このひとの頭のなかには、こんなにすごい世界が描かれているんだー、
と純粋に感動したのだけれど、それがあまりにも新しいので、
わたしはその世界を頭の中に描くことができず、悩んでしまった。
むずかしい、このひとの作品は。
ここまでくると、一種のファンタジィだね。
むー。最初から難しい作品を選んでしまったなあ。

この本には3作の短編がおさめられています。

1つめの「蛇を踏む」は、
主人公ヒワ子が、ある日蛇を踏んだことにより、
その蛇が彼女の家に住みつき、しきりに蛇の世界に誘う。

ね?わからないでしょ?

結局最後までわからないままに物語は終わってしまったが、
わからないながらもおもしろかった。
とても不思議な感覚だった。
もう一度読み直したら、わかってくるのかしら。

2つめは、「消える」。
家族のふしぎなしきたりのお話。
兄は消え、ツボは言葉をしゃべり、兄の婚約者は縮む。

ね?ね?わからないでしょ?

これまたわからないままに物語は終わってしまったのだが、
わからないなりにおもしろかったのだ。

3つめの「惜夜記」にいたっては、
あらすじすらもわからない物語だった。

ここまで理解不可能だった本ははじめてたー。

だが、このひとの書く文章は本当に気に入った。
わたしの知らない言葉がたくさん出てくるので、勉強になるし、
それは、みな「わたしも使ってみたい!」と思うようなすてきなものばかり。
たとえば。
「消える」のなかで、婚約者と兄がずっと電話でささやきあう「睦言」。
この言葉は初めて知った。いつか使おう。あやしい言葉だけど。

今度は、もっと現実的なお話の本を読んでみようと思います。

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はなうた。

眠る前、恋人が鼻歌で、
「ジングルベル」
を歌っていました。

春なのに。いいのか?それで。

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シティバンク。

短期にしろ、長期にしろ、海外へ行く際には、
シティバンクが重宝する。

その理由は3つある。

1つめは、海外のATMで、現地通貨で引き出せること。
つまり、もし、日本にいる家族に経済的SOSをお願いする場合には、
日本でつくったシティバンク口座に入金してもらえれば、
時差やトラブルはほとんどなく、送金手数料も安くすむのです。

けれど、もちろんデメリットもありますよ。
米ドル以外は、一度、米ドルに換算してからレートを計算するうえに、
どちらにしても、TTS(銀行の売値)に3%の手数料がかかる。
レートはあまりよくないね。
あと、キャッシュカードをATMに入れたときに、
スキミングにあったり、カードが出てこなくなったりするトラブルがあったり、
ATMを離れた隙に、強盗に襲われる可能性もなきにしもあらず。
(そのため、建物のなかに設置されているATMを使用した方がよいらしい。)

それでも、やはり、日本での預金を現地通貨で引き出せるのは便利。
メインで使うのは、トラベラーズチェックにするとしても、
サブ手段として、口座を持っている方が便利でしょう。

2つめは、トラベラーズチェックの発行手数料が無料になること。
これはかなり小さいですけれど。
ふつうは、購入総額の1%が手数料になるので、
10万円分のトラベラーズチェックを買えば、1000円おトク、ってことね。
トラベラーズチェックは、紛失・盗難にあったときでも、
再発行してもらえるので、安全性が高い。
そして、現金よりもレートがよいので、
実質的には1000円以上のメリットはあるでしょうけれど。

3つめは、海外送金のときに便利、ということ。

海外へお金を振り込むには、銀行か、郵便局に行きます。
手数料そのものは、郵便局がいちばん安くて、2500円。
シティバンクは4000円。
ふつうの銀行は、8000円くらいするらしい。
少額の送金ならば、手数料を重視したほうがいいのですが、
ちょっとまとまった金額、となると、手数料よりもだいじなものがあります。
それは、「為替レート」です。
それぞれの金融機関が、独自のレートを決めています。
郵便局や銀行は、TTSに大体3~4円くらいを上乗せしているようなのですが、
シティバンクはTTS+1円なので、送金手数料の差額は逆転します。
送金手数料の安さだけでなく、為替レートも考慮して、
送金方法を選択しなくてはなりません。

こんなふうに、何かと便利なシティバンクですが、
この銀行は、富裕層をターゲットに展開しているため、
わたしのようなお金のない人間には、サービスがよくない!

まず、毎月2100円の口座維持手数料がかかります。
日本円で50万円以上、もしくは、外貨で20万円以上の預金があれば、
手数料は無料になるのですが、そんな大金、あるわけないわ。
と思って調べているうちに、
シティバンクのゴールドカードを作り、
引き落とし口座をシティバンクの口座に指定すれば、
口座維持手数料がタダになることがわかった。
これは、わたしのような所得金額の少ない者でも作ることができ、
しかも、入会後に3万円利用すれば、初年度年会費が無料になるとのこと。
つまり、まったく無料でゴールドカードを持てるうえ、
シティバンクの口座維持手数料もタダになるのだ。

ちなみに、ゴールドカードを持っていると、
国内各地にある主要空港のラウンジを無料で使用できるのですよ。
ゴールデンウィークに使ってみようかとわくわく中です。

口座維持手数料をクリアした!と思ったら、窓口でやられました。
支店の対応がものすごくスノッブでいやなかんじ!
受付では、「口座を開きたい」って言ってるのに、何度も
「口座は必要ないから、ワールドキャッシュにしろ」という説明をされる。
金がない客には、口座は不要だって言いたいのか?
いらっとしたが、やっと口座開設の手続きに進むも、
これまた対応してくれた男性がやる気ゼロ。
たぶん、見下されていたんでしょうね、ますますいらいらさせられる。
だったら、「金持ち以外口座開設不可」って制限してくれればよかったのに。
もう二度とあそこには行かない。

そんなわけで、語学学校に大金を振り込んでしまった。
もう後戻りはできないね。

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東野圭吾 「変身」 

ものすごくシンプルなこのタイトルは、
この作品の主旨を非常にわかりやすく表現しています。
これまたおもしろくて、通勤時間の憂鬱を吹っ飛ばしてくれました。



ある日突然事件に巻き込まれ、脳を損傷してしまった主人公。
そこへ、世界ではじめての脳移植が実行されることになった。
だが、彼は、自分の性格が、徐々に変化していることに気づく。
本当の自分が消え、他人の脳に自分が支配されていく恐怖が、
彼を取り囲む人々のメモ、日記などを交えて描かれています。

そんなー、ありえないでしょー、
というような設定も、
ものすごく説得力のある展開になってしまうのは、
このひとの力量のすごさだ。
フィクションだとわかっているのだけれど、
どきどき、はらはらしてしまう。

自分が、自分の意志に反する行動をとってしまう、ということは、よくある。
本当はこうしたかったのに、と思っても、そうできなかったり。
でも、この作品で主人公が味わう感覚はそれどころではない。
趣味、信念、思考、などなど、
脳を通した自分のすべてが、別の人間のものに変化していくために、
生活や世界が、一変してしまうのだ。

変身、ということばをきくと、
見た目が劇的に変わることを想像するのだが、
たとえ、肉体的な変化がなかったにせよ、
中身が変わってしまったとしたら、
それは、肉体的変身以上の恐怖なのだろうと思った。

主人公は、移植された他人の脳に支配されていることを認識して、
それでも、必死に自分を守ろうと努力する。
そのときに発したセリフのなかに、忘れられないものがあった。

「生きているっていうのは、単に呼吸しているとか、
 心臓が動いてるってことじゃない。
 それは、足跡を残すってことなんだ。」

何のために生きているんだろう、ということを、
恐らくほとんどのひとが自問自答した経験があると思うのだけれど、
そういうことだったのか、と思った。
わたしたちは、それぞれのやり方で、自分の生きた証を残しているのだ。
それは、作品として、何かを残す、ということもそうだし、
自分が大切にしたいひとたちの心のなかに、思い出を刻むこともそうだ。
自分が生きた歴史は、確実に自分以外の場所に残る。
だからこそ、不本意なことはしたくない。
自分が心から望んだ足跡をつけなくてはならない。

今までにはない新しい視点から、
「生きる」
ということを考えさせられるすごい作品でした。

映画化もされているようですが、見たいような、見たくないような…。
この主人公の変貌ぶりを映画で表現するのはむずかしいだろうなー。
見た方、いらっしゃいましたら、感想をおしえてください。

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「スライディング・ドア」

グウィネス・パルトロウの映画のなかで、いちばんすきな作品。
前向きになろうとする主人公の姿に勇気付けられるからかな。



もしも、あのとき、ああだったら、いま、どうなっていたんだろう。

そういうふうに考えることは、日常茶飯事だ。
考えても仕方がないのだけれど、無意識にそう考えてしまう。

これは、そういうコンセプトをもとにした映画。
一本の地下鉄に乗れたときと、乗れなかったとき、
2つの物語が同時進行する。

この作品がおしいなーと思うのは、
主人公ヘレンの恋人が、ふたりともあまりかっこよくないこと!
(たぶん、前にHPでも書いたと思うけど。)
「ブリジット・ジョーンズの日記」みたいに、
ちゃんとかっこよいひとたちの間で揺れるなら、
女性の共感をもっと得られていたはずなのに。もったいない。

ただ、その惜しい部分を覆すほど、
グウィネス・パルトロウのショートヘアはものすごく似合っている。
わたしもショートにしたい衝動にかられた。
短いのって、かっこよくて、いいね。

幸い、わたしは浮気現場に遭遇したことはないのだけれど、
ああいうシーンに直面してしまったあとでも、
それまでの関係を元通りにすることって、可能なんだろうか。

わたしの場合なら、男がわたしのことを不安にさせた時点でアウトだ。
物語の途中、ロングヘアヘレンは、何度も恋人に
「浮気をしていない?」と尋ねていたが、
わたしなら、それを確かめる前に、もうすでに疑わしいので、
それだけで「サヨウナラ」だ。
浮気をするにしても、わたしに完全に隠せるならそれでいいけれど、
ちょっとでも不穏な動きをしたら、だめだ。
何がなんでもばれないように、細心の注意を払ってくれるなら、
それだけわたしの方がだいじなんだと納得できるから許せるのだが、
(っていうか、ばれてないんだから、許せるもなにもないんだけど)
中途半端にあやしいのは、全然かっこよくないから、だめ。

話は変わりますが、
わたしはジェリーの浮気相手、リディアの情熱が気に入りました。
あんなにアツい女になってみたいよ。
わたしのあこがれです。

こちらはレンタルではなく、購入したので、いつでもすきなときに見られる。
きっと何度も見るでしょう。
だって、こんなに安いんだもの、借りるよりもおトク。

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モヒート。

恋人といっしょに、ヘアサロンへ行った。

名古屋で、とてもすてきな美容師さんをみつけたので、
いつも2人同時に行くのだ。
迷惑極まりない客だ。

恋人は、パーマをかけ、
わたしはカットとトリートメントをしてもらった。

それにしても。
頭皮のマッサージって、どうしてあんなに気持ちがよいのだ。
わたしは夢見ごこちであったが、
恋人は完全に眠っていた模様。
終始、悪霊にとりつかれたような表情で、
さぞや美容師さんたちは気持ち悪かったことだろう。

せっかく髪をオサレに整えてもらったのに、
このまま帰るのはもったいない!
と2人とも思っていたようで、
近くにあったバーででちょっとだけお酒を飲むことに。

恋人は、シャンディガフを、
わたしは「マンゴーモヒート」という飲み物をオーダー。
おつまみには、生ハムを。

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モヒート、とは、なんぞや。
初めてきいたお酒の名前。

これは、キューバで飲まれるお酒で、
ラムをベースに、ライム、ソーダと、少量のお砂糖を加え、
すりつぶしたミントの葉を混ぜたもの。
作り方はそのお店によってさまざまらしく、
青汁のような見た目のものもあれば、
ふつうのソーダのような見た目のものもあるようです。
どちらにせよ、清涼感のあるカクテルなので、
これからの夏によいかもね。

わたしが飲んだのは、そのモヒートにマンゴーを加えたもので、
ほぼジュース。とても飲みやすい。
そういわれれば、やたらといっぱいミントが入ってるなーと思った。

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ちなみに、このお酒はヘミングウェイが好んでのんでいたことで、
有名になったのだそうです。
わたしもこれを飲めば、文才に恵まれるだろうか。

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さようなら、親知らず。

長期間日本を離れるにあたり、とっても大切なことは、
「身体を万全のコンディションに整えておく」
ということだ。
保険のきかない海外での診療は、べらぼうに高いうえ、
慣れない言語で、自分の病状を性格に訴えるのは、
なかなかむずかしいものだ。

というわけで。
数ヶ月前から、歯医者さんに通い始めた。
潜在的虫歯の治療、及び、親知らず除去のためだ。

わたしは、甘いものには目がないが、歯磨きはめんどうできらいだ。
しかも歯並びが悪い。
虫歯にとっては、ねぎしょったカモ同然だ。
2年ほど歯医者をさぼっていたら、見事に虫歯に侵略されていた。

さらに。
気になっていたのが、ちょっとだけ生えていた親知らずだ。
ほんのちょっぴりだけ生えていたのだが、
これが、たまにほっぺたの内側にぶつかる時期があって、
定期的に口の中が痛くなることがあったので、
抜くべきか、抜かざるべきか、相談してみた。
だって、親知らずって、抜くの大変だって、みんなが言うし、
痛いって言うしさー。
こわいんだもん。

歯医者さんは、かわいくて、さばさばした女のひと。
彼女の話によると、やはり、抜いた方がよいらしい。
なぜなら、親知らずはちょっぴりしか生えないので、
歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすいのだそうだ。
そして、ちょっぴりしか生えてない親知らずが虫歯にやられると、
途中で折れたりして、抜くのがもっとたいへんになる、ということだった。
幸い、わたしの親知らずさんたちは、素直にまっすぐ生えていて、
抜くのはそれほど困難でないが、虫歯にやられ始めている模様。

うーん。
抜いたら絶対痛いだろうけれど、
虫歯にやられてたいへんになったら、もっと痛いにちがいない…。

さんざん迷ったあげく、やはり、親知らずを抜いておくことにした。

親知らずを抜いた経験のあるひとは、割とたくさんいて、
いろんなひとに話をきいてみたのだが、
みな、声をそろえて
「いたいよー」
と言う。
やだーーー。いたいのはきらいだーー。
何が痛いかって、抜く行為そのものよりも、
抜いたあとがずきずきするのだそうだ。
うおーー。こわい。話をきいて、恐怖感が倍増してしまった。
好奇心の使い方をまちがってしまったよ。

とうとう親知らずとの戦い一戦目。
左下の歯茎に埋まっている親知らずを抜くのは、ちょっとした手術だ。
抜いたあと、糸で縫う。
初めて味わう、身体の一部を「縫合される」感触。
かなりスリリングな体験であった。

抜歯後は、毎食後に化膿どめを飲み、
うがい薬で口内を消毒しなくてはならない。
なかなか手間がかかる。
さらに、二日後に歯医者さんで消毒をしてもらい、
さらに一週間後くらいに抜糸をしてもらった。
親知らずを抜くのは、スケジュールに余裕があるときでなくてはならない。

治療そのものは、ぜんぜん痛みを感じないのだが、
リサーチしていた通り、その後はしくしくと痛む。
すごく痛いわけではないのだけれど、痛みが常につきまとう。
いらいらしたり、ぼんやりしたりして、仕事に集中できない。
さらに、口が開かなかった。
食べ物を食べる気も失せる。
完全に元の生活に戻るまでに1週間ほど要した。

さて。それから1ヵ月後。
いよいよ二戦目だ。
今度は、右上下の2本を一気に抜く。
こちらは、なかなかに育っていたためか、あっさりと抜けてしまい、
縫う必要もなく、痛みもほとんど感じなかった。
だが、経験値が増えた分、恐怖も増したのか、
うがいをするための紙コップを持つ手が、
アル中のごとくふるふると震えていて、
我ながらあまりのビビリ度に笑ってしまった。

結論としては、親知らずは抜いた方がよいが、
ある程度生えてきてから抜くのがおすすめ、ということだ。

何より、何年ものあいだずっと、
「抜かなきゃいけない、でもこわい」
と堂々巡りしていたことに決着をつけることができて、
精神的にとってもよかった。
これも1つのリフレッシュだわね。

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「嫌われ松子の一生」

いまさらながら、こちらを見ました。
記念すべきボニィちゃんの映画初出演作品。
もちろん、ボニィちゃんを見たくて借りてきました。



ストーリーにはほとんど期待していなかったのですが、
この映画のテーマが意外と深くって、
見たあとに、どーん、と落ちてしまいました。
ストーリーが悲惨で残酷な分、
演出やビジュアルをド派手にしたのは、
監督の意図らしいのですが、
うーん、なんだか、見ているものは
「置き去り」感を植えつけられたような気がするな。

タイトルのとおり、川尻松子という女性の一生を描いた物語。
とにかくだれかに愛されたくて、
なりふりかまわず尽くすのだけれど、どうしても不器用で空回りして、
その純粋な愛が、伝わらない。
とにかく壮絶な人生です。

松子の生きるエネルギーは、ただ「愛されたい」という単純で純粋な欲求。
病弱な妹のために、家族のなかに漂う暗くて重い雰囲気を背負った彼女は、
とにかく愛情に飢えていた。
たとえ、殴られても、罵られても、
松子にとっては、その男が「そばにいる」ということがだいじ。
だから、松子はいつもしあわせ。
これって、究極の「愛」だなー、と思うわけですが、
わたしには、そういう感覚が抜け落ちていて、
「相手がわたしをだいじにしてくれる」
ということが重要で、常に見返りを求めてしまうため、
松子のような一途な愛情に、一種のあこがれのようなものを抱いてしまった。

家族や、恋人や、友人たちの愛情は、
人間にとって、エネルギーの源。
これがなくては、ひとはだれも生きていけないのだ。

こんな深いストーリーが、ミュージカル仕立てで、どんどん進行していく。
展開があまりにも早く、まったくついていけないかんじだ。
ものすごく重たい心情が、明るい歌と踊りで表現され、
それは、なんだかとてもちぐはぐな印象を受け、戸惑う。
確かに、ふつうのドラマにしたら、重くて暗くて哀しいと思うけど、
あそこまでデフォルメされると、正直ついていけない。
ただ、ストーリーと音楽はものすごくマッチしていて、とてもよかった。
「LOVE IS BUBBLE」は、あのシーンを盛り上げるのにぴったりだった。
すばらしい。

ボニィちゃん、とってもすてきな役でしたね。
かわいいわ。
青髪にはびびったけど、でもすてきだった。
この映画からどんどん仕事の幅が広がったのもわかるわ。
ボニィちゃんの登場シーンがいちばんよかった。

あとは、黒沢あすか。
いろんなドラマや映画に出てるひとですけれど、
わたしはあのひとの顔を声がすき。
大人のおんなってかんじがするから。

そのほかにも、いろんな有名人がカメオ出演みたいにぴょろっと出てたけど、
あんまり印象に残りませんでした。

そして、中谷美紀。
まさか彼女がここまでやるなんて、だれも思ってなかったでしょう。
「女優魂」ですね。
迫力のある演技をしていました。見直しました。もっとすきになりました。
1つの役で、こんなにたくさんのキャラクターを求められるのは、
ほかにはないでしょうねー。
ただ、きれいすぎて、松子にはあってないと思いました。
あんなにきれいなひとが、こんな一生たどるわけないじゃないか。

ちなみに、彼女は中島哲也監督と激しくやりあっていたそうですが、
その様子がつづられた本が出版されています。
かなりおもしろいらしいです。すごく興味があります。
読んでみよう。


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平日の晩餐。

会社で、ひどく頭にきたことがあったので、
おきにいりのカフェで、クールダウンさせてから帰ることにした。

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飲み物がおいしいのも重要であるが、
そこには、すてきな大人たちがすてきな生活を推進する、
グローバルな大人雑誌がたくさん置いてあるのだ。

わたしよりももっとがんばっているであろうひとたちの記事を読み、
かっこいい写真たちを見ながら、
ふんふん、なるほどね、
と思っているうちに、あっという間に時間が流れ、
リセットまではいかないが、平常値に戻すことは、できた。

そんななか、いつもよりも早く仕事が終わった恋人から電話が。
彼も、会社でひどく頭にくる事件があったらしく、
「今日は外にごはんを食べに行こう」
と言う。
ならば、名古屋へ出てきて、美味しいものを食べましょう、
ということになった。

平日の夜、仕事帰りに、誰かとゆったりごはんを食べて帰る、
というのは、名古屋では初めてのことだ。
わたしはものすごくうかれていた。

どこに行こうか迷いつつ、ミッドランドスクエアへ。
いま名古屋で最も注目されているスポットだけれど、
初めて足を踏み入れた。
解放感があって、究極にラグジュアリーな空間。
ますますわたしはうかれてしまったが、
ひかれるレストランがなかったので、雰囲気だけをたのしんだ。

周囲には、仕事を終えてのびのびしたカップルや、女たちがいた。
わたしは毎日毎日その間を縫って、駅まで30分も歩き、
そこから電車に揺られ、さらにちゃりんこをこいで家に帰るだけだったが、
今日はちがう。
今日はわたしもそのへんのひとたちと同じように、
都会のOLらしいアフター6を過ごすのだ。
自分では全然気づいていなかったけれど、
ただ直帰するだけの日々に、物足りなさを感じていたらしい。
その日は、とても満ち足りた気分だった。

恋人と合流したあと、いつも行くお気に入りのごはんやさんへ。
仕事で疲れた身体に、おいしいお酒がしみこんで、
これ以上ないほどのしあわせ感だった。
やわらかな明かり、舌のうえでとろける肉、みずみずしいお魚、
何もかもが、わたしをうかれさせていた。
お酒とお料理の美味しさにうっとりしてたら、
仕事のことなんて吹っ飛んでいったし、
さっきまで考えてたいやなことに対する答えが出ていた。

恋人は有頂天ながらも、
「平日は、お店が空いてるし時間も少ないから、外食の方が効率的だね」
と冷静なことを言い、わたしは確かにそのとおりだと思ったので、
これからは、たまに、平日に豪華なごはんを食べることにしよう。
とてもいい気分転換になって、よかった。

0

「Hotel Butterfly」

金沢21世紀美術館へ行ったとき、
Hotel Butterfly」のプロダクトに出会った。
ちょうちょマニアのわたしにとっては、衝撃的な作品だった。
迷わずにしおりを購入した。

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もったいなくて、未開封のまま飾ってあるのだけれど、
実際に使うと、羽を広げて、立体的になり、
本のうえに、本当のちょうちょがとまっているように見えるのです。
「デザイン」にここまで心を動かされたのは、ひさしぶりでした。

デザインしているのは、D-BROSというデザインプロジェクト。
彼らのほかの作品も見ましたが、
どれもシンプルでありながら、あたたかみがあって、かわいいものばかり。
「ほしーいー」と思うものがたくさんありました。

もう時間がないのですけれど、18日まで、
この「Hotel Butterfly」のアイテムを
名古屋パルコのブックセンターリブロにて購入できるそうです。
あのとき、「もっといろいろ買えばよかったー」と思っていたので、
これを機会に、また購入してこようと思います。

2

20000まで、あとすこし。

気がついたら、アクセスカウンタが19000を突破していました。
これはユニークアクセスを数えてるので、なかなかすごいですよ。
何事にもあきっぽいわたしが、
ここまでがんばっているのはブログだけなので、
こうやって皆様に見ていただけるとありがたいです。

あと1000で、20000。
これからもがんばりますので、またみにきてください。

ナルシストなもので、たまに自分のブログを長時間読み返したりしてます。
自分で自分の書いたことに笑ってたりして、
「けっこうおもしろいじゃないか」
などと思ってたんですが、
いやいや、まだまだ。うぬぼれすぎでした。
もっともっとおもしろいブログみつけました。

それは、若槻千夏のブログ

タイトルがすごいです。
「マーボー豆腐は飲み物です」だって。
わけがわからなすぎて、逆にかっこいいよね。
こういうシュールなのに弱い。
今年から始めたばかりの、まだあたらしいブログのようなのですが、
今日、全部読みたおしてしまいました。
おもしろいです。とっても。
もともと、若槻千夏の見た目と声はすきだったんだけど、
ここを見て、もっとすきになりました。

絶対に忙しいはずなのに、料理とか、そうじとか、ちゃんとやってて、
服や小物の手作りやリメイクもできて、
それぞれのアイディアが斬新で、とってもすてきで、
毎日を「すべてがたのしい!」と断言している。
あー、このひとは、やっぱり才能のあるひとなんだなー、と思ってしまった。
かわいくて、おもしろくて、センスがいいなんて、
わたしのほしいものをすべて兼ね備えているではないか。
これからもたまにのぞいて、刺激をもらうことにしよう。

早速刺激をうけたので、
いまからお部屋をそうじしたいと思います。
よし。

2

林 真理子 「聖家族のランチ」

すてきな装丁と、すてきなタイトルにひかれて、手にとってみた。
左は単行本、右は文庫。

  

きっと、すてきな家族の物語にちがいない、と思ってました。
でも。

…まちがえたー。

ものすごくブラックな物語です。
幸せに見える家族の内側を、皮肉たっぷりに描いたストーリー。
途中で挫折しそうになりましたが、
なんとかがんばって最後まで読みました。
物語としては、度肝を抜く設定で、非常におもしろかったです。
それに、読んだことで得られたものはたくさんありましたが、
きっと、2度目は、読めないと思うな…。

料理研究家のユリ子は、本や雑誌などで人気上昇中。
夫の達也は銀行員。
娘は母のアシスタントで、息子は名門高校に入学。
どこからどう見ても、幸せにしか見えない家族の各々の心情は、
ものすごく暗い闇だった。

途中までは、本当におもしろくって、
時間を忘れるくらいに夢中になってしまいました。
やっぱりこういうジャンルについては、このひとはうまいなー
と思ってしまいました。

いちばん印象的だったのは、息子が新興宗教にはまるエピソード。
「宗教にひっかかるなんて、みんな心が弱いのよ。
 わたしは絶対に大丈夫だもんねー」
と思っていたんですが。
息子がだんだんのめりこんでいく様子を読んで、
他人事とは思えなくなってしまいました。
「宗教」や「信仰」は、純粋で切実な気持ちの結晶だから、
強大なパワーを持っている。
笑ってすませられない現実であることに、改めて恐怖を感じました。

この物語を読むにあたり、ラストは非常に重要なので、
まだ読んでいないけれど、すこしでも興味がある方は、
この先を読み進まないことをおすすめします。
ネタバレになってしまいますからね。

この作品のラストは衝撃的です。
びっくりしました。はー。
写真とか、絵じゃないので、それほどリアルではないんですが、
わたしにはグロすぎました。
文字を見ているだけで、どうしても想像力が働いてしまうので、
気持ち悪くて仕方がありませんでした。うえー。
なんか、ここまで書いてあると、笑えません。ひきます。
まあ、ああいう緊急事態になったら、
そんなことも言ってられないんでしょうけれど。

そして、最後の最後がわかりにくい。
結局、どうなったの?
なんでそうなったの?
という疑問を読み手に残したまま、ぷっつりと文章がとぎれてしまった。
いろんなパターンを想像できるとしても、
うーん、ちょっと納得がいかないかな。

あの結末こそ、彼女のセンスが発揮された部分なのかもしれませんが、
うーん、あの気持ち悪さはきびしい。残念。
わたしがもっと、そういうのに強かったら、
ものすごくたのしめた作品だったとおもうんですけれどねー。

古本屋さんにずらりと並んでいるわけがわかったような気がした。
きっと、みんなおもしろくて読んじゃったけど、
気持ち悪くて手放したんじゃないかしらー。
でも、ほとぼりが冷めたら、また読みたくなるかもしれないので、
もうちょっと手元に置いておくことにします。

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2

オムライスに。

今日のばんごはんは、オムライスと、ほうれん草のサラダ。

ごはんは、コンソメと塩こしょうで味付けして、
その上に、ふわっと半熟たまごをのせる。
ほうれん草は水にさらしてぱりっとさせて、
かりかりに炒めたベーコンとコーンをちりばめる。
どちらも見るからにおいしそうではないか。

「いただきまーす」
と言いながら、黄金色のたまごにケチャップをどっさりかけるわたしの横で、
恋人は、
「おれ、マヨネーズかけてもいい?」
と言い出した。

なんだって?!
オムライスに、マヨネーズ!?
それって、なに?グローバルスタンダード??
ケチャップとマヨネーズの三度はなれたハーモニー??

まあ、食べ物の好みはひとそれぞれ。
明らかに妙ちきりんな組み合わせであったが、
そこまで恋人をコントロールできる権利は、わたしにはない。
冷蔵庫からマヨネーズを取り出し、恋人に手渡す。

食後、オムライスケチャップアンドマヨの味を確認してみた。

「…うん、まあ、べつに、ふつう。
 可もなく不可もなくってかんじだな」

え。おいしいわけじゃないの?
じゃあ、オムライスにマヨネーズをかける必要はなかったってこと?

「うん。まちがいなく必要ないね。」

なんと、今回が初めての挑戦だったらしい。
なんか、ふつうに「マヨネーズ」っていうから、常習犯だと思ってたのに、
お前さん、いつもオムライスにマヨネーズをかけてるわけじゃないのかい。
じゃあ、なんで今日はマヨネーズをかけみようと思ったの、
ときくと、

「冒険。」

と言った。
恋人にとっては、日々の食卓も摩訶不思議アドベンチャーだ。
すごいね。わくわくだね。
そうか、恋人は冒険家だったのか。
どうりでいつも言動が危険すぎるわけだ。
そりゃ、わたしもついていけないよ。
などと、妙に納得してしまった。

そういうわけで、オムライスにマヨネーズをかけるのはやめましょう。

3

天才とは、こういうひとのことなのね。

ちょっと古いネタではありますが、すごいものを発見しました。
Bianca Ryanという11歳の女の子のオーディションの映像です。
今日、このブログに来たからには、
↓のリンクをクリックして見てくださいな。

http://www.youtube.com/watch?v=jcOOOebe7fs

もう一度言いますが、彼女は、11歳です。
わたしはこれを3回リピートして見たし、見れば見るほど鳥肌が立ちました。
高音の部分で、ときどき、若干こどもらしい声になるものの、
声量といい、歌い方といい、パフォーマンスといい、
ベテランシンガーにも引けをとらない貫禄だ。
審査員が一様に
「信じられない。こんなのは初めてきいた」
というのもわかる。
「Unbelievable」という単語は、こういうふうに使うんですよ、
というお手本みたいなセリフでしたね。

どうしたらこんなふうに歌えるのかしら。
歌ってるあいだ、彼女は完全に大人の顔をしていたもんね。
11歳の女の子がこんなふうに歌えてしまうなんて、恐ろしいよ。

絢香が出てきたときも、その歌のうまさに驚きましたが、
この子は、もう、何がなんだかわからないくらいにうまい。
世界って広いんだ、というあたりまえのことと、
天才って、フィクションの世界だけじゃなく、
本当に存在するんだってことを実感しました。
世の中って、ものすごく広い。

残念ながら、日本でのCDの発売はまだありませんが、
アメリカでは昨年アルバムが発売されています。



どんなアーティストに成長していくのか、将来がたのしみです。

6

田辺聖子 「ジョゼと虎と魚たち」

ミクシィの江國香織のコミュニティで、
「江國作品以外は、どんな本を読んでいますか?」
というトピックをみつけた。
その中で、何度も上がっていたのが、この「ジョゼと虎と魚たち」。
ちょうど、映画もすてきそうだったので、読んでみることにした。
(映画はまだ見ていないのですが。)
初めて読む田辺聖子の本。



超ベテラン作家さん(1928年生まれ)の本なので、
どうかしらね、と思いながら読んでみたら、
短編集ということもあってか、とても読みやすかった。
それぞれの短編のタイトルのつけ方が、とてもすてきだと思った。

このなかで、「うすうす知ってた」という物語には、ちょっとびくっとした。
若い女性にありがちな妄想体質を描いたお話なのだが、
だれでも、深層心理でこういうようなことを思っているのではないかしら。
自分の心のなかだけでの自分勝手な妄想、葛藤、こだわり。
わたしたちは、みな、それがおかしなことだとわかっているのに、
止めることをできない。
それを垣間見られたような気分になって、ちょっとどきっとした。

そして、「恋の棺」。
すごくすてきな響きだ、と思った。
この物語のなかで、主人公は「二重人格」だと別れた夫になじられるが、
女はみな、二重人格の生き物なのだとわたしは思う。
わたしは二重どころではなく、三重くらいあるかもしれないとも思う。
自分で自分を把握しきれないし、
それぞれの状況に合わせてちがう自分がいる。
そして、それぞれの人格をうまくコントロールできるかどうかが、
女としての魅力に比例しているのかもしれない、と考えたりした。

表題作の「ジョゼと虎と魚たち」では、
ジョゼの独特の感性に納得した。
これについては、書くとネタバレになってしまうので、
ぜひこの本を読んでみてくださいな。
ちなみに映画のHPを見てみると、写真がとてもきれいでした。
しかも、音楽はくるりが担当しているみたいです。
きっと、すてきな作品なのだろうと思うので、
今度はビデオを借りてきて、見てみようと思います。

田辺聖子、あまりにも多くの著作があるために、
つぎはどれを読んだらいいのか、迷ってしまいますが、
また読んでみようと思いました。

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2

ダンディよりも、ワイルドに。

恋人といっしょに、ちゃりんこを30分ほどこいで、最寄のホームセンターへ。

わたしたちの住む街は、ものすごく田舎で、
どこもかしこも畑と田んぼだらけだ。
「のどかだなー」と思いながら、せっせとペダルを踏んでいると、
畑のど真ん中に、「男のエステ ダンディハウス」という看板を発見した。

恐らく、畑を一生懸命耕しているひとたちは、
エステでのダンディズムは望むところでないのではないか。
という話をしながらも、
わたしと恋人は、畑の中をちゃりんこで駆け抜ける。

わたしは恋人に、
「やっぱりさー、男って、ダンディになりたいわけ?」
ときくと、彼は、
「いや、おれはダンディにならなくてもいいから、
 ワイルドになりたいね」
と言う。
現時点で、ある意味きみはワイルドだと思うんだけどな。

「ワイルド、ってどんなの?」
ときいてみると、
「えーとねー、どこでも、何があっても、おれ、生きていける、みたいな。」
あー、その驚異的なほどの物事への執着のなさと、
それだけの天然力があれば、どこでも生きていけると思うよ。
と言うと、彼はさらに続けた。

「いや、たとえばさ、道に生えてる草とかもね、
 これは食べれるっていうのがわかったりとか。」

ワイルド、って、そういうこと?
野生化したいってことなのか?

全然わからないので、わたしはさらに追及した。
「じゃあさ、ワイルドな男になるには、いま、何が足りないと思う?」
ときくと、彼はこう即答した。

「体毛!!」

なに、きみ、野獣目指してるの。

っていうか、もうすでに彼は全身の毛が濃くて、
ヒゲなんて、朝剃っても夕方には育ってるし、
胸毛もパイ毛も腹毛も生えてるし、
「俺の毛、全身つながってるさー」
っていうのが彼の自慢だったのに、さらに体毛が欲しいのか。

「ちなみにどこの部分がほしいの?」
ときくと、恋人は真剣に困っていたが、
「胸毛」
と言った。
すでに生えてるのに、まだ足りないの?
日本人なのに、胸毛が生えてるって、貴重だよ?
確かに、胸毛のある男はワイルドかもしれない。
だが、毛の前に、それが似合うほどの厚い胸板が必要だと思います。

ちなみに、わたしはどっちかっていうと、
ワイルドな男よりもダンディな男のほうがすきです。
最初から、かみあってないってことなのね、わたしたち。

4

「さくらん」を見た。

もう2週間も前のことになるのだが、
何ヶ月も前からたのしみにしていた「さくらん」を見に行った。

女性による、女性のための映画!
みたいなかんじで宣伝されていたので、
映画館も、女性客であふれていた。

結論から言うと、わたしが想像していたような映画ではなかったな。
映像は、期待通り、ものすごい蜷川ワールドだったので、
そのきれいさについては、満足。
金魚たちも効果的に使われていました。
ただ、ストーリーについては、納得いかない部分もあるし、
見ていて、途中からちょっと疲れてしまった。

だって、エロシーンが多いんだもの!

吉原の遊郭が舞台なので、
まあ、そういうシーンが多々あるだろうことは予想はついてましたが、
女性の視点から作りこまれているためなのか、
それとも、セットや衣装などのせいもあるのか、
「濃厚。。。」という印象を受けました。
エロに抵抗があるわけではありませんが、
まさかここまで見せるとは思っていなかったので、びっくりしました。
(男性からみると、そうでもないのかもしれませんが)

これは、こどもには見せられませんねー。
あと、親子で見るのも、ちょっと辛いかもしれませんねー。
そして、付き合ってまだ日の浅いカップルには、おすすめできません。
ちょっと気まずくなっちゃうかもしれません。
逆に、ちょっとマンネリになったカップルには、
刺激になっていいかもしれないですけれど。

今日はネタバレになる部分があるので、
これから見に行く予定の方は、ここから先を読まないことをおすすめします。

わたしは原作を読まずに映画を見に行ったので、
それほどストーリーにギャップは感じませんでしたが、
土屋アンナは、きよ葉には合わなかったのでは、と思いました。
ハーフで、純日本顔ではないので、
かつらと着物がちょっと浮いていたように思ったし、
ハスキーな声音には、花魁の色気を感じられなかったように思います。
でも、あのからみつくような視線と、圧倒的存在感は、すてきでした。
恐らく、最初に、菅野美穂が演じる艶っぽい花魁が出てきたために、
無意識に彼女と比較してしまったのでしょうね。

その菅野美穂、そして、木村佳乃。
あんなにがんばるとは思いませんでした。
やはり、女性の視点で作られただけあって、やらしかったですねー。
ふたりとも、ドラマなどでは、割と清純派な役を演じていたように思うので、
きっと、この映画には「体当たり」なかんじで挑んだのでしょう。

菅野美穂は、花魁にしては地味なんじゃない?
と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
この映画のなかで、いちばん印象的な女性でした。
まあ、それはエロシーンの衝撃もあったからかもしれませんが、
いちばんいい役どころだったのではないかしら。
女性の背中からおしりにかけてのラインが、
あんなに美しいものだったなんて!

木村佳乃は、ただひらすらに痛々しかったです。
わたしはあの程度のシーンでも、鳥肌が立ちました。
すごくきれい、というわけでもなく、色気がある、というわけでもなく、
微妙でしたが、いちばん女の本質をさらけだしていたかもしれません。

あと、わたしは美波がすきだったので、
彼女がいろいろ出てきたときは、ちょっとうれしかったです。
かわいかったですねー。
衣装もキャラクターもぴったりでした。

全編通して、お花がたくさん使われていて、
それが映画全体をとにかく華やかに見せていました。
いつでも、どこにでも、たっぷりのお花。
クライマックスの花は、天国かと思うほどにとにかくきれいでした。
ほんとうにあんな景色の場所があるんですね。
わたしも犬のようにかけまわりたいです。

全体を通して、とても気になったのは、椎名林檎の音楽。
わたしが彼女をあまりすきではないこともあるかもしれませんが、
歌入りの曲が多く使われていたし、音のつくりが派手だったこともあって、
うるさく感じることが多かったです。
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット」
を見た後だからかもしれませんが、
音楽が前面に押し出されすぎていた感は否めません。

全体的には、一回目の作品なのに、すばらしい、蜷川実花。
と、思いました。
もともと強い個性を持ったひとではありましたが、
ちゃんと映画全体にその極彩色があふれていて、
彼女でなければつくることのできない作品だったと思います。
きっと二作目も期待されているはずなので、
ゆっくりとそのときがくるのを待っていようと思います。

2

おかんの小包。

親は、わが子がいくつになっても、
どうしても心配せずにはいられないもの。
うちのおかんと、恋人のおかんが、
交互に北海道のいろいろな食べ物を送ってくれる。

そして、わたしのおかんと、恋人のおかんが送るものは、
徹底的にジャンルがばらばらで、
それぞれの内容がバッティングすることは、決して、ない。

恋人のおかんは、たらこ、いくらや、ほっけ、たこなどの
海の幸をたっぷり、どっさり。
そして、わたしに気を使ってくれて、スイーツも送ってくれる。

うちのおかんは、レトルトカレーや、米、くだもの、
そして、そば、そうめん、らーめんなどの麺類とパスタソース。
手軽に満腹になる炭水化物がメインだ。
あと、帯広の六花亭のおやつね。

そういうふうに食べ物の嗜好がまったく異なった家庭空間で育ったのに、
いま、こうしてわたしと恋人が同じものを食べている、ということは、
なかなかに興味深いことであるなあ、と思う。
また、恋人のおかんが、ちゃんとわたしのことも考慮してくれた
ラインナップになっているのにひきかえ、
うちのおかんは、恋人の好みはまるで無視だ。
その温度差もなかなかにおもしろい。

さて。
うちのおかんは、いつもなかなかにセンスのあるものを送ってくれる。
ここで言う「センスのよいもの」とは、
「これは、いつ、どうやって食べればよいのだろう」
と困ってしまうようなものだ。
前回は、かんづめの焼き鳥と牛肉で、どう食すべきかわからず、
まだキッチンの棚に押し込まれている。

が、今回は、それを上回る食べ物が混入していた。
それは、ホワイトチョコをかけた「柿の種」だ。

ホワイトチョコ柿の種

ふつうのチョコレートがかかった柿の種でさえ、
なんとなく食べる気になれないのに、
さらにこっくりとしたホワイトチョコレートがかかっているなんて。
わたしはその袋をつまみあげて、しばし硬直した。

ホワイトチョコレートは、甘い。
でも柿の種は、ちょっと辛い。
ホワイトチョコレートは、洋菓子。
でも、柿の種は、日本のおやつ。
これが口の中でミックスされたら、ちょっとした戦になるのではなかろうか。

全然気が進まなかったが、その袋を見た瞬間に、
「これはブログのネタとして、みなさまにお知らせしたいなあ」
と思ってしまったので、
その味の感想も伝えなくてはならぬと思い、勇気をふりしぼって開封した。

これが、意外といける。おいしい。はまる。とまらなくなるのだ。

ホワイトチョコレートの甘みと柿の種のぴりりとした辛さが中和され、
複雑ながらもマイルドな味わい。
お酒を飲んでいるときは、甘いものとしょっぱいものと、
両方のおつまみがほしくなるのだが、
これは、1つで一石二鳥、というわけですね。

なんとなく、
「柿の種にチョコかけたのが流行ってるから、
 いろんな味でつくってしまえー」
というような勢いも感じられるし、
パッケージの素朴さもおもしろいし、
わたし的に、非常に気に入った一品です。

ちなみに、カフェオレ味の柿の種もあります。
柿の種にカフェオレ…。
興味はあるけれど、試すには、ちょっとばかり勇気が必要だな。

2

朝は、いつも新しいはじまり。

こんなわたしでも、
いろんな本を読み、
いろんな映画を見て、
いろんな経験をしてきたつもりなので、
理想のおとな、理想の女は、これだ!
というものに出会い、
その想像図はできているのだけれど、
いっこうにそこに近づくことができないでいる。

朝、目が覚めてカーテンを開ける瞬間や、
お家を出て、天気がよいなー、と感じた瞬間、
ちゃりんこで風をきりながら、春の匂いを感じる瞬間などには、
「今日からわたしは、すてきな大人になるぞー」
と思いながら会社へ向かうのだが、
いざ、仕事をしてみると、全然そこに近づけないでいる自分がいるのだ。
毎日毎日、新しい自分への決意と、
相変わらずくだらない自分への失望のくりかえしだ。

少しでも、なりたい自分に近づくために、イギリスに行くことにしたんだ、
とおもうのだけれど、
前は、もっとすこしづつ、日々成長していたような気がするんだけどな。
いまは、自分の成長をまったく感じられなくなってしまった。
大人になるって、こういうことなんだろうか。

それでも、きっとわたしは朝になったら、
「今日からは、あたらしいわたしで、
 今日からはすてきなおとなになるの」
という決意をすることをやめられず、
思い通りに動けない自分にいらいらする。
このままじゃ、理想の自分になるまで、何十年かかるかわかんないな。

2

1日で3発。

今日も残業。家に着くのは23時を軽く過ぎる。
でも、恋人は非常に有能なので、
駅までちゃりんこでお迎えに来てくれ、
洗濯をしてくれ、
ばんごはんを作ってくれている。
しかも、きんぴらごぼう、とか、ほうれんそうのおひたし、とか
ちゃんとしたものを作ってくれる。
はー、ありがたい。
わたしは「よくやった」とほめちぎり、ビールを買い与えるのだ。

さて。
わたしは大体22時を過ぎると、
仕事を放棄して帰ってもいいことになっている。
わたしを使ってくれているひとは、女性にとてもやさしく、
「暗くて危ないから、仕事よりも時間優先で」
と言ってくれる。
彼らはいつも、わたしよりももっと、もっと長時間仕事をしているのに。
恐らく、睡眠時間はほぼないに等しいのではないだろうか。

そんな状態で働いていると、さすがにだんだん壊れてくる。
大体、えらいひとたちが帰り、21時を過ぎると、
みな、「自由」なかんじになってくる。

最後に残った2名の男性社員が、わたしの横で談笑をしていた。
ふつうの話のときには、内容がきこえないほど集中していたのだが、
その集中力を、
「プゥ」
という音が遮った。さらに、ひとりが
「あ、油断しておなら出ちゃった」
と言った。
わたしはそういう素朴な行為に弱いので、笑いのどつぼにはまってしまった。

やっと笑いがおさまった矢先、今度はもうひとりがおならをした。
「あ。おならしちゃった」と、そのひとも言った。
「こいつもかー!」と思って、2度目はさほどおもしろくなかった。
職場で、2度も、おならをかけられるなんて、非常にレアな体験をした。

別に、宣言する必要もないのに、
どうしておならをすると皆言い訳をするのだろうか、
などということを考えながら帰ってきて、恋人と合流し、
恋人の後について坂道をのぼっていたら、
「ぷぅー」
という音がして、
「やべー、坂登ろうとして力んだら屁が出た」
と、恋人がおならの言い訳をした。

なんと、わたしは1日に3回も、至近距離でおならをかけられたのだ。
なんだろう。わたしのカラダがおならを引き寄せているのだろうか。
これは、
「明日からいいことあるよ」
というお告げなんだろうか。
いや、そんなわきゃないな。

2

花曇りの日曜に、桜満開。

今週は、かぜをひいて、なかなかに苦しかったものの、
なかなかに充実した一週間。

いつもよりもたくさんお仕事をもらえ、
2日連続で飲みに行き、
バリバリOLっぽい日々を過ごした。

今週末は、お花見に行こうと思っていたのだけれど、
もりだくさんな週末で、そんな余裕がなく、
天気も悪かったので、遠出する気になれなかった。
朝、モスバーガーでブランチをいただいた帰り道、
近所の小学校で桜を愛でる。

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日本全国、老若男女が心待ちにする春の宴「お花見」。

日本人は、どうしてこんなに桜がすきなのかしら。
淡い色合いが、うきうきした春にぴったりだから?
咲いている期間が短いから?
ひらひらとはかなく散っていくから?

桜をきれいだ、と思い、四季の移ろいを味わうのは、
美しい心の象徴であるような気がする。

来週、もしまだ桜が散っていなかったら、
五条川へおさんぽに行ってみよう。

4

さびしいへそのごま。

ある晩、恋人が、
「ねーねー、うさぎって、さみしいと死んじゃうって、ほんと?」
という質問を投げかけてきた。

ほんとかどうかわからないけど、
「ひとつ屋根の下」で小雪(のりぴー)が言ってたね。そんなこと。

実は、わたしのHNも、そこからきていて、
ちょうど大失恋したときにHNをつけなくてはならなくて、
さみしいことをアピールしようとして、「うさぎ」にした。
そのときは、こんなにも長いこと使うなんて、思ってもみなかったけど。

とにかく。
うさぎがさみしくて死んでしまうのかどうかは、わからなかったので、
「さー、どうかしらねー」
と流すしかなかった。

何気なく
「あなたもさみしいと死んじゃうの?」
ときいてみたところ、あまりにも予想外な答えがかえってきた。

「おれも、さみしいと死んじゃうよ。
 おへそからいっぱいごまが出て、死んじゃうんだからねー」

と、言った。
わたしの脳内には、おへそから勢いよく飛び出す、
無数のへそのごまが描き出された。

きもいし、こわいし、意味わかんない。

それはどういう意味なのかと問いただしたところ、
特に意味はないらしく、
「うさぎには負けねーぞ、と思って、へそのごま出そうと思ったの」
というわけのわからないことを言っていた。
へそのごまで、しかもうさぎと勝負をしようとする奴は、
きっと世界中で、わたしの恋人くらいしか見当たらないだろう。
そう思えば、貴重だな。さすが、わたしの天然記念物だな。

うさぎには、へそのごまはあるんだろうか。

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