セレブとの遭遇。
いま、帯広では、世界的なイベントが行われておりまして。
この小さな街に、世界中から人々が集まってきています。
こないだいつもの店に飲みに行ったら、
なんと、そのイベントの主役たちがやってきた。
ヨーロッパ各国から集まった15人くらいの集団により、
その場は一気に外国になった。
わたしはその分野について、まったくの無知であるため、
どんなにすごいひとなのか、よくわからなかったのだけれど、
彼らが、1つのレースで億単位の賞金を手にするということをきいて、
ひとりで色めきたった。
うおー、すげーぜー。セレブだぜー。
わたしはフランス人のおっさんにからまれた。
彼はパリの凱旋門のそばに住んでいると言っていた。
「わたしはフランスに行きたいんだよー」
というと、彼は、フランス語なまりの英語で
「フランスの男はいいぞー。試してみるべきだ」
というようなことを繰り返し言っていた。
そして、わたしのそばにいた夫婦が肩のマッサージをしているのを見て、
「フランス式のマッサージはいいぞー。
おれは○○ホテルに泊まっているから、フランス式マッサージをしてやる」
と言っていた。何度も何度も言っていた。
フランス人って、こんななの…?
ちょっとフランスが恐くなった。
ちなみに、セレブなので、
「やっぱりスイートルームに泊まってるの?」
と聞くと、そうだ、と言っていた。
「月曜までいるから、ぜひ来い」
と言っていた。
1週間もスイートルームで過ごすのかあ。。。
スイートルームに興味はあるが、おっさんには興味はない。
気がつくと、みんなどこかへちらばってしまい、
わたしはひとり、取り残された。
わたしはとても悲しくなった。
だって、わたしは彼らに提供できるような話題を持ち合わせているわけでもなく、
かといって、彼らが思わず話したくなるような質問をすることもできなかったのだ。
英語力よりも、もっと根本的な問題に気づいてしまった。
わたしに足りないのは、語学力よりもコミュニケーション能力であり、
それは英語を勉強することよりも難しい。
今日は、いよいよそのイベントが始まる日。
ものすごい人だった。
カメラを手にしたマニアやら、家族連れやら、カップルやらが集結し、
異様な雰囲気だった。
いっしょに行ったひとと、
「これって、そんなにすごいイベントなんですか??」
と話していると、そばにいたおぢさんたちが、
「君は、ほんとうに何もしらないんだねえ」
と、このイベントのすごさをおしえてくれた。
ふーん。なかなかすごいものなのですね。
わたしの街は、「とにかく盛り下がっている」と評判だが、
そんなこたーないじゃないか。
やればできるじゃないか。
こういう世界的イベントを目の前でみることができて、とてもよかったなあ。