ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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オリジナル ラヴ  「ムーンストーン」

歩いて通勤するとき、
わたしはいつも音楽をきいています。
超低血圧のわたしにとっては、
仕事モードに切り替えるために、
朝の音楽はすごく重要。

と、いうわけで、
今はオリジナルラヴの「ムーンストーン」というアルバムを聞いています。
オリジナルラヴ、すっごくすきで、いろんなアルバム持ってるんですが、
これは別格。すごいアルバムです。
とはいうものの、HIROKIさんに音源をいただいたので、
わたしもアルバム持ってるわけではないんですけど。

ムーンストーン

なんか、音楽にここまで圧倒される、というか、
聴かせられる、というか、
こんなふうに感じるアルバムは、めったに出会えないですよ。
田島貴男氏、すばらしすぎます。
音楽の幅や、世界が、とっても広くて豊かで深い。
久々に音楽を聴いて、「がつーん」ときましたー。

JAZZの要素がふんだんに使われているので、
ジャズをすきじゃないひとにとっては、
それほどでもないかもしれませんし、
音楽好きでなければ、むずかしいかもしれませんね。
夏にぴったりなので、これからの季節におすすめですよ。

というわけで、朝は田島氏のおかげで爽快です。

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うまれたて。

生まれたてのこどもに会いに行った。

b0039543_2343890.jpg みてみてーー。
 かわいいでしょーーう。
 わたしのこどもじゃないけど。
 とにかくかわいくって、
 病院にも関わらず、
 きゃあきゃあはしゃいでしまいました。
 こんなにちっちゃいのに、
 友人にそっくりなのがこわい。
b0039543_235415.jpgこの子ね、
指がとっても長いんです。
全然赤ちゃんらしくない美しい手をしてます。
そして、泣き声が男らしい。
まだ生まれて3日目なのに、
いい声で泣いてた。

友人は、超安産だったらしくて一安心。
それでもやっぱり、産むときはいたかったって言ってた。
こ、こわい…。

それにしても、友人は落ち着いていて、かっこよかった。
母になるって、かっこいいことなのだなーと思った。

赤ちゃんを抱いている姿を見て、とても不思議な気分になった。
小さい頃からのおともだちが、車を運転するようになったとき、
すごく不思議な感じがしたんだけど、
それと同じようなかんじ。

とにかく、赤ちゃんがとてもかわいくって、なんかわかんないけど、
「がんばるぞーー」
と、やる気が出た。

わたしもこの子みたいに、がんばって生きていきます。

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富良野&美瑛の絶景ドライビン。

恋人とともに、富良野と美瑛と旭川に行ってきた。
わたしが、とても美瑛に行きたかったからだ。

それはわたしが偏頭痛を患うようになり、脳神経外科へかかったときのこと、
待合室で、とある写真集に出会った。
それは、前田真三というひとの美瑛の丘を写した写真集であった。
あまりにすてきな風景に感動した。
それ以来、ずっと美瑛に行ってみたいと思っていたのだ。

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美瑛は、カメラマンにとって、非常に魅力的な街です。
なだらかな丘陵が描き出す、広大なパッチワークの大地は、
見るものを魅了します。すごく、すごく美しいのです。
まさに、北海道の象徴とも言うべきところです。
心が洗われるような景色がずーーぅっと広がっています。

b0039543_23302887.jpg最初にわたしたちが向かったのは、
その写真集を撮影した
前田真三氏の写真館
「拓真館」です。
小学校を改築した写真館には、
美しい写真で飾られていました。
自然は、こんなに美しいものだったんだ、と改めて実感。
となりの庭には、小さなお花畑があり、建物の後ろには、
美瑛の美しい丘陵が広がっていました。

その後は、CMで使われたという木々たちをながめるため、街中をぐるぐる。
車のCMやら、たばこのCMやらに使われた風景が、観光地になっているんです。

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この木は、たばこのCMに使われていたそうです。
木のたもとで家族がたわむれていて、ほほえましい光景でした。

さんざん自然を満喫した後は、
北海道第2の都市、旭川でショッピング。
駅前にひろーい遊歩道があり、
そこがショッピングゾーンになっているのです。
ここでは、大道芸人フェスティバルが開かれており、
至るところで大道芸が繰り広げられていた。
b0039543_23411169.jpg特にすてきだったのが、このおぢさん。
背中にたいことシンバルを背負い、
ひとりでバンド演奏をするのです!
このおぢさん、日本語ぺらぺらで、
トークはおもしろいし、
パフォーマンスは本格的だし、
まさに、「エンターテイナー」と呼ぶにふさわしい
すばらしいひとでした。

そして、もうひとり、すばらしいひとに出会いました。
出会いはSUPER HAKKAでわたしが花柄のTシャツに心を奪われていたとき。
さりげなく声をかけてくれたのが、その店員さんでした。
しつこすぎず、的確なおすすめ、そして、すごくフレンドリー。
わたしはそのひとの接客に引き込まれてしまいました。
もう、とにかく、スーパーハイテンション。
思わずおすすめを買わずにいられないほど、おねーさんはおもしろかった!!
おねーさんのマシンガントーク、わたしと恋人は腹を抱えて笑った。
恋人も
「こんなにたのしいお買い物は初めてだー」
と言っており、このおねーさんに会うために旭川へきたんだなあ、
と2人で納得した。
旭川のSUPER HAKKAはすごいです。
おねーさんにまた会いたいなあ。

さて、次の日。
今度は富良野へ向かう。
道すがら、ラベンダーが見られるかなあ、と思っていましたが、
今年は寒かったせいか、まっっったく咲いておらず、全滅。ぎゃふん。

まずは、上富良野町にある、後藤純男美術館へ。
日本風景画の巨匠で、迫力満点の大きな風景画が有名です。
数年前、札幌の美術館でこのひとの絵を見て感激し、
美術館に通うようになったので、
わたしにとっては思い出深いひとなのです。
久々に見ると、あのときの感動がよみがえってきました。
まるで浮き上がってくるような、
立体的かつ叙情的な絵の世界に引き込まれました。
恋人も、とても感動していました。
とってもよいものを見ました。

富良野といえば、「北の国から」が有名ですが、
わたしは一度も見たことがありません。
富良野の最大の目的は、「アンパンマンショップ」!
その名の通り、アンパンマングッズがたくさん売っているお店です。

b0039543_23524115.jpg b0039543_23522924.jpg b0039543_2353630.jpg

うじゃうじゃいるこどもたちに混じり、
わたしもおおはしゃぎしました。
お庭に石のキャラクターが
いっぱいいるんですよー。かわいーい。
これは、どきんちゃんを捕らえるの図。
いい歳こいて、こんなことしてきました。
ただのお店なのかと思いきや、
二階は、作者やなせたかし氏のギャラリーになってて、
大人もたのしめます。
色使いがとってもきれいで、
夢のある絵がたっくさんありました。
すてきーーー。
後藤純男美術館とは対照的でした。

ここでわたしは、ロールパンナちゃんが気に入って、
かぎにつけるためのキーホルダーを買ってきました。
ロールパンナちゃんだけが、
際立ってスタイリッシュでかっこよかったんです。
ちなみに、メロンパンナちゃんの妹なのだそうです。
ひとめぼれ。
あと、おみやげに、ふらのジャムを買いました。
ジャムの工房が隣接されているんですね。
コクがあって、まろやかで美味です。
このジャムをかけたアイスクリームも食べることができます。
すごくおいしかったですよ。

最後に新得でそばを食べ、この旅は終了。
北海道って、やっぱりスバラシイ。
つくづく、北海道で生まれ、育ち、住んでてよかったなあ、と思いました。
かなりの長旅で疲れたけれど、よい思い出になりました。

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ボニーちゃん…。

今日は、待ちに待った、「英語でしゃべらナイト」の日。
なんと、今日はBONNIE PINKが出演するのだ!
ボニーちゃんは、めったにテレビに出ることがないので、
1ヶ月くらい前からずっとわくわくして待っていた。
スケジュール帳にもしっかり書き込んでいた。
わたしがボニー好きであることを知っている友人も、
わざわざメールをくれた。
おう、ばっちり見るよ、まかしとけ。
というかんじで、
わたしはしっかりとスタンバイしていた。

教育テレビのフランス語会話とかぶっていたので、
「ビデオとるなら、やっぱりボニーちゃんでしょ!」
というわけで、
英語でしゃべらナイトのビデオを録画しながら、
わたしはフランス語会話を見て、フランス語の勉強をしていた。

さて。
フランス語の番組が終わり、
ビデオを巻き戻してみると、
なぜか、ニュースジャパンが録画されている。
しまった!!!!!
録画するチャンネルを間違えた!!!!!!!!!

わたしは即恋人に電話をかけた。
しゃべらナイトが始まって、フランス語が始まるまでの時間、
「あのねー、今日はねー、ボニーちゃんが出るんだよ」
という話をしていたのだ。
わたしは衝撃のニュースジャパンを見た後、恋人に、
「ちょっときいてよーー」
とこの間抜けな顛末を話し、
「ボニーちゃん、見てたでしょ?」
ときくと、彼はなんと、
「え、見てないよ、だって、『話してるからテレビ消しな』
 って言ってたじゃん。」
と、ずっとテレビをみていなかったらしい。
おいおいおい、聞き分けよすぎだよ・・・。

しかし、わたしはまだあきらめない。
そうだ!そういえば、この番組は、再放送をしてたじゃないかー。
早速公式HPで放送スケジュールをチェック!
すると、
「20日は、再放送を休止させていただきます」
…なんだ、一体何なんだ、このコントのような結末はーーー!!
わたしは泣き寝入りするしかありませんでした。
号泣。(T_T)(T_T)(T_T)

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こどもがうまれた。

と、いっても、
わたしが生んだわけではありませんよ。
とうとう、友人におとこのこが生まれたのです。

わたしが、彼女に
「前に行こうとしていたそば屋さんはどこ?」
などと、のんきなメールを送ったところ、
だんなさんからメールがきて、
彼女に陣痛がきていることを知った。
彼女の人生一大事のときに、そばやのことをきくなんてー!
大失態です。

わたしは自分のことのように、心臓がどきどきしてきて、
すごく心配で、苦しくなりました。
「想像妊娠なんて、しんじらんなーい」
とか、思っていたのだけれど、
こういうことなのかもしれないなあ、と微妙に納得した。

しばらくたってから、写真つきのメールが送られてきた。
かわいいいいいいい。
何度見てもかわいい。ずっと見ていたくなる。
友人に相当似ており、ちょっとおもしろかった。
こんなに出産について身近に感じたのは初めてだった。
なんか、どかーん、というショックを受けた。
だって、ひとが誕生したんですよ。
彼にはこれから、数十年の長い人生があるのです。
親としての、大きな責任も同時に生まれて、
友人の人生は、そのこどもを守るために、動いていくのです。
親になるって、本当にすごいことです。

以前は、妊娠すれば、ふつうに生まれるものだと思っていたけれど、
知り合いが、つわりにかなり苦しんでいたり、
流産してしまったことを考えると、
ちゃんと生まれるということだけでも、
ありがたいこと、すごいことなんだよなあ、と思う。
おめでとう!!!!!!
と、やたらびっくりマークの多いメールを送ってしまったのだけれど、
でも、大げさじゃなく、それくらいわたしはうれしい。

わたしの人生計画では、
結婚するのは30歳。
ひとりめを産むのは、32歳。
ふたりめを産むのは、35歳。
自分の出産は、まだ遠いけれど、
心の準備はすこしだけ、できたかもしれません。

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赤と白の灯台。

b0039543_21133176.jpg これは、石狩の浜辺にぽつんとある
 小さな灯台。
 石狩の海を見たくて、
 そのへんを迷っていたときに、
 偶然にみつけたものでした。
 今は海から遠いところで暮らしているので、
 ときどき無性に海が恋しくなります。
 白い波とか、青く広がった海を見ると、
                いつも気分が清清しくなるものでした。
その街では、常に追いつめられていたし、
自分を思うようにコントロールできなくて、苦しかったのだけれど、
こっちに帰ってきてからは、うそみたいに穏やかな日々で、
毎日のなかに小さいたのしいことを
たくさんみつけられるようになりました。
自分がしなくちゃならないことも、クリアに考えることができて、
本当に、いままでの鬱な気分は何だったんだと思うくらいです。
改めて帰ってきてよかったと思うし、
向こうでの生活が、本当に限界だったんだろうとも思います。

でも、今こうして、海を懐かしく、恋しく思うのは、
海辺の街での生活が、
それなりにたのしく、充実していたからなのかも、と思いました。
どんな時期であれ、わたしにとってはひとつひとつが
大切な時間だったのだと思います。

これから海の季節なので、
今年はその街の海で、ひとあばれしてやろうと思います。

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パンチドランク・ラブ 2002年 アメリカ

パンチドランク・ラブ DTSエディション わたしはこの作品、すきでした。
 ストーリーは、はちゃめちゃですが、
 見ていて、あたたかい気持ちになれる作品だし、
 景色や、色や、撮り方などなど、
 全体的に洗練されていて、とてもすてきでした。

 ストーリーは、女性が苦手でキレやすい男のひとと、
 なぜか彼のことをすきになった女性の
不器用なラブ・ストーリーです。ほんと、シンプルです。

アダム・サンドラーが、わたしはちょっと苦手です。
なんだろ、なんか、くどい。
アップになると、ちょっと困ります。
でも、まあ、この映画なら、なんとか見られるね。
エミリー・ワトソンはすきな女優さんです。
すっごい上手い女優さんだなー、と思います。

ストーリーはこのままで、
もっと若い、透明感のあるキャストを配したら、
もっともっとすてきな映画になったのかなー、と思いました。
大人の不器用なラブストーリーだからこそ、
おもしろかったのかもしれないんだけれど、
ちょっと、この年齢でこんなことやってたらきびしいぜー、
と現実的なことを考えてしまいました。

主人公のバリーは、小心者のくせに、かなりキレやすいタイプ。
わたしのだいきらいなタイプです。
男がきれるなんて、許せません。
何年か前に、キレやすい男たちと連続で付き合ってしまい、
頻繁に怒鳴られたりしていたので、
それがトラウマみたいになってしまっているのでしょうね。
今は何をやっても怒らない、神様のようなおとこのひとがすきです。
世の中の男性よ、怒ってはいけません。

それにしても、レナは、どうしてバリーに恋してしまったんだろう。
アダム・サンドラーは、そんなに美青年ではないと思うんだけど。
そこんところがくわしく知りたかったなー、とも思いました。
そんな彼女をバリーはハワイへ追いかけていくのですが、
これを見ると、ハワイに行きたくなりますねー。
まだ行ったことがないんです、ハワイ。
きっと海とかきれいなんだろうなあ。

文句ばっかり言いましたが、わたしのおきにいりの作品のひとつです。

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はじめてしたこと4連発。

今日はおやすみ。

朝、オルビスの化粧品が届いた。
オルビスの化粧品を買うのは初めて。
周りの友人がこぞって使っているので、
小さなキットを試してみることにしたのだ。
使ってみて、良ければこちらでご報告しますね。

午後から出産間近の友人の家へ行く。
わたしは彼女が母親になることが未だに信じられない。
彼女は、こどもができたことをきっかけに結婚したので、
本人もかなりびっくりしたらしいのだけれど、
わたしは、彼女が今のだんなさんとつきあい始めて、
明らかに変わっていったのを知っていた。
だから、彼女の結婚と妊娠の報告を聞いて、心からよかったなーと思ったし、
実際にとてもうまくいっているので、たくさんしあわせエネルギーをもらった。

とっても天気がよかったので、彼女とともに犬のおさんぽに行った。
わたしは犬の散歩に行くのは、生まれて初めて。
その犬は、家族の陰謀によって、
宴会用のうそくさい真っ赤な蝶ネクタイをつけられ、
「みてみてー、うちの軽部さん(フジテレビのアナウンサー)」
とか言われていた。
「おさんぽ」と「おやつ」という言葉を理解しているらしく、
これらの言葉が発せられるたびに過敏に反応しているのが、
このうえなく愛らしい。

軽部犬は、初めのうちは、かなり勢いがよく、
わたしが走るといっしょにだーっと走りだしたりして、
「あらあら」というかんじだったのだけれど、
お散歩開始から5分足らずで、ものすごく息が上がっており、
足がもつれ始め、「おいおい」というかんじになった。
お家に帰ってきてからは、わたしたちに腹を見せて、お昼寝を始めた。

ばんごはんは、初挑戦の春巻きを作った。
わたしの作るノーマル春巻きの子分として、
母は、チーズ入りミニ春巻きに挑戦したのだけれど、
チーズの選択を誤ったのか、油に入れたとたん、チーズが溶け出し、
油が勢いよくはねて、わたしたちの間に緊張が走った。
チーズミニ春巻きは、もはやチーズ爆弾と化し、どんどん爆発していった。
第一次春巻き大戦が終了したあと、
ついにわたしのノーマル春巻きが投下された。
実は、わたしは揚げ物を作るのが初めてなので、
恥ずかしいくらいびびりまくった。
油が高温過ぎたのか、「きつね色」を思いっきり通り越し、
かなり日焼けした春巻きが引き揚げられた。
が、味はまあまあ。母は、ひとこと「合格。」と言っていた。
母主催の「何か」に合格したらしい。母はごきげんであった。
手間はかかるけれど、
お店のものに負けないくらいのおいしいものができました。

お風呂上がりにすいかを食べた。
今シーズン初スイカだ。
とても甘くてみずみずしかった。
夏がきたんだなー、と、実感した。

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永遠のマリア・カラス 2003年

永遠のマリア・カラス その名の通り、
 マリア・カラスの半生を描いた作品です。

 マリア・カラス、というのは、
 かつて、オペラ界を席巻した伝説のオペラ歌手。
 きっと、誰でもその歌声を
 一度はきいたことがあると思います。
 わたしも名前だけは知っていたのですが、
映画のなかでは、耳にしたことのある音楽がたくさん使われていました。
ほんと、神様の声かと思うほど、美しい声ですよ。
人間も、あんな声を出すことができるのですね。

お話は、マリア・カラスが、絶頂期を超え、
自らの限界の淵に立たされたところから始まります。
カラスは、自分の声に衰えを感じていて、
絶望と苦悩の日々を送っていたのです。

わたしはマリア・カラスの絶頂期を知らなかったので、
こういう展開には、少々面食らってしまいました。
確かに、彼女がすばらしい、という評判は知っていたのですが、
彼女がなぜ、トップに君臨していたのかがわからなかったので、
なんで彼女がこんなに荒れているのか、
こんなに病んでいるのか、ぜんぜん理解できなかったのです。

その後のカラスの態度も、わたしにはただのわがままおばさん、
としか思うことができず、
どうしてもその世界に入り込むことができなかったので、とても残念です。
この映画を見る前には、マリア・カラスについて、
この映画が作られた経緯について、
そして、カラスを演じるファニー・アルダンについて、
知っておく必要があったのだと思います。

プロモーターのラリーが、カラスに「カルメン」の
企画を持ちかけるのですが、
そのカルメンの撮影風景は圧巻です。すばらしいです。
ぜひぜひカルメンを生で見たい!と思いました。
今月下旬に札幌でカルメンのオペラが見られるようです。
もっと早くに知っていれば、見に行ったのに…。

それにしても、ファニー・アルダンは美しい。
きっと歌声は吹き替えなのだと思うのですが、ものすごい迫力でした。
魂のこもった熱演でした。
それを見るだけでも価値があると思います。

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お弁当のこと。

会社へいくときは、母がいつもお弁当を作ってくれる。

「作ってー、おねがいー」
と言ったことは一度もないし、
「めんどうだったら、作らなくてもいいよ」
と言っているのだけれど、
母は、わたしのお弁当を一日も欠かさず作っている。
週末も、朝起きると、弁当箱におかずがつまっている。
母の弁当は、実家暮らしの醍醐味ですね。

一人暮らしのときは、
冷凍食品を2、3種類つめて、職場のレンジで温めていた。
何しろ帰りが遅いので、買い物に行くのもままならず、
それが精一杯だったのだ。
安いものばかりを選んで買ってくるので、
レパートリーが少ない。
コロッケとかは、レンジにかけると破裂してたりする。
しかも、つめ方が甘いので、あけると片方に寄ってたりする。
お弁当、という言葉を使うのもおこがましいほどの代物であったのだが、
朝ごはんを食べていなかったので、休憩になるとはらぺこで、
味を気にする余裕がない。
今思えば、よくそんなのを毎日たべてたよなァ、と、ちょっと引く。

が、今つくってもらっているお弁当は、冷凍食品はほとんどなく、
たくさん野菜が入っており、安心、安全である。

会社に持って行くと、みんながわたしのお弁当をみて、
「自分でつくってるの?」
と、きく。
まさかー、こんなの作れないわよぅ、
と言うと、みんなは
「いいわねー」
と言う。
それはもしかしたら、
「いい歳こいて、弁当くらい自分で作りなさいよねっ」
という皮肉がこめられているのかもしれないが、
(会社のひとたちには、そんな悪人はいないのだけれど)
わたしは、そういうとき、心の底から
「いいでしょうー、いひひ」
と、言う。
家族に作ってもらったお弁当は、どんなごちそうよりもぜいたくです。

先日母に、
「なんで毎日お弁当をつくるの?」
ときいたら、母は、
「だって、お昼ごはん食べないとしょうがないでしょう」
と、当たり前のことを言っていた。
ちょっと、ききたいポイント、ずれてますよ、と思ったのだけれど、
それが母の答えなのかー、と思った。
母のなかでは、お弁当をつくることは、当たり前のことになっているらしい。
わたしが家庭を持ったとき、こんなふうに、
当たり前にお弁当をつくることができるんだろうか。
自信は、ない。

いつかはわたしも再び実家を出て行くことになるのだろうけれど、
ここにいる間は、両親がいることのありがたみを
しっかりとかみしめておこうと思います。

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ピカソ。

友人とともに、ピカソの絵を見に行った。

ピカソの絵を見るのは、3回目。
見れば見るほど、彼の天才ぶりに引き込まれてしまう。

ピカソといえば、あの、ちゃらんぽらんな絵が一般的だけれど、
本当は、ものすごく、ものすごく絵が上手なのですよ。

彼は、こどものころには、すでに美しい絵をかけていたので、
大人になるにつれて、
自分の想像力を駆使した構図を生み出すようになったのですね。

ただのらくがきだと思っていた絵が、
本当は、緻密な構想と、恐るべし想像力で描かれたことを知ったときには、
全身がぞくぞくしました。

それ以来、わたしはピカソの絵がとてもすきです。
もちろん、あのちゃらんぽらんな絵を、
完全に理解できるわけではないのですけれども。
けれど、彼の自由奔放な人間性が表現されていて、
その生き様にあこがれます。

たったひとすじの線でも、
ピカソが描いた線には、ドラマがあるんですねー。
美しくて、なめらかで、心がこもっています。

今回は、版画展で、ほとんどが版画でしたので、
よりいっそう、その美しさが目立っていました。
ひとつひとつの絵の豊かさに、やっぱり、このひとは天才だわー、
と思わずにはいられませんでした。

美術館で過ごす休日は、とても充実したものでした。

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きつねにつままれる。

昨日の夜から、なんだかのどがおかしい。
のどがつまっているようなかんじで、
すごく苦しい。

眠れば治るかと思い、眠ってみたが、
朝になっても状態は変わらない。

朝ごはんを食べれば治るかと思ったのだが、
パンを丸呑みしても治らない。

午前中からおでかけをして、昼寝をしようと思ったら、
とうとう苦しすぎて、吐き気がおそってきた。
けれど、わたしははくことがとってもこわいので、
うーん、どうしたものか、とうろうろしていたところ、
母親に見つかった。

事情を説明すると、
「咽喉科に行きなさい」
と強く言われ、
わたしも明日の仕事に支障をきたすことは避けたかったので、
しぶしぶ病院へ行った。

医師の診断は、たったひとこと。
「扁桃腺がはれてますね」
えー、ちょっとまってまって。
この苦しさはそういうんじゃないと思うよ、おいおい。
でも、押しの弱いわたしは、その場で医師に反論することができず、
結局のどをやかれて診察は終了してしまった。
苦しさに、痛みがプラスされた。

待合室で母に会ってから、わたしは地団駄をふんで、悔しがった。
「ちがうよぅ、そういう苦しさとはちがうもん、
 ぜったい何かが喉にひっかかってるんだよぅ」
熱もなく、かぜ特有ののどの痛みでもないのに、
かぜ薬まで処方されてしまった。
こんなに納得のいかない診療は初めてであった。

これでいいのか?ほんとうに治るのか??
わたしの脳内には、多数の疑問符が浮かんでいたが、
それでも、食後に処方された薬を服用してしまう律儀な部分は
弱さではなく、素直さのあらわれだと信じたい。

「きつねにつままれる」というのは、
まさしくこういう状況をいうのだなァ、と、
しみじみと感じた。

わたしののどには、まだ何かがひっかかっている。

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ツイてないけど、ツイてた一日。

今日、ツイてないことが2つあった。

ひとつめは、制服のスカートのチャックが全開だったこと。

制服のスカートには、後ろにチャックがついているのだけれど、
そのチャックをあげるのを忘れた。
わたしは、25歳にもなって、しりを丸出しだった。
同僚のおとこのひとが、
「うしろあいてますよ」
とおしえてくれたのだが、
まだつきあいの浅い男性にそんなことを指摘させてしまった自分が
あまりにも不甲斐なく、心底気まずい思いをした。
今日は、ベージュのぱんつに、ベージュのストッキングをはいていたのだけれど、
ばばくさいところを見せてしまったことを悔やむべきか、
若しくは、柄ものぱんつよりも目立たなくてよかったと安心すべきか、
迷うところではある。
まあ、仕事後友人と飲んだ際に、よいネタになったのでよしとする。

ふたつめは、コーヒーに、使用済みのミルクが添えられていたこと。

友人と飲み屋のはしごをし、二件目でわたしはコーヒーを頼んだ。
もうお酒は飲めなかったからだ。
お皿にカップがのせてあり、スプーンとミルクがのっかっていた。
ミルクは、小さなプラスチックの容器に入っていて、
ぷちっと端を折って、めりっとアルミのふたをあけるタイプのものだった。
いつもブラックで飲むので、
「ミルクはいらないですよ」と返そうと思ったら、
ふたの端の部分が、少しめくれていた。
おかしいな、と思い、開けてみると、
それは、すでに開封済みであり、中味がからっぽであった。
「ぬおーーーっ」と思った。
何かの罠かと思った。
こんなことは、初めてだ。
隣にいた友人にも、お店にも、ミルクのことは言えなかった。
だって、あまりに衝撃的だったのだ。
その場で店主におしえてあげるべきか、
それとも、必要なかったのだから、そのままそっとしておくか。
迷った挙句、そのままそっとそのからっぽミルクをソーサーの上に戻した。

このように、一日に二度もツイてないことがあったわけだが、
逆にツイているのかもしれない。
だって、どっちも、日常茶飯事ではない、めずらしい罠なのだ。

ツイていることは、ふたつあった。

ひとつめは、会社のひとたちがみんなやさしかったこと。
今日も失敗をしたけど、みんなすごくやさしかったし、
上司に相談したかったことも話せた。
この会社はみんなとてもよいひとばかりで、働きやすい。
よかったよかった。

ふたつめは、英語の先生をみつけたこと。
ずっと英語を教えてくれるひとをさがしていたのだけれど、
とうとう、アメリカ人と結婚した女性と知り合いになり、
英語をおしえてもらうことになった。やったー。

なんだか今日は、沈んだり浮いたりいそがしい一日でした。

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気持ちと身体は、連動している。

恋人に会いに行った。

先日彼がやってきたときは、実質的な時間も短かったし、
お互いに地元周辺をあまり知らないため、
なんだか落ち着かなかったのだが、
今回は、2泊3日で動けるし、道路やお店をたくさん知っているので、
あそび放題で、充実していた。

仕事が終わってから、そのまま駅へ直行し、
2時間半ほどJRに揺られていたのだけれど、
仕事の後だというのに、まったく眠気が訪れず、
「なんて素敵にジャパネスク」を読み終わってしまった。
(↑20代から30代女性なら、知っているひともいるのでは…)

彼に会ってからも、まったく眠くならず、
そのまま朝の5時まで、ずーっとしゃべっていた。
とにかく睡眠第一のわたしにとって、
24時間近く起きつづけていることは限りなく不可能に近かったはずなのに、
そのときは、眠るのがもったいないとさえ思った。
結局、その朝8時半には起きて、すぐに
「海を見るぞーー」と出かけていた。
信じられない元気さだった。

日中も遊ぶことに集中していて、浜辺をさんぽしたり、公園をさんぽしたり、
お買い物をしたり、青少年科学館で遊んだりして、ひたすらはしゃいだ。
特に、おもしろいもの好きなひとには、
札幌の青少年科学館はかなりおすすめです。
恋人は、目を輝かせながら展示に熱中していました。
こどもだけでなく、若い男女がけっこうたくさんいましたよ。
わたしたちより、確実に若いと思われますが…。
とにかく、「疲れる」ということを忘れるくらいに、一日中遊びたおした。

おなかが空くのも忘れていた。
朝ごはんをマックで食べて、
(わたしは朝マックがとてもすき)
それから夜までずっと、ごはんを食べるのを忘れていた。
どちらもあそぶことに集中していて、
「おなかすいた、何か食べよう」ということがなかった。
いつもはらぺこなわたしには、ありえないことだ。

4月、おたがいに無職だったころ、
あんなにひたすらぐうたらしていたわたしたちは、
今回、眠るのも、食べるのも、疲れるのも忘れてあそんだ。
それだけ、共有できる時間に集中していたということだ。
身体は、「気持ち」で動かされているものなのだと思った。

入社したばかりにも関わらず、連休をくれた会社のひとたちに、
おかしのお土産を買ってきたら、
なんと、職場にもそのお店が入っていた…。がーん。

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しゅうまいとみのもんたの逆襲。

しゅうまいを食べたわたしは、
その夜中、激しい腹痛に見舞われ、目が覚めました。

さらに、なぜかみのもんたに死刑判決を受ける夢まで見てしまい、
もう二度としゅうまいをばか食いしないことと、
朝ズバを見ないことを決めました。
みのもんたは何も悪くないんだけど。

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