ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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聞き流すジャングルさん。

ひきつづき、「ラスト・シンデレラ」を見ている。
相変わらず、つっこみどころ満載だけれど、
三浦春馬が見たくて、がまんして見てる。
以前よりは、ちょっとだけ普通に見られるようになったかな。


三浦春馬は相変わらずかっこよくって、
ドラマ終了後、大興奮した状態のときに、
ジャングルさんから電話がかかってきてしまった。
かわいそうに、ジャングルさんは、
「三浦春馬がかっこよすぎて、どうしよう」
という、わたしの世界一どうでもいい話を聞かされることになった。

でも、ジャングルさんは、人の話を流すことがプロ級なので、
「そうかー、それはどうしようもないなー」
と、さらりと聞き流してくれる。

「無視する」でもなく、「真剣に受け止める」でもなく、
「聞き流してくれる」というのは、
わたしにとって、すばらしく都合のいいことで、
そこは、ジャングルさんのいいところのひとつ。

しかし、大興奮しているわたしは、
聞き流してもらうだけでは飽き足らず、
「どうしても三浦春馬とデートがしたい!」
と駄々をこねた。
すると、ジャングルさんは、

「しょうがないなー、
 じゃー、おれが、三浦春馬のお面をつけてデートしてあげるから」

…そういう問題じゃないんですけど。

ジャングルさんは、やると言ったら必ずやる男なので、
きっと頼めば、三浦春馬のお面をつくって、
それをつけてデートしてくれることだろう。
しかし、その場面を想像してみたとき、
一緒に歩くわたしのほうが100倍恥ずかしい。

大興奮は、一瞬で冷め、
三浦春馬とのデートはあきらめた。
そして、この展開を予想しつつ、
わたしの話を聞き流すジャングルさんは、
やっぱり聞き流すプロだと思った。

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胃が弱いジャングルさん。

ジャングルさんが胃をこわした。
仕事があまりにも忙しくって、ストレスがたまったらしい。

ジャングルさんは、ものすごく鈍感で、
自分で自分のストレスに気が付かない。
それで、ある日突然、体が悲鳴をあげて、
「あらー、ストレスたまってたのね」
と、気づく。
我慢弱すぎるわたしとは、対照的です。

今回は、相当痛かったらしく、
病院でCTスキャンをして、胃カメラでも検査することに。

もともと胃が弱かったのに、
毎日ビールを飲み、いつもつまみにサラミやナッツを食べて、
ラーメンは油多めでオーダーするし、お肉だいすきだし、
ありえないほどの早食い。
とても胃弱人とは思えない食生活を送っていたので、
ストレスだけじゃなくて、自業自得な部分はある。

「おまえさんは、胃が弱いという自覚が足りないんだよ」

と説教すると、ジャングルさんは、すかさず

「お肉食べたい」

と言い出したので、本当に腹が立って、

「だから、胃が弱いっていう自覚が足りないんだよ!!」

とさらに説教すると、ジャングルさんはわたしに、

「ポワーー」

といった。
何よ、それ。
バカにしてんのか。

わたしの怒りは沸点に達し、
もうしばらく肉は食べさせてやらないことに決めた。

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しりとり

ジャングルさんは、しりとりができない。
すごくできないので、おもしろいから、
たまにしりとりをして、ジャングルさんをいじめる。

しりとりのルールは2つです。

・前のひとが言ったことばの最後の文字で始まる言葉

・最後に「ん」がつかない言葉

たったこれだけだ。

でも、ジャングルさんは、
「2つ以上のことを同時進行できない」
という習性があるため、しりとりがむずかしいらしい。
大体、3ターンくらいで終了する。

「れ。…レンコン! あー、"ん"がついちゃったー。」

というように、言ったあとにすぐ気が付くらしい。
考えてから言えばいいものを、
そのへんが浅はかなのが、ジャングルさんのいいところだ。

そして、たまに惜しいときがある。

「こ!コッコッコッ…」

と、ニワトリになったあと、

「コーンスターチン! あー、また"ん"がついちゃったー。」

それは、「コーンスターチ」であり、
本来「ん」がつかない言葉であります。
ていうか、コーンスターチって、「でんぷん」のことですぜ。
もっとしりとり向きの言葉があるでしょうに、
そこらへんの言葉えらびのセンスのなさも、残念ポイントです。


もうひとつの残念パターンは、

「れ!レレレー、
 冷凍食品!
 ああー、また「ん」がついちゃったー。てへー。」

というやつで、
「冷凍」で止めておけばいいものを、
余計な言葉をつけて自爆する、というパターンもある。

「昔はしりとりできたのに、どうしてできなくなっちゃったんだろう」

と不思議がるジャングルさん。
年齢とともに、天然度が増しているということですよ。
将来おそろしいですね。

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単位。

わたしとジャングルさんは、ふたり同時にスマートフォンデビューした。
ふたりとも、Xperia acro HDです。
同じ機種にしといた方が、何かと便利だし、
ジャングルさんは、自分で設定できないからね。

機械には強くて、いろんなものなおしちゃったりできるのに、
パソコン関連には、ものすごーく弱いジャングルさん。
へんなやつ。

「スマートフォンはパソコンと同じだから、
 メンテナンスしないと重くなっちゃうんだよー」

と、システム管理のアプリを入れてやったら、
しきりにいらないデータを消したり、いらないアプリを消しだした。
いや、ムリに消すことないんだけどね。


ある日、乗り換え案内のアプリをおすすめしてあげたら、
ジャングルさんは、

「へー、それいいね。
 それって、なんケミカル?」

と、言い出した。

ケミカル、ですか。。。
それは一体どういうことですかね。
ファンキーモンキーベイビーズのひとですかね。

「ほらー、あんまり大きいと、重くなっちゃうからさー」

ああ、それは、

「メガバイト (MB)」

のことですね???


「そーそー」
と、軽くおっしゃるジャングルさんは、本当にミラクルだ。
わたしはどんなにがんばっても、そんなに思い切った言い間違いができない。
そこまで潔く間違えてくれると、気持ちがいいよ。

いつかの日か、ジャングル語録をつくってみたい。


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難問。

ジャングルさんは、働き者だ。
朝、とてーも早くに家を出て、夜は遅く帰ってくる。

帰ってきて、ばんごはんを食べると、床の上に横になって、
気を失ったように眠っている。
相当疲れているらしい。
かわいそうに。

「ふとんにいきなよー」

と、何度か催促して、ようやくジャングルさんは布団に横になった。
そのとき、寝言を言っていたのだが、
今日の寝言は、

「…マトリョーシカ…」

だった。
念のため、もう一度聞き直すと、やっぱり

「…マトリョーシカ…」

と言っていた。
なんだ、それは。
何かの暗号なのか。

「なんでマトリョーシカなの?」

と聞くと、

「いや…、カツカツだから…。」

とジャングルさんは答えた。
カツカツだから、マトリョーシカ?
ジャングルさんの寝言は毎回シュールだが、
今日のはいつもよりもむずかしいぞ。

と思っていたら。

「なにリョーシカ?」

と、逆に質問された。

ええええ、なにリョーシカ、て、
「マトリョーシカ」以外にバリエーションあるの?
これは難問だ。
答えに困っていると、

「何リョーシカ??」

とたたみかけられた。
むずかしい。
困った。
降参だ。

負けを認めると、ジャングルさんは、

「うふ、うふふ」

とうれしそうに笑っていた。
まさか、寝ながらにして、わたしを困らせるとは。
なかなかやるな。
というわけで、複雑な気持ちを抱えたまま、眠りについたのでした。

この話はノンフィクションです。
創作じゃないからねー。

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ちいさいおじさん。

ある雨の日。
わたしはジャングルさんを家に残し、
ひとりでともだちの家におでかけしていた。

いろいろ話をきいて、赤ちゃんとたわむれて、
気がつけば、とっぷり日が暮れていた。
最寄りの駅についたときには、もうばんごはんの時間も過ぎていたので、
スーパーでお弁当を買ってから、家に帰ろうとしていた。

傘をさして、お弁当をぶらぶらさせながら歩いていると、
ちいさいおじさんが、タタタッとわたしの方に近づいてきた。
それだけでも、ちょっと気持ち悪いのに、
そのおじさんは、さらに、わたしの傘のなかをのぞきこんでくる!

何このひと!
すっげー気持ち悪いんですけど!!


と、思ったら。

それはジャングルさんだった。
変質者かもしれない、と身構えた相手は、配偶者だった。

その日、ジャングルさんは夜に出かける予定があって、
偶然すれ違ったんだけど、
めったに着ないスーツを着てたものだから、
まさか、怪しい小さいおじさんとジャングルさんだとは、
全然結びつかなかったのだ。

「すっげーびっくりしたんですけど!」
と言うと、ジャングルさんは、
「うん、すごいイヤそうな顔してたもん。」
と言う。
そりゃあもう、気持ち悪かったですよ。
傘のなかをのぞきこまなくっても、名前呼ぶとか、電話鳴らすとか、
いろいろ確認手段はあるでしょうに。

ジャングルさんって、客観的に見たら、けっこう気持ちわるいんだね、
と言うと、ジャングルさんは、
「うん。うさぎによく言われる。」
と答えた。
知らないうちに、日常的にジャングルさんをいじめてたらしい。
気づかなかった。気をつけよう。

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ジャングルさんのおめかし。

汐留のコンラッドで、食事をすることにした。
レストランを選ぶときは、雰囲気を重視しているので、
つい、外資系ホテルに偏ってしまいます。

ホテルのような、高級な場所で食事をすることは、
自己投資だと考えています。
おいしいごはんを食べることよりも、
一流のサービスを味わうことで、
「こういう場所にふさわしい人間になりたい」
という、モチベーションアップを図るのです。
ふつうのお店にはない、完璧なサービスを受けながら、
まわりのお客さんたちを観察します。


お酒と食事を、最大限に味わうため、
わたしはプールで泳いでから、汐留に向かうことにしました。
ジャングルさんとは、駅で待ち合わせをすることにしましたが、
わたしはとても心配だったので、

「ちゃんとしたレストランに行くのだから、
 きちんと、おめかししてきてね」

と釘をさして、出かけました。

たっぷりと、1時間くらい泳いだ後、駅でジャングルさんの服装を見て、
わたしはがっかりしました。

確かに、その日はジーンズではなく、ちゃんと黒いパンツをはいてた。
でも、コートの下は、長袖のTシャツだったのです。
これから行くのは、高級ホテルのレストランです。
そんなに高いレストランではないけれど、ドレスコードがあるようなお店です。
そこに、長袖Tシャツの男と食事をするなんて、
ジャングルさんはよくても、わたしがはずかしい。

わたしが、おめかししてきて、って言ったじゃないか、と言うと、
ジャングルさんは、あからさまにムッとした顔をして、

「おめかし、ちゃんとしたもん」

と言う。
きみがどんなにおめかししたと主張したところで、
Tシャツは、ナシですよ。

ふたりで、黙り込んだまま電車に乗り、時間が過ぎたところで、
ジャングルさんの話をきいてやることにした。

「おめかししてきてっていうからね、
 ちゃんと髪もセットして、ピアスもして、指輪もして、
 ズボンもちゃんとしたのはいてきたんだよ。」

そこまで細かい部分に気を遣ったのに、なぜTシャツ!?
いちばん大事なところを間違える、
それがジャングルさんなのです。

「おれ、残念だね…」

と、自分で自分を残念がるジャングルさんを見て、
わたしもあきらめがついたので、
新橋でシャツを買ってから、レストランに行くことにした。

新橋のスーツやさんで、うすい紫のストライプで、
襟と袖の裏地が花柄になったシャツを買った。
シャツを着た瞬間、ジャングルさんは、

「おれ、カッコイイ!」

というような、最強のドヤ顔をしながら、

「おれ、何でも似合っちゃうんだよねー」

と、調子に乗り始めたので、むかついた。
でも、まあ、いい。これでレストランに堂々と入れる。

一年に何回かは、こういうところで食事をしているので、
ジャングルさんも、さすがに慣れただろうと思っていたのだが、
まだ、甘かった。
おしゃれすぎる人もどうかと思うけど、
おしゃれに無頓着すぎる人も、困るわね。

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何見てたの。

ジャングルさんの寝言。

「…チラ見…、チラ見……」

と言っているので、
どういうことかと尋ねると、

「チラっと見ること」

とおしえてくれました。
知ってます。
夢のなかで、何をチラ見してたんでしょうか。
イヤラシイ。


昨日は、ずーっとだらだらごろごろして、
そんな自分に嫌気がさして、
「よーし、がんばるぞー」
と思って、ブログとか、twitterのことを、たくさん調べた。
やる気出したら、夜中の2時になっちゃった。
がんばれたのはよかったけど、
ネットで調べ物してると、時間忘れちゃうんだよなー。
肩が、がちがち。目がしょぼしょぼです。

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シャンプーとリンス。

わたしは毎日のようにジムに通っているけれど、
ジャングルさんは、HIP HOPのレッスンがある日だけ、ジムに行く。
そして、シャワーを浴びて帰ってくる。
あとは寝るだけだから、らくちん。

布団に入ると、ジャングルさんが、
「なんか、シャンプーのにおい、ちがくない??」
と言うので、
「きみは、ジムのシャワーにそなえつけのやつ、使ってるんだね。
 わたしは家から持って行ったやつを使ってるよ。」
とおしえてあげた。

ジャングルさんは、いつものように、入眠直前にも関わらず、テンションが高くなり始め、
「なんだよー、ずるいよー。」
と言い出した。

「だって、きみは髪が短いからいいけどさ、
 わたしはあれだと、髪がばさばさになるんだよ。」
とおしえてあげたら、ジャングルさんはこう言った。

「そうかー、シャンプー入りリンシャンって、だめなんだー。」

え?いま、なんていいました?

「シャンプー入り、リンシャン、でしょ?」

それは、いったいどういうことだろうか。
リンシャンって、なに?

「リンスとシャンプーのことだよー。
 ほらー、昔のコマーシャルでさー、しゃん、りん、しゃん、って、あったじゃない!」

とりあえず、しゃん、りん、しゃん、は、一体どういうことかと聞くと、
ジャングルさんは自信満々に、

「そりゃー、シャンプー、リンス、シャンプーだよっ。」

という。
リンスのあとに、もう一度シャンプー…。
じゃあ、その間のリンスって、必要ないのでは…。

とりあえず、いろいろ間違ってることをおしえてあげると、

「なんだっけー、ティモテ?あ、ティモテだ!
 え、ちがうの? じゃあー、メソッドだっけ?」

メソッドは、もしや、"メリット"のことではないでしょうか。

「ああ、そうなの?そうかもしれない。」

とりあえず、「ソフトインワン」というリンス入りシャンプーが、
「ちゃん、リン、シャン」
というキャッチフレーズで一世を風靡した、という正解は、
最後までおしえてあげなかった。

それでも、ジャングルさんは、
「ティモテ、ティモテー」
とティモテの歌を歌いながらごきげんだった。
よかったね。

http://youtu.be/46zYOsxrzIw

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からまるジャングルさん。

ある夜、布団に入って、眠りにつこうとしたとき、
ジャングルさんが、突然、

「フガッ、フガー」

と言い出したので、あわてて電気をつけて、ジャングルさんの無事を確認した。

そしたら、携帯電話の充電器のコードにからまっていた。
コードが、がっちり首に巻きついてた。

「からまっちゃったー」

とジャングルさんは言っていたけれども、
どうやったら、そんなことできるのかね。
そんなところまで器用なんだね、きみは。

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