ABSOLUTE LIFE

すてきなものにかこまれ、すてきな音楽をきき、すてきなものをたくさん見ることが、心のビタミン補給です。
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ドールマン。

草なぎ剛の逮捕の件は、すごーいニュースになっていますね。
ネットのニュースを見ても、テレビのニュースを見ても、
おかしいくらいにこのことを取り上げてる。
それだけ彼の影響力が大きかったということなのでしょう。

ジャングルさんも、このニュースに驚いていました。
もちろん、このひとが逮捕されたことではなく、
「公園で裸になったこと = 公然わいせつ = 逮捕 = 容疑者」
という扱いになり、家宅捜索までされてしまうことに。
裸になったら捕まることは知っていたけれど、
こんな大事になるなんて、知らなかった。

「こんなんで逮捕されたら、おれ、20回くらい逮捕されてるよー」

と、ジャングルさんは、おっしゃっていました。
それは、ひどすぎるのではないでしょうか。


草なぎ氏の謝罪会見での冷静な受け答えを見て、わたしは好感を持ちました。
本当にマジメなひとなんだな、と。
前はそんなに興味なかったけど、応援したくなった。
「いいひと!」というキーワードで、クリーンなイメージが強かった分、
こういう部分も持っていることに人間らしさを感じるひとも多かったと思います。

もちろん、しでかしたことは許されることではないけれど、
テレビの前のひとたちは、今も変わらず彼のことを待っているよ。


ここから先は、動画を含むのでパソコンから見ているひと向けです。


それよりも何よりも、昨日のSmaSTATIONですよ。
香取慎吾の神妙な謝罪のあとに、ドールマンのCMが!!
リアルタイムに見たわけではなく、you tubeで見たのですが、
朝から爆笑しました。
これはヒドイ。
慎吾、かわいそうすぎる。あんまりだよ。





そして、ニコニコ動画で見つけたこの動画。
歌詞がうますぎるくらいにリンクしてて、ちょっと怖いよ。
これに気づいたひと、すごいと思うわ。
森くんもいるよ。




そして、彼の名台詞が、Tシャツにもなっているそうです。
こちら
すごいねー。商売上手だわ。


いろいろありましたが、わたしは草なぎ剛を応援します。

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People誌のベスト&ワーストドレッサー。

Peopleというアメリカの雑誌の
「セレブのベスト&ワーストドレッサー」
という特集が、とてもすきです。

レッドカーペットのうえで、ポージングするセレブたちのファッションを、
あーだこーだと批判する、という、アメリカ的な記事です。

ベストは、まあ、わかるとして。
ワーストドレッサーとして、晒し者にするなんて。
悪趣味っていうか、なんていうか。

でも、わたしはワーストドレッサーのほうが、
断然興味があったりします。
イケてないファッションへの辛らつなコメントに笑えます。

それに、ワーストの人選には、いつも納得できるから。
どのひとも、
「おいおい…いくらセレブだからって…」
っていうかんじで、かなりおもしろいです。

それにひきかえ、ベストドレッサーについては、
ワーストとの境目がわからないなあ、と思うことが多くて、
自分の目を疑うべきなのか、
それとも、Peopleが、セレブの人気度で選んでるのか、
うーん、わからないなあ、と悩むのです。

ベストに入っているペネロペ・クルスや、
マギー・ギレンホールは、あれでよいのか、
だれか、わたしに解説していただきたい。
あれが、オサレーなセレブパーティーファッションなのですか。


ベスト・ドレッサーは、こちら
ワースト・ドレッサーは、こちら
アメリカのWebサイトに飛びます。

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そんな名前じゃ、やだーー。

ヤフーニュースでみつけた、動物の赤ちゃんの写真。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090107-00000000-hsk_kj-l13

フェネックっていう動物なんですって。
初めて知りました。

ナウシカに出てくる「テト」って、
ちょっと凶暴なリスかと思ってました。
うっかりかんちがいでした。

めっさかわいい。
井の頭公園、行きたいなー。
この子たちの動くとこを見てみたい。

さて。
かわいい写真もさることながら、彼らの名前にご注目いただきたい。

「公開しているのは、昨年11月12日に誕生した
「マッチ」「トシチャン」「ヨッチャン」(すべて雄)。」

えええええええ。
たのきんトリオ…。
どういうセンスしてんのさ。
せめて、もうちょっとかわいらしい名前を、
いや、
せめて、もうちょっと現代的な名前をつけてあげていただきたい。
名づけ親に、どうして、いま、たのきんなのか、問いつめたい。

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あなたとは違うんです。

おととい。
オダユウジを見ていた恋人が、

「ギャァアアー」

と叫ぶので、何事かと思ったら、
福田首相の辞任会見が始まった。

あららららー。

どうやら相当タイミングが悪かったようで、
ジャングルさんは、かなりふてくされていました。


福田首相…。
彼の功績は、どうだったんだろう。

誰がどうがんばってもコントロールは難しいのが現状の国会ですが、
彼の発言には、リーダーシップも意気込みも感じられず、
国のトップとしては、物足りない感は否めない。
小泉氏ほど目立たなくとも、もうちょっと、
「おれ、がんばってるから」的なアピールをしてくれればいいのに、
なんとなく、「いつもふてくされっぱなし」な印象を受ける。
表情のせい?それとも、言葉の選び方の問題?
でも、結局、首相だって、タレントと同じで、人気が大事なわけなので、
一国のトップとして、もうすこしジェントルマンらしい部分を見せていただきたかった。

昨日の会見でも、
「あなたとは違うんです」
って、そりゃあ、あなたは首相で彼はマスコミだし、
彼の質問も意味不明だし、
福田さんだって、首相になったタイミングが悪いのは仕方がないけど、
それは、トップが言うことじゃないでしょう、
って思ったので、わたしはすこし悲しくなりましたた。

と、思ってたら。
こんなすてきな動画を発見しましたよ。

福田首相の会見に、こち亀のBGMを合わせたものです。
こんなかわいらしい演出をマスコミがしてくれたら、
彼はもうすこしがんばれたかもしれないね。
いや、そんなわけないね。


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最近のニュゥスについて思うこと。

恋人とばんごはんを食べるときは、
たいていテレビでニュースを見ていて、
ふたりでそれについて、好き勝手な意見を述べるのですが、
このごろ、おもしろいニュースが多いんですよー。

1つ目は、世界同時株安。
去年、持っていた株を全部売り払ったので、
「あのタイミングで売っておいてよかったー」
と、思った。
株って、本当に恐いものです。
実体がなく、感情だけで動くものだから。
不景気で株がはやってるけど、
投資資金を半分以下に減らしてしまったわたしとしては、
気軽に手を出してはいけない、と思うよ。
逆に、がっかりしたのは、ポンドが急落したこと…。
為替チャートを見ると、
わたしが渡英したころがいちばんポンドが強くて、
今の方が、1ポンド50円くらい安いー。
その分、今が買いどきです。
アメリカドルを買ってみました。

2つ目は、白鵬の優勝。
久しぶりに、大相撲の勝敗が毎日たのしみだった。
とにかく朝青龍が勝ったか負けたかが気になる。
わたしとしては、朝青龍は、あんまりすきじゃない。
確かに強いし、人気もあるし、
相撲界をひっぱってきたのは認めるけど、
横綱としての品格がないから。
日本の国技として、強さだけじゃなくて、
内面の美しさも表現できるひとが、
横綱でいてほしいとわたしは思うのです。

3つめは、メル友の男に1億5千万も貢いじゃった女。
すっごく悲しい話だなと思う。
ふたりは6年もメル友だったのに、
一度も会ったことがなかったんだって。
男は、ジャニーズ系の別人の写真を送っていたので、
女は彼のために会社から、せっせと金を盗んでいた。
法廷で初めて出会ったヒゲ面の彼を見て、
女性は驚愕したらしい。
会ってもいない男を信用してしまった女の一途さが、
あまりにも悲しい。

4つ目は、橋下徹氏が大阪府知事選に当選したこと。
いくらそのまんま東が宮崎でうまくいってるからとは言え、
わたしは橋下氏がとっても心配。
東国原知事の場合は、彼の実力ももちろんだけれど、
運がよかったのも成功した1つの要因だと思うのだ。
橋下氏の場合、演説をちらっと見たけど、
とても熱くて、志の高いひとなのだろうとは思う。
そのがんばりすぎ具合が、裏目に出ないかとても心配だ。
当選直後から、いろいろな彼の策がメディアで報道されるが、
どれもこれも、
「本当に大丈夫なの?」
って思うようなことばかりよ。
それに、エネルギーがあるだけに、
うまくいかなかったら、突然爆発したりしそうじゃない?
とにかく、どうなるのか、気になります。

最後に、ハンドボールの件。
アジア連盟は卑怯すぎやしないか。
オリンピックまで持ち出すなんて!
信じられない卑怯ぶり。
スポーツの団体とは思えない。
こんなことがあっても、選手たちは、
「試合に集中するのみ」
みたいなコメントをしていて、
はー、立派だな、と感心したのでした。

ニュースのほうが、ドラマよりリアルでおもしろい、
とわたしは思う。

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ワンダージョック。

先日、用があって、ドコモショップへ行った。
たいしたことないことだったのに、案の定待たされた。

待っているあいだ、「日経トレンディ」があったので、
それを読んでみた。
その号の特集は、2007年のヒット商品と、
2008年のヒット商品の予測。

もちろん、わたしは「予測」の方を目を皿のようにして読んだ。
それを自分が取り入れるかどうかは別として、
ひとびとが何を求めているのか、
ということを知るのは興味深い。

ランキング形式で紹介されている商品たちのなかに、
衝撃的なものがあった。
それは、「ワンダージョック」だ。

これは、男性用のぱんつなのだが、ただのぱんつではない。
「男性の股間を大きく見せるための下着」
なのだ!

…残念ながら、わたしは男ではないので、
この商品にまったく魅力を感じないし、
ジャングルさんにはいてほしい、ともまったく思わないのだが、
これがかなり売れているらしい。

記事には、
「女性のブラジャーのような機能を果たす」
というようなことが書いてあったが、
わたしは全然ちがうと思うぞ。

女性の場合、どうしてブラジャーをつけるかというと、
胸に高さを出すことによって、
ウェストが細く見える効果があり、
全身のバランスがよくなるからなのだ。
だが、男性の股間がもっこりしているからといって、
「あらー、あのひと、スタイルいいわねー」
ということにはならないと思うのだ。
それに、女どうしで話していても、
「あのひと、股間がもっこりしてて、すてきよね。」
なんて話題には、決してならない。
だから、どうして男のひとが、
股間を大きく見せたがるのか、
わたしにはまったく理解ができない。

恋人に、
「やっぱり、おとこのひとって、大きく見せたいものなのか」
と問うと、
「いや、べつに。
 だって、脱いだらいっしょでしょ」
と、見せることを前提としているかのような発言をし、
ナチュラルに下品だと思った。

ワンダージョックを発売するオージーバムのHPには、
商品の写真がたくさんあるのだが、
クリックしていきなり男の股間が出てきたら、
困ってしまうひともいるかもしれないので、
ここには写真をのせていません。
興味があるひとだけ、こちらをクリック。
リンク先の「ビデオ」をクリックすると、
ぱんつ一丁でかっこつけまくるサングラス男の奇妙な動きを見られます。
なかなか笑えるので、おすすめです。

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エアギタープロ。

はらくんとゆかちゃんにジャスコに連れて行ってもらったとき、
そこには「といざらす」があって、
わたしたちはそこで、かなりの時間を費やした。
はらくんとゆかちゃんは、ジグソーパズルコーナーで、
「ラッセンにしようか、それとも世界遺産にしようか」
と相当長い間悩んでおり、
恋人は、ガンダムコーナーで、
「プラモデルを買おうか買うまいか」
と相当長い時間悩んでいた。

おもちゃやさんは、大人になってから行く方がおもしろい。

もちろん、わたしだって、相当長い時間
手打ちそばマシーン「いえそば
にみとれていた。



自宅で手打ちそば、よ!
ちょっとたのしそうじゃないか。
これから年末にかけて、大活躍まちがいなし。
レビューを見たところ、なかなか好評のようなので、
本気でほしくなってしまった。

でも、今年のお正月ひとりだし…、
ひとりでそば打っても、ねえ…。

しかし、この日、わたしがいちばん長い時間を費やしたのは、
いえそばではない。
もっと強敵がいたのだ。

それは、こいつだ。



その名も、
AIR GUITAR PRO」。

見た目は、ネックの部分のみで、とっても間抜けだ。
しかし、こいつはすごい。
なんと、赤外線が出ていて、
ギターを弾くまねをすると、「じゃーん」と音が出る、というのだ。
残念ながら、サンプルがなく、実際に試すことができなかったので、
わたしはダイノジが出演する、
この商品のプロモーションビデオにくぎづけになってしまった。
もちろん、大地氏は大絶賛していた。
「すげーよー、これー」
と言っていた。
確かに、すごいおもちゃだと思った。
もうおもちゃの域を超えているかもしれないね。
忘年会、新年会、結婚式の余興とかにもいいかもね。

実際に売れているのかどうか、
そこまでリサーチできていないのだが、
この商品のほかにも、同じようなものがたくさん発売されているらしい。
わたしがぼんやりと、
「大地、すげーなー」
と思っていた間に、
おもちゃメーカーは、それをビジネスとして考えていたわけだ。
流行は、ただぼんやりとのっかるものではなく、
消費者の購買心理を読み取るためのものだったんだなあ、
と、新鮮な気持ちになったのでありました。

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DJ OZMAの胸中の謎。

今年の紅白歌合戦は、期待していた以上におもしろかった。
去年よりも、断然いい出来だったと、わたしとおかーさんは思っている。
仲間由紀恵の落ち着いた司会は、見ていて清々しさすら感じたし、
アーティストひとりひとりの紹介があって、
正しい歌番組、というかんじがして、とってもよかった。

ただ、視聴率が去年より下がった、とか、DJ OZMA騒動とか、
NHKの意図と逆行したニュースが飛び交っていたことには、
個人的にとても残念だ。
もっと伝えるべきことはたくさんあったはずなのに、
メディアって、どうしてこうも低俗なんだろうか。

特にDJ OZMAについては、海外でも報道されるほどの過熱ぶりだった。
そこまで毎日ニュースにならなきゃいけないことのなのか?

わたしはあれをリアルタイムで見ていた。
一瞬、はだかかと思い、自分の目を疑った。
おかーさんも、「なにあれー」と言っていた。
徐々に目が慣れてくるにつれ、あれは偽者だとわかったけれど、
視聴者の趣向をまったく無視したパフォーマンスであると感じた。
たしかに興味深かったし、インパクトはあったし、
彼の存在感は、十分に印象付けられた。
でも、はっきり言ってむかついた。
あれを見て、ものすごくたくさんのひとが不快な思いをしたであろうことが、
誰にでも一目瞭然だったからだ。

予想通り、OZMAは徹底的に叩かれた。
NHKには抗議が殺到し、NHK全体の信用問題に発展するまでになった。

パフォーマンス、という点において、最も重要なのは、自由と個性であり、
モラルという概念はそれほど上位には、ない。
ただ、観客の気持ちを無視したパフォーマンスは、
ただのいやがらせに過ぎず、
さらにそれが公共の電波に乗っているのであれば、
それは「公害」以外の何物でもない。

あれは、ワハハ本舗から借りた衣装なのだそうだ。
彼らの特徴を知っていて、お金を払って見に行くのならば、
ああいうシーンがあってもいいだろう。
でも、舞台が紅白歌合戦となると、話は別だ。
あの番組に対し、視聴者が求めているのは、「日本一正統な歌番組」であり、
老若男女をターゲットとして演出すべき舞台だからだ。

先日公開されたDJ OZMAのブログで、彼はこのように述べている。

「ただ、びっくりしたんだ。
 あのステージを『低俗』だの『不謹慎』だの言う人間がいるだなんて事にさ。」

わたしは逆にその発想に驚いた。
このひと、何もわかっていないのか…。
さらに彼は、こうも述べている。

「俺は裸婦像もポルノ女優も心から美しいと思うんだ。
 そう感じる心を育ててくれた両親に感謝してるよ。」

いや、叩かれてるのは、そこじゃないんだってば。

わたしだって、ひとのはだかはきれいだと思うし、
ポルノ女優の美しいからだには、あこがれる。
ただ、世間が彼に対して言いたかったことは、
その価値観が、いつでも、どこでも、だれにでも
必ずしも通用するってわけじゃないってことだ。
番組の出演者に選ばれたから、何をしてもいいってわけじゃなくて、
テレビの向こう側で見ているひとたちの気持ちも考えなくちゃいけない。
おぢーちゃんや、おばーちゃんには、あれはどう考えても通じない。
パフォーマンスは、見る側に受け入れられなければ成立しないのだ。
紅白でインパクトを与えたい、目立ちたい、と思うのなら、
こういうのじゃなくて、他の方法がいくらでもあったはず。
だって、彼には十分な個性や魅力やアイディアがあるのだから。

先ほどのブログの記事には、彼なりの苦悩も読み取れるのだが、
ほかの記事では、とにかくたのしそうな彼の生き様を垣間見ることができる。
きっと、いつもその場をたのしませようと、気を使っているんだろうな。
こんなふうに、わたし的に、彼になかなか期待していただけに、
この騒動は、ちょっと残念なものになってしまった。

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切ない。

昨日の夜から、今日の朝にかけて、
胸がしめつけられるような、惨いニュースばかり見た。

1つめは、JR福知山線の脱線事故で婚約者を亡くした女性が
自殺してしまった、というニュース。

12年もつきあっていて、
やっと、けじめをつけて結婚しようと思っていた矢先、
あの大事故が発生し、愛するひとは、帰らぬひとになってしまった。
それから、その女性は、ずっと、日々泣いて暮らしていたらしい。
そして、とうとう、自宅のマンションから飛び降りてしまった。

2つめは、分娩中に、脳内出血をおこし、意識不明になった女性が、
誤診と対応不備によって亡くなってしまった、というニュース。

出産のために入院した女性が、激しい頭痛を痙攣に見舞われ、
脳内出血をおこしていたのに、
医師は、妊娠中毒症と誤診してしまった。
さらに、その病院では手におえないということになり、
搬送先を探したにも関わらず、18もの病院が受け入れを拒否。
結局その女性は亡くなってしまった。

ニュースでは、その女性の夫である男性が、
生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて、
号泣しながらインタビューに答えていた。

生きているうえで、心の底からわかりあえるひと、
だいじにしたいと思えるひとに出会えることは、
ものすごく幸運なことではあると同時に、
ものすごい恐怖だということを改めて感じた。

地球は正負の法則でまわっているし、
人間は、かならず一人で生まれて、一人で死んでいくものだし、
出会ったひととは、必ず別れなければならないことになっているのだけれど。
それは、わかっているつもりなのだけれど。

それでも、もし、恋人がいなくなってしまったら、
わたしは一体どうなってしまうんだろう。
わたしに必要なものをくれるのは、恋人しかいないのに。
考えただけで、血の気がひいていくほど恐ろしい。
婚約者を亡くした女性が、自殺を図った気持ちを、
素直に想像することができてしまった。
きっと、どうして自分が生きているのか、ということがわからなくなり、
現実と過去の記憶の境目がつかなくなってしまったのだろうと思う。

以前のわたしだったら、
「弱い人間だ」
と思ってしまうかもしれない。
でも、恋人が横にいる今は、彼女の気持ちは痛いほどわかる。
生きる気力をすべて奪われることはまちがいないし、
抜け殻になってしまうだろう。

だいじなひとをみつける、ということは、
ものすごい恐怖を味わいながら生きていくことと同じで、
そうやって不安を抱きつつも、
ひとは、本能的にパートナーを探し求めてしまう。
人間は、本当に不可解な生き物だ。

そばにいる大切なひとは、永遠にそばにいてくれるわけではないのだから、
力の限り、だいじにしてあげないとね。
そうじゃないと、亡くなった命が、魂がうかばれないよ。

彼女たちの分まで、しっかりと生きていこう、と思いました。

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偶然を必然に変えるため。

山口県光市で起きた、母子殺害事件。
昨日、最高裁での判決が下された。
「無期懲役判決を破棄し、2審に差し戻し」。
7年もの歳月が、白紙に戻ったのだ。
死刑を切実に望んでいる遺族の立場を考えると、
やや惨い判決であったと感じた。

しかし、最高裁の役割は、
これまでに集められた証拠をもとに判決を下す、というものであるため、
新たな証拠を提出して、もう一度、裁判をやり直しましょう、
というものではないらしい。
そのため、無期懲役を覆しての死刑判決は、難しいものだったようだ。
また、近い将来、裁判員制度が導入されるため、
差し戻しも、ある意味では、前進ということができるのかもしれない。

この事件がメディアで取り上げられると、
そのたびに遺族である本村洋氏の露出が多くなる。
彼は、あまりに雄弁であるため、
彼に対しては賛否両論の意見が飛び交っているが、
わたしは、彼を素直に称えたいと思う。

死刑をはっきりと目標に据えた彼に対し、
「人殺し」という批判もあったそうだが、
何の罪もない、自分の愛するものを衝動的に殺した犯人に対して
殺意を覚えるのは、自然な流れであるとわたしは思う。
もし、自分がそういう立場なら、同じ気持ちになるはずだ。
しかも、あんなふうに短絡的理由で人を殺めるような人間が、
今後更正したことを認められ、社会に放り出されたとしても、
それほど大きな貢献ができるとは思えない。
人命の重みを、被告本人だけでなく、社会全体に知らしめるためには、
「死刑」も単なる残酷な行為ではないように思う。

もし、本村氏が、ここまで粘り強く裁判で争わず、
さらに、メディアへの露出を控えていたとすれば、
彼が負った、あまりにも深すぎる心の傷を抉られるような機会は
確実に少なくなっただろう。
けれど、それを恐れずに、ひたむきに戦っている姿には、
どうしても心を動かされずにはいられない。

記者会見のなかで、彼はこのようなことを発言していた。
「人生とは、偶然を必然に変えるものである、という言葉をきいた。
 だとしたら、この事件をきっかけに、
 自分が司法を変えていかなくてはならない。」
本人の言葉とは、違う部分もあるかもしれないが、
このような内容のことを言っていた。
もし、神様が本村氏に対して、そのような命題を与えたのなら、
あまりに厳しすぎる試練であると思った。
わたしも、自分自身の存在を、単なる偶然ではなく、
「必然」にしなくてはならない。
そのためには、一体何ができるんだろう。

すごく、心に残るニュースだった。

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